千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす。

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 27年間、一日も休まず、1300字の「デイリーメッセージ」を発信し続けた人がいる。志ネットワーク「青年塾」の上田晃代表だ。1941年生まれでこの10月に77歳になる人だが、50歳からの継続は1万日に達している。

この継続の人の言葉を拾おう。

「続けたから健康になったのではないか」「毎日書き続けることで命の根っこから生命力が湧き出してくる」「感動と発見のおすそ分け」「人生で一番大事なことは継続だ」「本物は続く、続ければ本物になれる」「続けることが本物に至る唯一の道なのである」「一つを励めばすべてが変わる」「一つを続ければすべてが変わる」「人生の財産とは継続によってつくられる」「よき習慣は良き人生をひらく」

日記を書くのではなく、塾生という読者に向かって感動を伝えようとしている。アンテナを張って、インタビュー、写真、トラブル、などをネタに気づきを書いている。

私のこのブログはまだ5000日だから、この人は2倍の日々を書き続けているのだ。

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 童門冬二

「日々ニュースになる事件や出来事の中には必ず小説のヒントがある」「地方の振興のために命を注ぎながらも、歴史の表舞台に出ることのなかった人たちを掘り起こす」「歴史という無限の鉱脈を掘ることに一生懸命になっている自分がいた」「地方に眠る武将や儒学者などを発掘するようになった」「起承転転」「どこまで経ってもいまの自分に満足せず人生を完結していない」「風度(態度・容姿、人品。風采。風格)」、、、。(以上、『致知』10月号から)

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「名言との対話」9月9日。加藤紘一「国会で、今生きている老若男女の日本人の“幸福観”を議論したらどうだろうか」

加藤 紘一(かとう こういち、1939年昭和14年)6月17日2016年平成28年)9月9日)は、日本外務官僚政治家

東大理科一類不合格。翌年文科一類合格。法学部政治コースを卒業、外交官試験に不合格。公法コースに学士入学・卒業し外務省に入省。中国語を選択、日中関係をライフワークにしようと決意する。

 池田勇人前尾繁三郎、大平正義、鈴木善幸宮澤喜一加藤紘一と続く、保守本流の名門派閥・宏池会。政策に明るいが政争に暗い「公家集団」と揶揄される宏池会。中道、リベラルの宏池会。その名は安岡正篤が命名した。加藤紘一は「宏池会のプリンス」と呼ばれ、 防衛庁長官内閣官房長官自由民主党政務調査会長幹事長宏池会会長を歴任し、「総理に一番近い男」とも言われた。そして経世会に対して、Y(山崎)K(加藤)K(小泉)でYKKとして対抗軸を結成した。

しかし、2000年の森内閣打倒を目指した「加藤の乱」の失敗で宏池会会長を退く。2002年、事務所代表が起こした問題の責任をとって議員辞職。2007年発行の著書『強いリベラル』では、小泉政権以降、自民党市場原理主義に軸足を移し、共同体が破壊され、格差社会を生んだと批判している。また「保守」とは、コミュニティをまとめる側に立つことであり、「リベラル」は、他人を気遣う心であり、理想主義と責任感を兼ね備えた政治勢力の結集を「強いリベラル」の旗で表現している。2009年の衆議院選挙で復活当選、2012年落選し、政界を引退。 2014年夏、インパール作戦で殉職した日本兵の慰霊のため、古賀誠と伴に訪れたミャンマーで倒れた。

加藤は議員辞職後に、地元山形で少人数のタウンミーティングを繰り返す。そして自分が今まで得意になって考えたり偉そうに語ってきた社会保障政策って一体なんだったろうと考え直し、政治は国民の「幸福」と「豊かな暮らし」を議論するところから始めるべきだと考えるようになる。失敗と逡巡も多かった政治家・加藤紘一の国会に向けての真実の遺言である。 個人の人生と生活にとって一番のテーマは「幸福」と「豊かな暮らし」だから、そこから出発するのがいい。

強いリベラル

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