「大いなる多摩学会」の日。テーマは「生と死のジェロントロジー」。
・16時から大学で、理事会・幹事会・アドバイザー会議。2016年の設立した学会で総会は4回目。
・18時から21時まで永山で総会、研究プロジェクト報告、テーマセッション。。私の役目は、副会長としての総会でのあいさつと議長。「ジェロントロジー。支え手。生老病死。「私の死亡記事」、渡辺恒雄と西部邁。死生観。多神教。受け手からみる宗教。日常生活の原理。アラハン。老衰死。小倉遊亀。葬式のあり方。高齢者の定義。新・孔子の人生訓。キャリア3期・人生6期。ジェロントロジー的生き方。山本周五郎、向田邦子、大宅壮一。先達の叡智に学ぶ。、、。」
キーノートスピーチは(株)セレモアの中島重夫さん。以下、概要。
・葬儀社の立ち位置:忌み言葉。大家族時代は隣組と長老が風習、仕切り、グリーフケア。この時代は葬儀の準備(葬具)だけ。核家族化で変わっていく。自宅葬から会館葬
。地域中心から葬儀社主導へ。町の葬儀屋から選ばれる葬儀社へ。サービス・おもてなし・風習の引継ぎ、セレモニー化。
・簡素化:家族葬。一日葬(葬儀と告別式のみ)。お別れの会。
・知識はインターネットで収集。葬儀社主導によるおもてなしが中心に。生前準備時代、事前相談(本人。葬儀とお墓)から生前予約。「終活」という言葉の登場。不安をなくし充実した人生を送るお手伝い。
・おひとり様へ、葬儀、方法、貴重品整理、年金。葬儀社を選ぶ、事前・事後の事務手続き。家族委の満足度から亡くなる本人の満足度重視へ。生前からのコミュニケーション。
・人生100年時代:金・健康・コミュニティ。健康寿命。不安を取り除くハブが葬儀社の役割。死者は年136万人。2040年にピーク。どういう時代になっても必ず人の関与が必要。「縁日」などのイベントで不安を聴く、相談コーナー。お墓協会が動き、ペットと一緒に入れ宇お墓が増えている。記録ノート。終わりから逆算して人生を充実させる。
健康まちづくり産業プロジェクト。ファンケル青砥さん。
ビッグデータプロジェクト。
湘南インバウンドプロジェクト。
創業支援プラットフォームプロジェクト。
キーノートスピーチ。株式会社セレモアの中島信夫さん。
ジェロントロジー研究発表。
低栄養研究。
帰りはセレモアの中島さんと一緒になり、続きを聴く。地域密着の事業。
中島さんの名刺には情報が満載だ。表「セレモア品質。24時間受付ダイヤル。一級葬祭ディレクター。ISO9001認証取得。フューネラルコンシェルジェ認定一級。日本儀礼文化調査協会。ファミリークラブ。電話番号は3つ、本人の携帯番号とメルアド。QRコード」。裏「リスト:総本社、地区本社、営業所、事前相談窓口、支社、お仏壇のセレモア。セレモアグループ11社のリスト」。名刺自体が情報の宝庫となっていることに感心。営業ツールとしてのモデルだ。
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「名言との対話」7月30日。竹内実「チュウゴク(中国)は、人が多い、国が広い、歴史が古い、そして歓楽に向かう」
竹内 実(たけうち みのる、1923年〈大正12年〉6月12日 - 2013年〈平成25年〉7月30日)は、研究者(中国文学、現代中国社会)。
京大卒。東京都立大助教授を経て、京大人文科学研究所、立命館大、北京日本学研究センターなどで教授を歴任。現代中国研究に尽力し、毛沢東論で知られる。1960年には野間宏らと中国を訪れ、毛沢東と会見した。1968年には礼賛された文化大革命を批判的に考察した「毛沢東に訴う」を発表し話題になった。著作に「毛沢東の生涯」、武田泰淳との共著「毛沢東―その詩と人生」、「日本人にとっての中国像」「中国の思想―伝統と現代」「魯迅遠景」などがある。幅広い学識をもとに中国の政治、社会、文学などを論じ、中国研究の第一人者として活躍した。竹内実という名前は中国が話題になるとき、私の耳にも常に響いていた。
毛沢東の重要著作を集めた『毛沢東選集』の内容に疑問を持った竹内は、選集に未収録の文章なども調査し、『毛沢東集』全20巻を上梓する。国際的に毛沢東研究に不可欠の名著となった。
『毛沢東語録』も著している。有名なのは「若いこと、貧乏であること、無名であることは、創造的な仕事をする三つの条件だ」という言葉である。
『中国という世界ーー人・風土・近代』(岩波新書)を読んだ。英語圏での秦(チン)が訛ってインドで転訛して志那(シナ)になり、英語名が「チャイナ(CHINA)」となった。中国は人はが多い。人は「天と地の生きもののなかで、もっとも貴いものである」(『説文』)。地形は複雑で西高東低で三段になっており、二つの大河の中下流の平野が天下だった。南北対立によって上海を舞台にした近代化が進展した。民主化を含む近代中国はどこへ行くのか。この本が出た2009年時点での中国ウオッチャー・竹内実の結論は、中華民族の生命である歓楽に向かう、そして中国は社会主義にとらわれず文明へ向かう、である。さて、歓楽を求めて経済的に豊かになりつつある中国は、どのような文明を築くのだろうか。