大学院で講義ータイトルは「必ず書ける! 修士論文の書き方」。

午前は立川:整体のオステオパシーの後、けやき出版で来週のインタビューの打合せ。

午後は荻窪。石和田君と石橋亭でコーヒー。帽子を忘れた。その後、日本地域社会研究所で編集の大泉さんと懇談。

夜は18時半から品川の大学院で「修士論文基礎講座」の講師。タイトルは「必ず書ける! 修士論文の書き方」。ZOOMでのリモート講義。40人近い参加。

以下、終了後の受講生の感想。

・先生の授業の中で最も印象に残っていた言葉としましては以下の二つの言葉でした。一つ目は、文章というのは内容と表現でできている、ということ。二つ目は、キーワードと矢印、これを持ってモデルを作成することができる、ということでした。一つ目については確か論文の作法という意味での表現に関わるアプローチは数多くの書籍があるというのは非常に納得感がありましたそれについて内容については論理的思考の本などこちらも比較的あるのかなと思っていたのですが、考え方について述べられている本はあるのですが内容をどうつくるかという視点でその方法論としての図解(≒モデル)という視点がとてもユニークで勝つシンプルで理解がしやすかったです。加えてすぐに出来そうだと思える敷居の低さ。しかしそれに 反して考えがまとまりやすいという効果の高さが非常に有効と感じました。早速自分の頭の中にある考えを紙に書き落としてみました。キーワードの関係性を意識し自分の考えの図解に取り組んみましたやってみた感想は、文章で書くと自分の文章や論理構築に対して批判的な指摘をすることは難しかったのですが、図解で見ることにより関係性がわかるため不足している視点や

結論は何なのか結局どういうことが言いたいのかという筋道が自分で点検しやすいという風に感じました。短い時間でしたが今回教えていただいた図解の手法を活用し論文の構成を進めていこうと思います。

・思考を図に起こして理解するというのはたいへん納得感のある内容でした。特定業務内では図解やマップを用いて整理や発散収縮を行っていますが、本日の講義内容に沿うとより広い範囲で強制的に図解することで様々な違いの発見や関係性の線を引くことができ、思考の妥当性を検証するのに役立つように感じました。アイデアをまず書き出す、つないでみる、論文の設計図を描くというのも、文字だけでは実現できない整理法であると思いました。ふと浮かぶアイデアは文字でリストアップするに留まっていましたが、見直してみると粒度が異なっていたり、優先順位や重要性が不明であったりするものです。イデアが浮かぶたびに図として置いてみる。置く場所も気にしてみる。新たな分類や順番が発生するようなら配置換えをしてみる。そうやって常に整理された形でアイデアを保存しておくことが可能になると思いました。また、図解に用いる形や線などの種類は最低限で良いというのもモデルをシンプルにするという点で有用に思います。論文を考えるうえで、自分の現状認識や課題感がどういう位置関係にあり、近くにどんな「それ以外」があるのか、先行研究でどこが解明済みなのか、といったことをどんどん図解に付け足していくことで、新たな自分だけの視点を見つけるための正しい道筋を辿れるような気がします。

・本日のお話はとても実感するところの多いものでした。これまで普段あまり考えずに行なっていなかったため、今後はより意識をして行なっていこうと思います。

・本日はご講義ありがとうございました。実習をやり、設計図を描いてから文章を書くという事が、いかに整理が出来て表現しやすいかが実感出来ました。また、ブロックを繋ぐ接続詞をうまく使っていくという手法も理解しました。図を描く→分をかく、この繰り返しで修士論文の構想を練って行こうと思います。

・大変参考になりました。自分もpptをよく使いますが、個別のページでの論点が主体であり、文書全体の構造を捉えるために図を書くという考えはありませんでした。修士論文作成時にぜひ活用したいと思います。どうしたら幸福になれるか?の図解もいま興味ある内容の一つであり参考にさせていただきます

