学部の授業「ビジネスコミュニケーション」、大学院の授業「インサイト・コミュニケーション」が始まる。

「副学長日誌・志塾の風」170407

多摩キャンパス

  • 午前:学部の講義が始まる。ビジネス・コミュニケーション。100名規模の講義。留学生がかなり出席している。先輩に勧められているようだ。
  • 終了後、客員の橘川先生と歓談。インターネット放送局「トレンドウオッチャー」の日程を山本さんも同席して調整。
  • 飯田先生:「読書メーター」の多読会の活性化
  • 杉本係長:戦略会議の文案
  • 高野課長:明日のインターゼミ打ち合わせ

品川キャンパス

  • 日本未来学会の和田事務局長を徳岡研究科長、滝川課長に紹介。品川での未来学講座の打ち合わせ。品川塾、、、。
  • 18時半から21時40分まで「インサイト・コミュニケーション」の最初の授業。11名。うち留学生は2人。

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以下、受講生のフェイスブックへの書き込み。本日の授業の感想。

  • 箇条書きでお許しください。◆図解が必要な理由。箇条書きは項目間の関係性が分からないため、課題の深堀ができない。◆図解の仕方・文章を書く前に図を描く(全体像から)・A4サイズの大きさがベスト・数字や実体験を入れるとリアルになる・仕事の成果の先に社会が良くなることを意識すると良い。◆図解のメリット。・読書をしただけでは頭に残らない、図解で自分なりに考えてみると忘れない・考えるトレーニングになる・そもそも、考えることは、関係を考えることである・物事の構造を立体的に考えられる・ずらしたり、新たに矢印を引くと全く違うものが見えてくる。◆印象に残った言葉「図解は関係学」「ロジカルシンキングは単純パターン!アメリカのMBAはそればかり」「マインドマップには関係構造がないから、頭を使わなくて済む。だから人気がある」◆気づいたこと
    ・矢印がないところに矢印を引いて見ると、改めてその項目の関係性について考えさせられる・文章でごまかす自分を省みた・マインドマップが楽しいのは、楽に一人で発想できるから。図解は思考法だから苦しいが、伝わりやすいコミュニケーションツールにもなる。・自分の仕事を描いてみたら、大切にしているのが多様な人との関係性であることが分かったので、今後もそれを強みにしていこうと思います。
    久恒先生、皆さん、ありがとうございました。
  • 図解してみてその威力を実感しました。①作成時には全体像をイメージすることになり必然的に頭の整理につながる。②説明時には疑問な箇所を示しながら質問することで論点の焦点がぶれず相互理解が早い。③対話の中から新しい関係性を発見し課題解決のツールとしても使える。今回作成した図はシンプル過ぎて表現能力の不足を実感しておりますが、分かることから作成し後から追加し進化させていけばよいとの言葉に勇気づけられました。
  • 第一講ありがとうございました🏫私の弱みはまさに, 説明や意思を簡潔かつ的確に他者へ伝える力の欠如です。省内新聞や業務文書も活字量が多いため, 受講を通して, 読み手の理解を促進する図解表現を訓練させてください。追伸: 全府省や関連独法の仕事図解本是非出版してほしいです。
  • 「私の仕事」を図にしてみて、今まで組織を中心に考えてきたものにとって自分を中心に考えるということに慣れていないということに改めて気づかされました。図で自分の仕事の部分を囲んでみて自分の位置づけが理解できるようになったと思います。
  • 「考えるとは関係性を考えること」。この言葉が強く印象に残りました。図の材料である◯と◯の間に何があるんだろう?と考えながら練習を重ねたいと思います。
  • 今日はありがとうございました。私にとって、図でコミュニケーションするのはとても難しいです。図はきれいであればいいだと思いましたが、深い関係を考えていない。また、今の仕事をテーマとして、練習しましたが、やっぱりみんなとの考え方が違います。みんなの意見をいただき、ありがとうございます。
  • 今日はありがとうございました。図解=思考法であり図は進化する、という事を胸に刻んで学んでいきたいと思います。関係性に敏感になる事で、仕事だけではなく人生が豊かに出来そうな、そんな可能性を感じました。
  • 講義ありがとうございました。今まで自分の考えを説明する際に図解を使ったことはありましたが、今後は他人の話を図解で理解してみたいと思います。

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 「名言との対話」4月7日。法然「私の寺社は全国に満ちている。貴賤の別なく、念仏を唱える者。これはすべて私の寺社である」

法然(ほうねん、長承2年(1133年) - 建暦2年(1212年))は、平安時代末期から鎌倉時代初期の日本である。浄土宗の開祖と仰がれた。

法然の弟子である親鸞の「善人なおもて往生す、いわんや悪人おや」という言葉が有名である。権威を恐れない絶対平等主義である。日本仏教は奈良・平安時代の国家仏教から、鎌倉時代法然親鸞の民衆仏教の全体平等主義へ転換した。この考え方はキリスト教の愛に近い。後にフランシスコ・ザビエルは「日本人には水がしみ入るように理解できる」と書いているのはすでにこういう下地があったからだ、。

「他の職につくことができないならば、今の身でよいから、ひたすら念仏せよ。阿弥陀如来は、そのような罪深い人たちのためにこそ、仏の本願にすがり念仏せよ。念仏申せば必ず極楽に往生できると教えている」(遊女に諭した言葉)

岡山に法然上人を本尊とする誕生寺があり、訪問すると1147年法然15歳のときに植えたとのいわれのある老木があった。法然の教えが1000年近く経っても生きていると感じた。その法然は、念仏を唱える者、これが私の寺社だと突き抜けた言葉を発している。国家鎮護の仏教から、民衆救済の仏教への一大転換、そして世界に通ずる宗教への飛躍であった。