近著『平成時代の366名言集』を書くにあたって読んだ244冊の書物リスト。

近著『平成時代の366名言集』を書くにあたって読破した244冊の書物リスト。 

河原淳「雑学人生のすすめ―これで世界が面白くなる!」(新人物往来社)・向井敏「残る本 残る人」(新潮社)・加藤芳郎加藤芳郎の仕事も人生もプロでなくちゃ (いい話シリーズ)」(中経出版)・小西和人「楽しみを釣る」(エンターブレイン)・米沢貞次郎/永田親義「ノーベル賞の周辺―福井謙一博士と京都大学の自由な学風」(化学同人)・松本重治「上海時代(上) - ジャーナリストの回想 (中公文庫プレミアム)」(中央公論新社)・淡路恵子「死ぬ前に言っとこ」(廣済堂出版)・山平重樹「戦後アウトローの死に様 (双葉社)・佐瀬昌盛「むしろ素人の方がよい: 防衛庁長官坂田道太が成し遂げた政策の大転換 (新潮社)・和田勉「テレビ自叙伝―さらばわが愛」(岩波書店)・大島渚文藝春秋別冊 「大島渚―〈日本〉を問いつづけた世界的巨匠」(河出書房新社)・小林繁「男はいつも淋しいヒーロー (エンターテイメントシリーズ)」(プロメテウス出版社)・文芸春秋「私の死亡記事」(文藝春秋)・大鵬幸喜「巨人、大鵬、卵焼き―私の履歴書」(日本経済新聞社)・佐藤芳直「思いが実現する 船井幸雄の60の言葉」(マガジンハウス)・萩元晴彦/村木良彦/今野勉「お前はただの現在にすぎない テレビになにが可能か」(朝日新聞出版)・戸板康二「ちょっといい話 (1978年)」(文藝春秋)・戸板康二「あの人この人―昭和人物誌」(文藝春秋)・三木のり平/小田豊二「のり平のパーッといきましょう」(小学館)・小林恒也「出版のこころ―布川角左衛門の遺業」(展望社)・新・3人の会「日本の音楽家を知るシリーズ 芥川也寸志」(ヤマハミュージックメディア)・川口松太郎「人生悔いばかり」(講談社)・奈良本辰也「あゝ東方に道なきか―評伝 前原一誠」(中央公論社)・高野悦子岩波ホールと〈映画の仲間〉」(岩波書店)・マリオニコラーオ/Mario Nicolao/小畑恒夫「ロッシーニ 仮面の男」(音楽之友社)・石牟礼道子苦海浄土 わが水俣病 (講談社文庫)」(講談社)・石井慎二「すばらしき田舎暮らし―人間回復ガイドブック」(光文社)・藤田まこと「最期」(日本評論社)・金子兜太「荒凡夫 一茶」(白水社)・黒田杏子「金子兜太養生訓」(白水社)・金子兜太/黒田杏子「語る 兜太――わが俳句人生」(岩波書店)・隅谷三喜男「大学でなにを学ぶか」(岩波書店)・廣瀬直人/宗田安正/齋藤愼爾飯田龍太の時代―山廬永訣 (現代詩手帖特集版)」(思潮社)・宮脇俊三「時刻表2万キロ」(河出書房新社)・飯塚昭男「山下俊彦経営語録―企業変身を狙う松下電器産業の意識革命」(かんき出版)・ムッシュかまやつムッシュ!」(文春文庫)・久世光彦/森繁久彌「大遺言書」(新潮文庫)・KAWADE夢ムック 文藝別冊「半村良―SF伝奇ロマンそして…」(河出書房新社)・石田晴久「インターネット自由自在」(岩波新書)・山口昌男「知の遠近法」(岩波現代文庫)・「私の履歴書 経済人20 (川村勝巳)」(日本経済新聞社)・清水一行「小説 財界 」(徳間文庫)・笠智衆「俳優になろうか―「私の履歴書」」(朝日文庫)・永井 道雄「教育の流れを変えよう」(朝日新聞社)・夏樹静子「腰痛放浪記 