・本日はありがとうございました。シンプルな図解で、情報を束ねていく手法を学びました。図解文章法を実際に試すことで、設計図があれば文章の作成は簡単にできることを実感しました。ブロック同士をつなぐ接続詞の重要性もよく分かりました。まずは今、自分の修士論文のアイディアを図解してみます。その作業の中で内容の関係性・広がりが得られるという期待を持ちました。

・本日は講義いただきありがとうございました。図解にすることでまず全体が見えました。更にそれぞれの関係性がみえて、結論が浮かび上がるような仕組みだと感じました。また、図が要点になっているためそれに肉付けをしていけば文章に容易に落としていくことができると感じました。もっと知りたいと思いましたので先生の書籍を読んでみたいと思います。
・本講座では、論文を書くにあたり、自身の知識を図で示すことで全体感を捉えることと、その関係を明らかにすることの有用性と重要性についてお話し頂いた。ワークでは、簡単な文章も図で示すことで、他社の理解と自身の理解が異なることを体感した。これは、解釈の違いを理解することにとても有効だと感じたとともに、認識齟齬を起こさないために図で捉えて示すことはとても重要だとも感じだ。また、このワークでは、各要素の関係性も重要でありこの関係性を正しく文章で示すためには、接続詞の使い方がとても大事であるということもよく理解することができた。今後、論文を執筆するにあたっては、この図による構造化、各要素の関係性をしっかり記述すること、構造と内容を行ったり来たししながら論理を鍛えることが重要だと理解した。とくに「文章と図は往復運動で論理を鍛えていく」というお言葉がとても印象的であった。早速、論文テーマとなる問いについて、図を描きながら考えてみる取り組みを試みたいと思う。以上。大変有意義な講義を拝聴させていただきまして大変ありがとうございました。
・本日は修士論文の全体ストラクチャー構想について、図解で考える方法を教わったと理解しました。私はこれまでも文章構成を考える前に手書きで図解する修正があり、先生の授業の趣旨や内容は非常に理解できました。修士論文は、これまで作成した文章に比しても難易度は最も高いものであり、先生の本を読んで自己流の図解術をブラッシュ・アップしたいと思います。
・論文の作成の進め方は、図解で骨格を作り、設計図を書き、接続の言葉でつなぎ、文章を組み立てる、と理解しました。文章を書くのが苦手で、不安がありましたが、少し払拭できましたまた、これから論文を作成していくにあたり、多くの本を読んで行く必要もありますが、図解していくことで、本の内容理解が深まるとも思いました。早速、練習しながら、図解をマスターしてきたいと思います。著書も早速、読んでみます!
・本日の先生からの講義の学びを記します。これまでは文章を作る際に、全体の構造及び関係をあまり考えずに文字を羅列させていました。今回は、図解で示すという新たな視点をクリアカットにお教えいただき、明日から仕事上でも役立つことであると感銘を受けました。「全身で脳を使って手書きで描く」というメッセージも響きました。先生の図書含めて、スキルアップと正しい論文作成に努めます。引き続きご指導のほど宜しくお願い申し上げます。
・新しい視点を得るとともに、論文作成の悩みが軽減した気がします。図解による鳥瞰は伝えたい意図が表現できているか確認できるだけでなく、進化、新化、深化を発見できる可能性があり、修正やバックも可能という理解も得られました。貴重なご教示を有難うございました。
・図解文章法についてお教え頂きありがとうございました。住宅選びの例題では、描いた図があまり考えていない事例のものと酷似しており、しまった・・・と思いました。普段、関係性を考えていない事が露呈されました。考えながら文書を捉える習慣を身に着けていきたいと感じました。文章作成に関しては、実際に取り組んでみて非常にやりやすいと感じました。今まで、文章を書くという機会がほとんど無かった為、文章を作るのに苦労しておりましたが、部分部分に分けることで組み立てていけることが分かりました。早い段階でこういった学びを得る事ができ、今後の論文作成の大きな励みになりました。この度は、誠にありがとうございました。
・本日の講義ありがとうございました。文章を記載する際に、まずは図解することが重要であることを学びました。図解を作ることで、関係が明らかになり、文章が書きやすくなります。これを最後の文章作成体験で実感しました。まずは、図解して全体を見るように実行していきます。
 
