大学院秋季修了式。大学院入学式。

大学院秋季修了式。

式典の前後に寺島学長と懇談。夏の動き、、、。

終了後に田村理事長と懇談。

最後に、徳岡研究科長と相談、、、、。

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 - 寺島学長「シリコンバレー・ウイーン・ロンドン」「大転換期-アメリカ保護主義、中国グローバリズム」「羅針盤」「知の再武装」「シルバーデモクラシー」「100歳人生」「社会人大学院の価値」「どこで生きる力を注入するか」「エンジンの再点火」「AI・人間とは何か」「経営とは時代のニーズの産業的解決」「チャレンジ・再武装をコンスタントにまわす」「気づきと行動」「

-田村理事長「11名の修了者」「志ある社会人」「経営実学大学院」「同窓会」「知的ネットワークの拠点」「学園歌」

-徳岡研究科長「成績優秀者3名」「持続的成長」「実践知」「仕事だけでは仕事さえできなくなる」「人生100年、仕事80年」「ライフシフト(リンダグラットン)」「エクスプローラー・インディペンデントプロデューサー・ポートフォリオワーカー」。

-坂西同窓会長「構想博物館主任研究員」「700以上の同窓生」「知の再美装」

-平川英恵(贈る言葉)「3人のレンガ職人」

-星野秀人(修了生のことば)「カフェを用いたまちづくり」「実践こそ知性の源」

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  大学院入学式。19名。

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寺島学長「 考えるヒント」「ロンドン・ウイーン、、新しい時代を吸収」「ジエントロジー」「知の再武装」「「ギアチェンジ」「時代の構造的変化」「生命科学とコンピュターサイエンス」「歴史認識」「異次元の高齢化」「脅威かチャンスか」「安定カードはない」「リ・アーマメント」「タテとヨコのネットワーク」「100年人生」社会人大学院の意味の変化」「インターゼミ」

-田村理事長「19名・41歳」「中国、ロシアから」「一流の教授陣との親密な関係」「志の高い院生」「同窓会ネットワーク」

-徳岡研究科長「レベルの高い19人」「100講座」「限界ヒヨウノゼロ社会(レフキン)」「未来語り」

-坂西同窓会長「母川回帰」

-小板橋宏康(院生代表)「変わったこと:時間の密度が高まった。イノベーターシップの刷り込み」「良かったこと:共に学ぶ仲間」

倉田博樹(新入生代表)「デルタ航空法人部長」「イノベーション」「真の知の武装を」

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「名言との対話」9月9日。小室直樹「 学問とは驚く能力です。はじめに楽しむことを覚えるべきです。」

小室 直樹(こむろ なおき、1932年9月9日 - 2010年9月4日)は、日本社会学者評論家

京都大学理学部数学科を卒業後、大阪大学大学院経済学研究科へ進み、同大学院を中退。その後、ミシガン大学大学院、マサチューセッツ工科大学大学院、ハーバード大学大学院などに留学。帰国後、東京大学大学院法学政治学研究科に入り、法学博士の学位を取得。東京大学非常勤講師を経て、東京工業大学世界文明センター特任教授を務めた。以上の学問修業の経歴から分かるように、小室直樹は知の巨人であった。

30代の始め、「知的生産の技術」研究会に参加した私は作家や学者、エッセイストなどの書斎を仲間と一緒に訪ねて取材し、それを本にしたことがある。小室直樹にお気に入りのテレビ番組を聞いたとき「テレビは見ない。テレビというのは見るものでなく、出るものだ」との回答に驚いたことがある。

「激論!ニッポンの教育」(講談社)という本の編集の手伝いで旧・吉川英二邸を訪れたことがある。ここで有識者の座談会を行い、それを編集して本にするという企画だった。私がその場所に入ると、誰かがソファに寝そべっていた。起き上がるそぶりもないその人に挨拶をするとそれは著名な学者の小室直樹だった。その後、朝日新聞の原田先生と毎日新聞の黒羽先生がみえ、文部次官経験者、そして小田実が現れた。そして『ソビエト帝国の崩壊』など、世間の耳目を驚かす本もよく読んだから、私にとっては親しみのある人物である。

山本七平「勤勉の哲学−−日本を動かす原理」(PHP文庫)で小室直樹は、鈴木正三、石田梅岩の思想を解説している。日本人にとって仕事は修行であり、禅の修行と同じだ。一心不乱に仕事を行えば人は救済(成仏)される。これが勤勉の哲学である。勤勉の哲学は「資本主義の精神」そのものであったから日本は発展した。名解説だった。

「資本主義における覚悟は、破産と失業である」

「国家の指導者を志すものは、常住坐臥、常在戦場、錠剤国難の気持ちでいるとき、危機管理能力は脅威的に伸展する。これは、世界史の鉄則である」

小室直樹の社会、世界、歴史に関する名言はいくつもあるが、教育や学問への洞察もいい。たとえば、「自分よりずっと悪い状況下でも、そんなことを気にも止めないで、平然として最善を尽くした人、その例が頭に浮かんだ人は助かる。どんな精神療法よりも効果がある。教育の目的は、そのような人の例を教えることではないか」なども納得感がある。有名無名に関わらず立派な人物を紹介することは教育の重要な役目である。

そして、学問を極め尽くした小室直樹は、楽しんで驚くことが学問の精髄であると喝破する。知らないことを知ることは無上の喜びである。疑問が解けたときの驚きは快感である。そのサイクルの中に身を浸しながら驚く能力を磨いていきたいものだ。