椅子がこわい」(新潮文庫)・「須賀敦子を読む」湯川豊(集英社文庫)・胡桃沢耕史「黒パン俘虜記」(文藝春秋)・大橋鎮子「すてきなあなたに3」(暮しの手帖社)・田村魚菜『舌の味・人の味』(新樹社)・山口誓子松井利彦編)『山口誓子 俳句十二か月』(桜楓社)・朝倉摂朝倉摂 舞台空間のすべて」(Parco出版)・氏家齊一郎/塩野米松「昭和という時代を生きて」(岩波書店)・佐藤忠良「つぶれた帽子」(中央公論新社)・東公平升田幸三物語」(角川文庫)・升田幸三「勝負」(中公文庫)・能村龍太郎/大山茂夫「後楽園に「天」をかける―テント技術世界一 関西企業人の経営哲学」(朝日新聞社)・岸田吟子/岸田今日子「ふたりの山小屋だより」(文春文庫)・清家清「知的住居学」(情報センター出版局)・清家清「男の城の設計図―書斎のある生活」(ダイヤモンド社)・村田邦彦「はじまりは一軒のレストラン ピエトロ成功物語」(毎日新聞出版)・菅洋志「アジア夢幻行―菅洋志作品集」(玄光社)・門田隆将「奇跡の歌:戦争と望郷とペギー葉山」(小学館)・梅谷羊次「江頭匡一に叱られて」(商業界)・三國連太郎「出逢いの哲学」(世界文化社)・三重野康「赤い夕日のあとに」(新潮社)・村田昭治「人材の条件」(財界研究所)・山田智彦「体験的クロスオーバーのすすめ―二つの顔で生きる」(講談社)・竹内均「私の知的鍛錬法 きれっぱしからの発想」(徳間書店)・竹内均「人生を最高に生きる私の方法」(三笠書房)・多田富雄「寡黙なる巨人」(集英社)・尾崎豊尾崎豊 約束の日」(ケイエスエス)・須藤晃「尾崎豊 覚え書き」(小学館)・牧伸二牧伸二ウクレレ人生」(みくに出版)・竹内宏「竹内宏のスキー経済学」(実業之日本社)・竹内宏「現代サラリーマン作法」(筑摩書房)・「猛犬 忠犬 ただの犬」戸川幸夫 (講談社文芸文庫)・中野孝次「ハラスのいた日々」(文藝春秋)・槇有恒「わたしの山旅」(岩波新書)・長洲一二「ただ人は情あれ」(草思社)・松下圭一松下圭一 私の仕事-著述目録」(公人の友社)・伊藤郁太郎「美の猟犬―安宅コレクション余聞」(日本経済新聞出版社)・有田芳生テレサ・テン十年目の真実 私の家は山の向こう」(文春文庫)・亀倉雄策亀倉雄策の直言飛行」(六耀社)・蜷川幸雄「演劇力 ―私の履歴書」(日本経済新聞出版)・瀬戸雄三「月給取りになったらアカン―私の履歴書」(日本経済新聞出版社)・粕谷一希「忘れえぬ人びと (粕谷一希随想集(全3巻))」(藤原書店)・鈴木俊一「官を生きる 鈴木俊一回顧録」(都市出版)・邱永漢「野心家の時間割―人生の勝者となるために」(PHP文庫)・邱永漢「食は広州に在り」(中公文庫)・邱永漢「私は77歳で死にたい 逆算の人生計画」(光文社知恵の森文庫)・大野誠治「人間 平岩外四の魅力―「ビジネスの心」を説く平岩語録」(中経出版)・熊井明子「めぐりあい 映画に生きた熊井啓との46年」(春秋社)・西丸震哉「41歳寿命説―死神が快楽社会を抱きしめ出した」(センチュリープレス)・米原万里米原万里ベストエッセイ」(角川文庫)・山崎豊子沈まぬ太陽」(新潮文庫)・十乗院潤一「ミスター・タイガース 藤村富美男伝」(データハウス)・粕谷一希/他「編集とは何か」(藤原書店)・佐橋滋「憂情無限」(産業新潮社)・松田道雄「私は赤ちゃん」(岩波書店)・なだいなだ「人間、とりあえず主義」(筑摩書房)・崔季煥/他「韓流 