先週の学部授業アンケートーー<パワーポイントについて><課題について><質問・意⾒><感想など>

大学:今週のスケジュール調整。以下、先週の学部授業アンケート。

<パワーポイントについて>
・やり⽅を知らなかったので参考になった。・社会⼈として使いこなすことは⼤事。
・だんだん楽しくなった。・図解まで作成できる⼒を持てれば⼀⽣の財産になると思った。・箇条書きのスライドしか作成したことがなかった。・使い⽅をあらためて学んだ。・使⽤技術の幅を広げていきたい。・図の書き⽅も教わり課題が捗りそう。・上達のために課題テーマ以外の事柄を実際に図解してみたい。・「パワーポイントは図解のソフト」という先⽣の⾔葉にとても共感した。・今回のような使い⽅は初めて。・今こそスキルを伸ばしたい。・図解に⻑けた先⽣からご享受頂けるのはとても貴重。・想像よりスラスラと作成できた。・今までの使い⽅とではなく、新鮮であり、楽しかった。
<課題について>
・最終課題は、「⼩池百合⼦はなぜ、再選したのか?〜図解で⽐較する都知事
の公約〜」とする。・全員を⼀回図解に表し⽐べ差が出る⼈にしたい。・⼩池百合⼦と⼭本太郎の⽐較をする。・提出⽇を過ぎないように気をつけたい。・ポップな要素に限らず⽴体的な図解の表現も⼤事。・⼩池さんともう⼀⼈選んで⽐較できる図解を作りたい。・今までで⼀番いいものを作り上げたい。
<質問・意⾒>
・24⽇の⽇本未来学会の研修は必ず参加しないとダメですか?・チャットを⽅を意識してください。・この⾊を使う、⼯夫をしていることを教えてほしい。・パソコンにパワーポイントが⼊っていない。学校で購⼊したパソコンなのになぜ?

<感想など>
・政府は、よくわからないgotoキャンペーンを早急に対応するべきだ。・zoomを⽤いた出版記念パーティが⾮常にユニークな試みで印象的。樋⼝先⽣の講義が久恒先⽣の今の講義スタイルと重なるので合点がいく。・先⼈たちが若者から情報を取り⼊れ、最先端の時代に⽣き抜く姿勢に感銘した。・⽇本のことをもう少し学んで⾏きたい。・指導者も新しいことを常に学び続ける必要があると聞き、私も情報をアップデートし続けていきたいと思った。・先⽣のブログを⾒たい。・コロナ感染者が増えてきて対⾯授業になるのが怖い。・⼩学校の友達と再会し⼀緒に仕事を始めるという少しロマンティックな夢のある話が、とても良かった。・投票率が50%を超えていてすごい。・ZOOMを3年前から使っていてZOOMを作った⼈と関係があると聞き偉⼤だなと思った。・図解をマスターすればどんな場⾯でもわかりやすく話ができる。図解のメモを作る⽅法もあることを知れた。・ZOOMをうまく活⽤すれば図解の汎⽤性を多くの⼈に伝え広めることができると思った。・クラウドファンディングを使って本を出そうとしていることも⾯⽩い。・⾃分の図解⼒が格段に上がった。・ZOOMで宴会が出来ることを知った。先⽣の授業は丁寧でよい。・⼈脈を広げ様々な世代との交流を持つことが⼤事。・先⽣の知り合いの⽅の意⾒など吸収することが多かった。・⾊の使いすぎは良くないと学んだ

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「名言との対話」(戦後編)7月20日。辻正信「我等は何故負けたか」

辻 政信(つじ まさのぶ、1902年明治35年)10月11日 - 1968年昭和43年)7月20日)は、日本陸軍軍人政治家

 ノモンハン事件太平洋戦争中のマレー作戦ポートモレスビー作戦ガダルカナル島の戦いなどを参謀として指導した。 常に最前線に赴き自ら最前線の兵士を鼓舞するなど、人気が高く、「作戦の神様」として戦後も称賛や擁護が絶えなかった。

 一方で、指揮系統を無視した現場での独善的な指導、部下への責任押し付け、自決の強要、戦後戦犯追及からの逃亡などについては批判がある。山下奉文の「この男、矢張り我意強く、小才に長じ、所謂こすき男にして、国家の大をなすに足らざる小人なり。使用上注意すべき男也」との酷評もある。

1950年の戦犯解除とともに逃走潜伏中の記録『潜行三千里』を発表してベストセラーとなった。戦後は政治家に転身し衆議院議員参議院議員を歴任した。参議院議員在任中の1961年4月に東南アジア視察中のラオス行方不明となり、1968年7月20日に死亡宣告がなされた。

完全版『潜行三千里』を読んだ。連合軍支配下のタイを脱し、日中連携を企図して潜伏した。ラングーン、バンコクビエンチャン、ユエ、ハノイ昆明重慶、漢口、南京、上海と逃亡の旅を続けた。僧侶、商人、医者となり、幾度かの死線を超えている。中国における国民党と共産党の観察では、毛沢東の先陣訓「借りたものは返せ。買ったら払え。宿営は屋外に。強姦略奪は即時銃殺せよ」を紹介し、志気と戦意に格段の差があるとみている。

この本の最後に、「我等は何故負けたか」という辻の文章が載っている。死後に開封するようにと家族に宛てたもので、没後50年たってこの本で初公開された。大本営参謀がどのように敗戦の原因を総括していたかに興味があり読んだ。

1.国体の精華を発揮し得なかった(万機公論に決することができなかった)。2.官僚が政治を誤った(上級軍人の驕慢と低能なる官僚の独善)。3.外交を誤った(志那問題の不解決。ヒトラーのドイツと結んだ)。4.科学水準低く工業力薄弱だった(原子力研究の工業化が遅れた)。5.食糧の自給の不可能にあった(「腹が空いては戦争はできん」)。6. 陸海軍の対立があった(制度を凡愚が運用した)。7.天祐思想が蔓延していた(勉めずして神風という天祐を待つ心境の蔓延)。8.軍上層中枢部に問題があった(希望的観測と陸海の不一致)。

大本営参謀は軍中枢部であるのはずだが、上層部の責任となっている。半藤一利は実際に辻に会った後「辻は自分の責任を全く考えていない、絶対悪というものが存在するのならば、この男のようなものを言うのだろう」と厳しくみている。敗戦の原因が辻正信のいうとおりならば、とうてい総合力としての国力からみれば、戦争を起こすことはできるはずもなく、また勝つはずもなかった。 

潜行三千里 完全版

潜行三千里 完全版

  • 作者:辻 政信
  • 発売日: 2019/07/18
  • メディア: 新書