以下、留学生。
・素晴らしい講座視聴して頂いて有難う御座いました。僕は今年2月から日本に来たばかりです。勉強しながら日中関係のビジネスを立ち上がっています。先生の講座を聞いたら大変賛成しています。全くその通りだと思っています。我々一般社会人ですから、論文って簡単で分かりやすく書くのは一番重要なポイントですから。殆どな人達は研究家ではなく、仕事に上手く役に立つのは勉強の目的です。日本の会社は殆ど固くて枠の中に安心安全で細かく働いていますからこそ僕としては創業しやすいです。
・本日の授業で、色々教えて頂きありがとうございました。図解という論文の書き方は面白かったです。活用出来れば非常に効率よく流れを整理出来そうです。授業で一応練習しましたが、上手く行かなかったです。論理的な流れをより深めに理解する為、先生がお勧め本を買って勉強させてください。
・講座の前に、留学生として、日本語で修士論文を書くのは難しいと思っており、とても不安でした。先生の講座を通して、論文の始まり方がよくわかりました。自分の経験や知識を踏まえて、まず簡単に図を描いて、イデアを出します。それから、何枚の図を一枚の全体図にまとめます。そうすると、文章が自然にかけます。とても勉強になりました。ありがとうございます。
・春学期で先生の授業を受けたことがあるので、図解で論文を書けるについて深く感じています。今度の講座を通じてもう一回復習できて、すごく役に立つと思います。ありがとうございます。
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「名言との対話」9月10日。坂井義則「平和の祭典などという美しい言葉は捨てた方がいい。五輪はアマチュアの祭典でも平和の祭典でもなくなった。金もうけのための祭典じゃないですか」
坂井 義則(さかい よしのり、1945年(昭和20年)8月6日 - 2014年平成26年9月10日)は、日本の元陸上競技選手
東京オリンピックへの出場を目指し、1964年早稲田大学に入学。400mと1600mリレーで強化選手に指名されたが代表選考会で敗退しているのだが、1964年東京オリンピックの開会式聖火リレーの最終ランナーを務めた。広島への原爆投下の日に誕生しており、「戦後、生まれ変わった日本を象徴するにふさわしい記念日に誕生した者」と五輪組織委員会田畑政治事務総長が訴え、東京五輪担当の河野一郎大臣が世界が注目する最終ランナーとして決断している。晴天の10月10日、聖火最終ランナーとしてトラックを半周したあと聖火台までの階段を昇って点火した坂井は10万713人目のランナーであった。爽やかな坂井青年の雄姿は私のもまぶたに焼き付いている。 当時は「アトミック・ボーイ」「原爆犠牲者の生まれ変わり」とマスコミが報じている。2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」では井之脇海が演じた。
その後、坂井は1966年のバンコクアジア競技大会1600mリレー優勝、 400m準優勝している。大学卒業後の1968年フジテレビに入社。アナウンサーで入社した逸見政孝山川建夫松倉悦郎は同期だ。坂井は1972年ミュンヘンオリンピック1996年アトランタオリンピックでオリンピックの報道を手がけている。フジテレビ退職後は、関連番組制作会社に再就職してエグゼクティブプロデューサーとして活動した。故郷三次市みよし運動公園に、坂井の功績を称えるレリーフが設置されている。
坂井義則は「アマチュアリズムが生きていた」として東京大会を「理想の五輪」と考えていたが、本心はしだいに派手になっていくオリンピックに懐疑的だったのである。2020年の2度目の東京五輪はコロナ騒ぎで風前の灯になっているが、この後は坂井の理想とするマチュアリズム精神に則った平和の祭典に戻ることができるだろうか。