人が動く―MKタクシー青木定雄の成功哲学」(ふくろう出版)・塚本幸一塚本幸一―わが青春譜 (人間の記録)」(日本図書センター)・酒井田柿右衛門(14代目)「遺言:愛しき有田へ」(白水社)・住井すゑ/鶴見俊輔住井すゑ 生きるとは創造すること (人生のエッセイ)」(日本図書センター)・佐々木高明「照葉樹林文化とは何か―東アジアの森が生み出した文明 」(中央公論新社)・谷岡ヤスジ「ヤスジのメッタメタガキ道講座―もうひとつの「少年マガジン黄金時代」」( 実業之日本社)・高橋節郎「漆 高橋節郎黒と金の世界」(京都書院)・「大相撲名力士風雲録 26―月刊DVDマガジン 東富士 千代の山 鏡里 吉葉山 (ベースボール・マガジン社分冊百科シリーズ)」(ベースボール・マガジン社)・宿沢広朗「TEST MATCH―宿沢広朗の「遺言」」(講談社)・山本直純「オーケストラがやって来た(実業之日本社)・早坂茂三「男たちの履歴書―いかにして道を拓くか」(集英社)・増田通二「開幕ベルは鳴った―シアター・マスダへようこそ」(東京新聞出版局)・辰巳渚「「捨てる!」技術」(宝島社)・別所毅彦「剛球唸る!―栄光と熱投の球譜 (野球殿堂シリーズ)」(ベースボール・マガジン社)・尾上松緑松緑芸話」(講談社)・飯塚昭男田淵節也・経営語録 知の戦略・人の哲学―情報・人材王国野村證券の秘密」(PHP研究所)・アルビン・トフラー「第三の波 (中公文庫 M 178-3)」(中央公論新社)・御厨貴/中村隆英「聞き書 宮沢喜一回顧録」(岩波書店)・地井武男ちい散歩 地井さんの絵手紙最終集―2011年5月から2012年2月に描いた80枚」(新日本出版社)・岩見隆夫「実録・橋本龍太郎」(朝日ソノラマ)・石寒太「わがこころの加藤楸邨」(紅書房)・土居健郎「「甘え」の構造」(弘文堂)・森瑤子「人生の贈り物」(集英社)・串田孫一「新選 山のパンセ)」(岩波書店)・山田五十鈴山田五十鈴―映画とともに (人間の記録)」(日本図書センター)・大橋巨泉「巨泉―人生の選択 (黄金の濡れ落葉講座)」(講談社)・深田祐介「美味交友録 」(新潮社)・石井好子「パリ仕込みお料理ノート」(文藝春秋)・工藤美代子「悪名の棺 笹川良一伝」(幻冬舎)・鶴見俊輔「老いの生きかた」(筑摩書房)・草柳大蔵「絶筆 日本人への遺言」(海竜社)・南部忠平「南部忠平―南部忠平自伝 (人間の記録)(日本図書センター)・森毅「まちがったっていいじゃないか」(筑摩書房)・板坂元「考える技術・書く技術」(講談社)・森田吉彦「評伝 若泉敬」(文藝春秋)・若泉敬「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」(文藝春秋)・松原泰道「人生を癒す百歳の禅語」(致知出版社)・鶴見和子「遺言―斃れてのち元まる」(藤原書店)・永山則夫無知の涙」(合同出版)・倉嶋厚「やまない雨はない―妻の死、うつ病、それから…」(文藝春秋)・前田武彦「マエタケのテレビ半世紀」(いそっぷ社)・上原康助「道なかば」(琉球新報社)・田川誠一「やればできる痩せ我慢の道」(行研)・星野道夫長い旅の途上」(文藝春秋)・大槻文平「私の三菱昭和史 (私の昭和史シリーズ)」(東洋経済新報社)・阿部進「カバゴンの放課後楽校―とにかく、おもしろくなくちゃァいけない」(新評論)・両角良彦「反ナポレオン考」(朝日新聞社)・永田淳「評伝・河野裕子:たつぷりと真水を抱きて」(白水社)・福原義春/下河辺淳「静かな男の大きな仕事 (福原義春サクセスフルエイジング対談)(求龍堂)・丸山真男「日本の思想(岩波書店)・沢村貞子「わたしの脇役人生」(筑摩書房)・柳原良平柳原良平の仕事」(玄光社)・金大中金大中自伝―わが人生、わが道」(千早書房)・伊谷純一郎「自然の慈悲」(平凡社)・平松守彦「地方からの発想」(岩波書店)・大下英治「悲しき歌姫 藤圭子宇多田ヒカルの宿痾」(イースト・プレス)・「川本喜八郎 人形―この命あるもの (別冊太陽)」(平凡社)・河出書房新社谷川健一」(河出書房新社)・谷川健一「独学のすすめ―時代を超えた巨人たち」(晶文社)・高木東六高木東六―愛の夜想曲 (人間の記録)」(日本図書センター)・真神博「ヘーシンクを育てた男」(文藝春秋)・ミヒャエル・エンデ「モモ」(岩波書店)・徳大寺有恒間違いだらけのクルマ選び」(草思社)・天谷直弘「日本はどこへ行くのか―21世紀への5つの視点」(PHP研究所)・シモーヌシモンズ/他「ダイアナ妃の遺言」(清流出版)・二子山勝治「土俵に生きて 若乃花一代 (この道シリーズ)」(東京新聞出版局)・小室直樹ソビエト帝国の崩壊―瀕死のクマが世界であがく (カッパ・ビジネス)」(光文社)・宮台真司/他「小室直樹の世界―社会科学の復興をめざして」(ミネルヴァ書房)・アイリーン・イーガン/他「マザー・テレサの愛と祈り―み言葉を生きる52の黙想」(ドン・ボスコ社)・都築政昭「人間 黒澤明の真実:その創造の秘密」(山川出版社)・山口淑子「『李香蘭』を生きて (私の履歴書)」(日本経済新聞社)・加藤紘一「強いリベラル」(文藝春秋)・小島直記「人間・出会いの研究 」(新潮社)・小島直記「福沢山脈(上)(下)」(日本経済新聞出版社)・会田雄次「人生の探求―変わるものと変わらないもの」(大和出版)・土井たか子/吉武輝子「やるっきゃない!―吉武輝子が聞く土井たか子の人生」(パドウィメンズオフィス)・浪川攻「前川春雄「奴雁」の哲学」(東洋経済新報社)・永井英明「平凡は妙手にまさる―大山康晴名言集」(佼成出版社)・浪越徳治郎浪越徳治郎―おやゆび一代 (人間の記録)」(日本図書センター)・鬼塚喜八郎/大阪府「なにわ塾」「念じ、祈り、貫く―求める心が成功を導く (なにわ塾叢書)」(ブレーンセンター)・大滝秀治/谷古宇正彦「大滝秀治写文集 長生きは三百文の得」(集英社クリエイティブ)・盛田昭夫/石原慎太郎「「NO(ノー)」と言える日本―新日米関係の方策」(光文社)・飯沢匡飯沢匡の社会望遠鏡」(講談社)・三木鶏郎「私の愛する糖尿病」(筑摩書房)・筒井康隆「読書の極意と掟」(講談社)・中村元「学問の開拓」(佼成出版社)・飛鳥田一雄「生々流転―飛鳥田一雄回想録」(朝日新聞社)・河出書房新社丸谷才一 (文藝別冊)」(河出書房新社)・丸谷才一「挨拶はむづかしい」「挨拶はたいへんだ」「あいさつは一仕事」(朝日新聞出版)・傅虹霖「張学良―その数奇なる運命」(連合出版)・木村尚三郎「ご隠居のすすめ―人生の自由時間を豊かに生きる法」(PHP研究所)・連城三紀彦/他「連城三紀彦 レジェンド 傑作ミステリー集」(講談社)・中村秀一郎「21世紀型中小企業 」(岩波書店)・宮脇檀「日曜日の住居学 ---住まいのことを考えてみよう」(河出書房新社)・坂田栄男「栄光の軌跡 (炎の勝負師 坂田栄男)第3巻」(日本棋院)・山本夏彦「ひとことで言う―山本夏彦箴言集」(新潮社)・「とこトン人生96年」(サイボク文庫)・赤瀬川原平「個人美術館の愉しみ(光文社)・河出書房新社編集部「赤瀬川原平: 現代赤瀬川考」(河出書房新社)・三笠宮崇仁古代オリエント史と私」(学生社)・三遊亭圓楽圓楽 芸談 しゃれ噺」(白夜書房)・白川静「回思九十年」(平凡社)・河出書房新社編集部「増補新版 幸田文: 生誕110年、いつまでも鮮やかな物書き」(河出書房新社)・上野昂志/橋本文雄「ええ音やないか―橋本文雄・録音技師一代」(リトル・モア)・桂小金治「江戸っ子の教訓」(幻冬舎)・隆慶一郎影武者徳川家康 (上中下巻)」(新潮文庫)・隆慶一郎時代小説の愉しみ」(講談社)・村山雅美「昭和基地」(ブルーバックス)・徳大寺有恒「駆け抜けてきた 我が人生と14台のクルマたち」(東京書籍)・星野芳郎「自然・人間 危機と共存の風景」(講談社)・江上波夫「学問の探検」(佼成出版社)・田英夫/岩附茂「こちら現場―田英夫の国会・緊急発信」(神保印刷出版社)・小長谷有紀/山極寿一「日高敏隆口説き文句」(岩波書店)・鎌田忠良日章旗とマラソン―ベルリン・オリンピックの孫基禎」(講談社)・木村義雄「ある勝負師の生涯―将棋一代」(文藝春秋)・福田恒存「私の幸福論」(筑摩書房)・河出書房新社編集部「立川談志 増補新版」(河出書房新社)・今井正監督を語り継ぐ会「今井正映画読本」(論創社)・飯塚毅「職業会計人の使命と責任」(TKC出版)・高田宏「還暦後」(清流出版)・國弘正雄「烈士暮年に、壯心已まず―國弘正雄の軌跡」(たちばな出版)・島田正吾「随筆 ひとり芝居」(三月書房)・新井正明「心花、静裏に開く―人物となるために (活学叢書)」(致知出版社)・林雄二郎「情報化社会 復刻版―ハードな社会からソフトな社会へ」(オンブック)・呉清源「中の精神」(東京新聞出版局)・國重惇史「住友銀行秘史」(講談社)・加藤周一/凡人会「ひとりでいいんです─加藤周一の遺した言葉」(講談社)・辰濃和男「歩けば、風の色―風と遊び風に学ぶ〈2〉」(朝日ソノラマ)・児玉博「テヘランからきた男 西田厚聰東芝壊滅」(小学館)・坂口謹一郎「代日本のエッセイ)」(講談社)・山本七平「「空気」の研究」(文藝春秋)・山下文男「津波てんでんこ―近代日本の津波史」(新日本出版社)・木暮剛平「飛天―句集」(角川書店)・南博「日本人論―明治から今日まで」(岩波書店)・加藤仁「定年百景」(文藝春秋)・森炎/青島美幸「昭和に火をつけた男 青島幸男とその時代」(講談社)・加藤シズエ/加藤タキ加藤シヅエ104歳の人生―大きな愛と使命に生きて」(大和書房)・葉室麟「河のほとりで」(文藝春秋)・松田美智子「サムライ 評伝 三船敏郎」(文藝春秋)・白井義男「ザ・チャンピオン (この道シリーズ)」(東京新聞出版局)・本所次郎麒麟おおとりと遊ぶ〈下〉―若狭得治の軌跡 全日空篇」(徳間書店)・斎藤美和「編集者斎藤十一」(冬花社)・中丸美繪「オーケストラ、それは我なり - 朝比奈隆、四つの試練」(中央公論新社)・大島信三宮尾登美子 遅咲きの人生」(芙蓉書房出版)・松平康隆「負け犬になるな―私をささえた忘れ得ぬ言葉」(PHP研究所)。

