「ビジネスコミュニケーション」の最終レポートは文藝春秋『日本の論点2018』。識者の論説を図解でまとめる。

 学部のビジネスコミュニケーションの授業が13回目まで終わった。以下、アンケートの反応を抜粋。最終レポートは文藝春秋日本の論点2018』の識者の論説を図解し、パワポイントで提出すること。難題だが、手ごたえが出てきている。

・図解の本質に気づいた。自分の意見をようやく持てるようになった。図解は生きる上で必要。決断力に欠けていたが、図解で全てが変わった。自分の考えが180度変わった気がする。

・丸の大きさを変えたり線を太くしたり関係性を理解しながら、図解を作っていきたい。読めば読むほど図解も良いものができると感じている。

・図解を書く力が上がってきた。内容を大きく、くくる方法がわかってきた。この授業をとって良かった

・図解を作っている内に中国に今どのようなことが起きているか凄く分かった。図解を作ると物の本当の所を捕まえられる

・図解は物事の本質を見抜くのに役立つと改めて感じた。

・講義後半になって文章を図解にするのが上手くなってきた。身についている感じがする

・最終レポートに向けてひたすら読み込んでいるうちに、頭の中に自然と図解が浮かんできた。やってきて良かった

・自分で考えていることを整理して相手により分かりやすく伝えることができるようになった

・論文の内容が濃いほど細かく書けてやり甲斐も感じることができた

・今では簡単に図解が浮かぶようになった。ゼミ内のプレゼンで図解を使った。

・図解の書き方の能力が上がり、特別講座の松本先生の講義の時、図解で分かりやすく鮮明に書けた。この講義を受けて良かった。

・関係性を組み合わせていくのがパズルの様で少し楽しく感じた。

・はじめと最後の結論を先に読み、全体を理解すると、内容、関係性が分かった。

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大学のラウンジ。

・久保田先生:インターゼミAI班。

・山本さん:T-Studioの録画

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「名言との対話」7月19日。岩谷直治「事業というものは植林と同じです。苗を植えて肥料をやり、草をむしり、丹精を込めて育てなければいけない」

岩谷 直治(いわたに なおじ、1903年3月7日 - 2005年7月19日)は、日本の実業家。エネルギー商社、岩谷産業の創業者。

島根県安濃郡長久村(現・大田市)出身。大田農業学校(現 島根県立大田高等学校)卒業。神戸市の運送会社で勤務した後、ガスの製造・販売を行う「岩谷直治商店」を1930年に創業。1945年に株式会社の岩谷産業に改組。以後40年間にわたり社長を務めた。

1953年家庭用プロパンガスを日本で初めて市販。また1969年にはガスホースを使わないカセットボンベ式卓上型ガスコンロを日本初の市販化。またプロパンガス以外の住機器、食品事業などにも取り組み、生活総合産業企業へと一代で築き上げた。「プロパンガスの父」と呼ばれた。どんな分野にも「父」という存在はいるものだ。

岩谷直治が古希を迎えたのを記念し、私財を基金として設立、2012年に公益財団法人岩谷直治記念財団として移行登記した。この財団は科学技術研究開発、国際交流推進をテーマとしており、エネルギー分野を中心に、優れた研究・開発を行った者を表彰する「岩谷直治記念賞」も設けられている。2013年は「個別分散空調機による潜熱・顕熱分離空調システム『DESICAシステム』」のダイキン工業。2016年は「特殊セラミックを使用した断熱塗料の開発と応用」の日進産業が受賞している。

プロパンガス、カセットこんろの開発者・岩谷直治は、「ヒトマネでない事業を求め続けるのが私の経営の信念。本当に人々の生活に必要なものなら、必ず事業化できる」と述べている。生活のニーズに気がついたら、小さく始め、丹精を込めて育てていくのが事業だ。事業を植林にたとえることに感銘を受ける。何事も「丹精を込める」ことにしたいものだ。

産業・家庭用ガス専門商社であり、LPG分野では国内シェアトップの総合エネルギー企業の岩谷産業は1930年の創業以来、88年経ち、売上高は4809億円(連結で6707億円)、事業所数83ヵ所(国内77・海外6)、従業員数1236名(連結では9453名)にまで育っている。「水素を熟知した会社」として、国産宇宙ロケットへの液体水素供給や、大規模な水素製造プラントの立ち上げ、燃料電池車の分野でもトヨタ自動車ホンダなどに燃料電池車の開発当初から水素ステーションなどの供給をし普及に向けた一端を担っている。1964年東京オリンピック聖火台では同社のLPGが使用された。

岩谷直治は102歳で天寿を全うし、百寿者となった。そして創業した企業は、2020年には百年企業になる。植林し、丹精を込めて育てた木は年輪を重ね、姿のいい大木となった。