多摩大T-Studio「トレンドウオッチャー」17回。ゲストは久米信行客員教授。 テーマは「フィンランド」。

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大学でひと仕事。ラウンジで客員の関秀雄先生からゼミの成果を聴く。ご苦労さまです。

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「名言との対話」12月18日。米長邦雄「子どもの教育で一番大切なのは何かというと、それは集中力をつけてやることに尽きます」

米長 邦雄(よねなが くにお、1943年昭和18年6月10日 - 2012年平成24年12月18日)は、将棋棋士

高校入学時は900満点の804点でトップ入学した。将棋にのめり込み、卒業時は平均水準の成績だった。米長の「頭が悪いから、(3人の)兄貴たちは東大に行った」は世間に衝撃を与えた。冗談だと思われたようだが、本人はそう思っている。

1973年棋聖戦有吉道夫を破り、初のタイトルを獲得。1984年、中原誠と十段戦七番勝負を戦いをようやく勝って、7タイトルのうちの過半数を占めた。1993年名人戦で7度目の挑戦者となり、天敵中原をストレートで降して49歳11ヶ月で初の名人位を獲得した。50歳名人就任は、史上最年長記録で話題になった。就任パーティでの予言通り、翌年羽生善治に敗れた。1994年、通算1000勝を達成して特別将棋栄誉賞。通算1103勝 800敗。竜王、王座をのぞく6タイトルを獲得した。タイトル獲得数19期は歴代6位永世棋聖大山康晴には46勝58敗。4つ年下の中原誠には81勝106敗で、この二人にだけには分が悪かったが、他の棋士にはほとんど分がよかった。2005年には、 中原の後を受け、日本将棋連盟会長に就任した。

米長本人の性格や風貌から「さわやか流」と呼ばれるが、棋風はさにあらず。 劣勢になるとベストの手を打たず混乱させ、局面をわざと複雑にして相手のミスを誘う「泥沼流」だと自認している。

自分にとってはあまり意味のない対局であっても、相手にとってのるかそるかの重要な対局であれば、全力を以って相手を負かしにいくという考え持ち、実行した。それは将棋界では米長理論と呼ばれ影響を与えている。

米長語録は将棋界だけでなく私たちにも参考になる。--男というのは、100点に向かって全部の力を出し切る時がなくてはダメだ。一日一日を今日は何のための日であるか、はっきり意識して過ごせ。脳味噌から汗がでるほど使え。 一番大切なのは大局観だ。前に進もうとしなければ後退する。盤上には神が宿っている。名人位は変化を試してきたことへの神様からのご褒美だ。

 米長は弟子の教育には、「お前は天才だ、才能がある」という一言が一番効き目があるという。また、子どもの教育で一番大切なのは何かというと、それは集中力をつけてやることに尽きるとし、 それには、好きなことをやらせるのが一番いいいという。励まし、集中力、好きなこと、この米長の明快な言葉には、納得させられる。

人間における勝負の研究―さわやかに勝ちたい人へ (ノン・ポシェット)