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ジム:ストレッチポール。ウオーキング30分。スイミング300m。

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さくらんぼ。ルビーのよう。

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「名言との対話」。笹島信義「二根三惚れ。二根とは、根性と根気。三惚れとは、仕事に惚れ、土地に惚れ、女房に惚れること」

笹島信義(ささじま のぶよし、1917年?ー2017年7月1日)は、土木業の経営者。

93歳で仕事人生を回顧した笹島信義『おれたちは地球の開拓者ーートンネル1200本をつくった男』を読んだ。土木という仕事に打ち込んだ男たちの物語だ。

1956年当時は復興途上の日本は急増する電力需要を満たすことが至上命令だった。そして人跡未踏の秘境に黒部第四ダムの建設が始まる。通称クロヨンである。黒部川上流に資材を運び込むための関電トンネル(大町トンネル)を笹島班が担当する。クロヨンダム完成の命綱の工事は、巨大な破砕帯にぶつかった。糸魚川から富士川にかけての大断層・フォッサマグマによって岩石が打ち砕かれ、そこに地表から水が染み込んだから、地盤が弱く、水が湧出する。この難工事に、関西電力の太田垣社長から「日本土木の名誉にかけて頑張ってください」とのメッセージが届き、全員が奮い立つ。熊谷組の「トンネルの神様」と呼ばれた牧田専務は「人間にできないことでも神様ならできる」と瀬戸内海の大三島大山祇神社にお参りに行けと笹島に言う。後にインタビューで「貫通した瞬間は喜びを通り越して、みんながボーっとしていた。黒部から吹いてきた風が坑内の粉じんを吹き払い、視界が透き通っていく。うれしさと虚脱感が混じった不思議な感覚だった」と述べている。

 1964年に本正次が毎日聞に連鎖したノンフィクション小説『黒部の太陽』は登場人物は実名で登場した。1968年には三船プロ石原プロの合作で、映画『黒部の太陽』(熊井啓監督)が制作・公開された。1年間で733万人がみるという空前の大ヒット作品となった。石原裕次郎が演じた「岩岡剛」のモデルは笹島である。この映画は少年時代の私も学校全員でみている。クロヨンの関電トンネルだけで23人が殉職している。作業員4681人だったから、200人に1人という高い割合で亡くなっている。難工事だったことがわかる。

この本を読みながら、笹島がいう「戦場」におけるリーダーシップを学んだ。食糧調達により食べ物の心配をなくす。部下が仕事に集中できる環境をつくる。最前線に詰める。誇りを鼓舞する。作業員を集め、統率する能力が重要。高い労賃の7割を家族に支払う。障害にあったとき部下の意見を吸い上げて決めると3倍ほど能率があがる、ぶれない。前を向き、やるべきことを懸命にやる。上司とのカケ。、、、。

絶望の淵に沈みながら、持てる力を最大限に発揮して困難を克服した経験が、一人ひとりを大きく成長させ、勇気と自信を植えつけられた笹島班は、その後もトンネルを掘りまくる。東海道新幹線、香港の地下鉄工事、イランでの二つのトンネル、山陽新幹線の六甲トンネルと新関門トンネル、13年かかった海底を掘った青函トンネルの担当区、、。、、。日本の主要なトンネル工事のほとんどに関わっている。「どんな難工事であっても、工期だけは必ず守る」トンネル屋は、地球に麻酔をかけながらの手術をする人たちだ.。

笹島によれば、トンネル掘りには、寒いところで生まれ育った人間が向いているそうだ。土木作業は忍耐との闘いである。根性と根気があれば、技術も自然についてくる。西の人間は我慢が足りないのそうだ。意外だが、地下は地震に強い。笹島は東京の地下に幹線道路の大動脈を整備することを勧めている。

笹島はある親方から土木の仕事で一番大事なことは「二根三惚れ」だと言われた。二根とは、根性と根気。三惚れとは、仕事に惚れ、土地に惚れ、女房に惚れること。これが笹島建設の基本理念になっている。土木という仕事は「地球の開拓者」だ。彼らの命がけの努力の上に、今日の日本の近代が成り立っていることをひしひしと感じた。偉人・笹島信義は99歳で逝去。