秋田大館の松下村塾。知研の島根支部、、、。

 「副学長日誌・志塾の風170209」

  • 事務局との打ち合わせ:多摩大出版会について。

ラウンジ

  • 杉田・大森・高野:学科所属、研究室割り当て、、。
  • 高野:2017年度インターゼミの日程を確定

研究室

  • 元シーガルの桑山さんと、高橋茂人さんと歓談:互いの近況。商工会議所のPC検定。秋田大館の松下村塾への出講(6月17日)。知研の島根での出講(7月末か9月初め)。近々、桑山さんにデジタル生活の指南を受けることになった。

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「名言との対話」2月9日。夏目漱石「世の中は根気の前に頭を下げる事を知っていますが、花火の前には一瞬の記憶しか与えてくれません」

夏目 漱石(なつめ そうせき、1867年2月9日慶応3年1月5日) - 1916年大正5年)12月9日)は、日本小説家評論家英文学者

「大学に職業学という講座があって、職業は学理的にどういうように発展するものである。またどういう時世にはどんな職業が自然の進化の原則として出て来るものである。と一々明細に説明してやって、例えば東京市の地図が牛込区とか小石川区とか何区とかハッキリ分かってるように、職業の分化発展の意味も区域も盛衰も一目の下にりょう然会得出来るような仕掛けにして、そうして自分の好きな所へ飛び込ましたらまことに便利じゃないかと思う」。続けて、これは空想であって、こういう講座はできないだろうが、あれば非常に経済的だろうと述べている。現在全国の大学がやっている「キャリア」」に関する科目は、漱石が空想したものが実現していると言ってもよいだろう。

そして漱石は職業について語る。道楽である間は面白いに決まっているが、その道楽が職業と変化するとたんに今まで自分本位であったはずが、一気に他人にゆだねることが多くなる。道楽は快楽をもたらすが、同じことをしているようにみえても職業となれば苦痛を伴うことになる。職業というものは、一般社会が本尊になるのだから、この本尊の鼻息をうかがいながら生活を送らざるを得ない、という見立てだ。

「牛のように図々しく進んで行くのが大事です。文壇にもっと心持の好い愉快な空気を輸入したいと思います。それから無闇にカタカナに平伏するくせをやめさせてやりたいと思います。」

「則天去私」

「面目とはね、君、真剣勝負の意味だよ」

意外なことだが、漱石記念館は東京にはなかった。ようやく新宿区立漱石山房記念館が2017年9月にオープンする。漱石に影響を受けた者として寄付をしているが完成するのが楽しみだ。

夏目漱石周辺人物事典」という書物がある。580ページあり、漱石の親族・恩師・友人知己・教え子・門下生・同時代の文学者、138名の来歴、業績以外に、漱石との出会い、接触、交流、受けた影響、与えた影響などを記している労作である。編者の

原武哲が40年間の資料収集をもとに82さ腕完成させたライフワークだ。確かに根気の前には世間は頭を下げざるを得ない。