特別展「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」(東京国立博物館 平成館)。
・空海(774-835)。「風信帖」という最澄への手紙には、こちらへ来てくれと返事をしている。
・密教とは大日如来の説く真理。見つけることのできない秘密。経典に従って修法(すほう)を行い、効験(くげん)を得る、実践的な教え。
・世界最古の国宝。両界曼荼羅。曼荼羅は仏の世界を図示したもの。宇宙から見た見取り図。手の形、口で真言、心は仏。ビジュアルであらわす。
・曼荼羅の仏は整然と森の木のように並び、赤や青など様々な彩色が輝いている。
序列、上から順番。
如来:悟りをひらいた人。仏の王者。大日を中心に5仏。阿弥陀如来、、。
菩薩:悟りを求めて修行する人。慈悲。5菩薩。金剛菩薩、、。
明王:教えにしたがう。人も救う。憤怒。5大明王。金剛夜叉、、。
天:信仰する人々を仏の敵から守る。6天。広目天、帝釈天、増長天、多門天、梵天、持国天。
「 真言の教えは経典やその注釈書には詳しく書かれてはおrず、図画をかりなければ伝えることができない」(恵果)。
「密教は奥深く、文章で表すことは困難である。かわりに図画をかりて悟らない者に開き示す」(空海)。
密教の世界観を表した両界曼荼羅図。恵果は大日教と金剛頂経の密教を総合、整備した。大日教。大日如来の宮殿を上から見下ろした構図が胎蔵界曼荼羅。金剛頂経。その世界観を表したのが金剛界曼荼羅。その二つの曼荼羅世界を統合したのが両界曼荼羅。
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午後。
・柴生田さんと打ち合わせた後、日本地域社会研究所を訪問。
・落合社長に紹介。「桃栗さんねん柿はちねん」で飲む。「地球歳時記」の出版。
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「名言との対話」4月29日。長谷川保「「神様から使命を受けた者が、使命を果たさずに死ぬことは絶対ない」
(はせがわ たもつ 、1903年9月3日 - 1994年4月29日)は、日本の福祉事業家、教育者、政治家。
長谷川 保静岡県浜松生まれ。浜松商業学校卒業後、上京しブラジルに渡りコーヒー農場を経営し大金持ちになるつもりだった。内村鑑三『来世と復活』を読んでいるときに「永遠の生命の世界がある」ことを知り、その直後に「日本民族の救いのために働け」という神の声を聞いた。天命であった。
- 肺結核にかかるが、必ず治ると確信し、克服する。
- 「家をください」と祈ると、兄の金鵄勲章の年金を寄付するから記念館として病院を建ててほしいとも申し出がある。
- 天皇陛下からの御下賜金5千円をいただく。市長らが市民からの寄付金を10倍集めてくれた。10年続いた迫害がやむ。
敗戦で800万人が餓死するとの予測があり、政治を動かして救おうと戦後初の総選挙で出馬し、日本社会党の議員に当選する。公職追放で不遇の時期は聖隷福祉事業団という日本最大の福祉事業の基礎を築く。議員在院中の1963年、老人福祉法が成立する。特別養護老人ホームの制度ができた。1988年にオープンした「佐倉ゆうゆうの里」も長谷川の仕事だった。この施設ができたとき、当時佐倉に住んでいた私は見学し、感心したことがある。
長谷川保は生涯私的財産を持たないというポリシーを貫き、病院敷地内のバラック小屋に住み続けた。遺言で、死後も墓を作らず、浜松医科大学に妻・八重子とともに献体する。骨格標本は聖隷クリストファー大学内の聖隷歴史資料館でみることができる。
意志と気骨の人・長谷川保が「教育と医療と福祉は、信仰によって具体化された愛(アガペー)の三つの型で、キリストが宣べ伝えた福音の中味である」とし、1930年にわずか数人で始めた社会福祉法人聖隷福祉事業団は、医療、保健、福祉、介護の4分野で、155施設・352事業(2019年4月現在)を展開し、職員数は1500名(2019年2月現在)を超え、サービス活動収益は1136億円(2017年度)になっている。これはやはり、神の事業であったのだろう。