深呼吸学部・公開セミナー(12月)。20時から。22時半からの第三部のVRチャットは明日の授業もあり遠慮。
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大学
・授業準備
・総研ミーティング:松本先生と長島先生と。
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「名言との対話」12月10日。小沢昭一「趣味を持っていることが大切なんです。趣味といいますものは、人生の中に、別の小宇宙を持つことでありまして、生き方自体がふくよかで、重層的になります。生き甲斐すら、つかめるんじゃございませんか」
小沢 昭一(おざわ しょういち、本名:小澤 昭一(読み同じ)、1929年(昭和4年)4月6日 - 2012年(平成24年)12月10日)は、日本の俳優、タレント、俳人、エッセイスト、芸能研究者。
東京都台東区出身。劇団「しゃぼん玉座」主宰。旧制麻布中学時代に作家・演芸評論家正岡 容に弟子入り、海軍兵学校を経て早稲田大学文学部に入学し、在学中に庶民文化研究会を創設し、日本で初めて学校に落語研究会を誕生させた。また俳優座付属俳優養成所にも入所し千田 是也に師事する。
1960年に演出家の早野寿郎と「劇団俳優小劇場」を結成し、1966年に新劇寄席『とら』で芸術祭奨励賞を受賞。『エロ事師たちより・人類学入門』で主役を務め、「キネマ旬報」主演俳優賞や毎日映画コンクール男優主演賞など数々の賞を受賞。芸能研究者や詩人、エッセイストとしても活動。1994年に紫綬褒章、1999年に坪内逍遥大賞、2001年に勲四等旭日小綬章・徳川夢声市民賞、2003年に東京都功労者を受賞。
主な著書に「ラジオのこころ」「珍奇絶倫小沢大写真館」「小沢昭一ー僕のハーモニカ昭和史」「小沢昭一座談シリーズ」「小沢昭一的新宿末廣亭十夜」「小沢昭一がめぐる寄席の世界」「放浪芸雑録」「思えばいとしや“出たとこ勝負” 小沢昭一の「この道」」「日本の放浪芸」「日日談笑 小沢昭一的人生」「ものがたり芸能と社会」「小沢昭一百景 随筆随談選集シリーズ」「桂吉坊がきく藝」「老いらくの花」「わた史発掘 戦争を知っている子供たち」「私は河原乞食・考」などがある。
1973年に始まったTBSラジオの「小沢昭一的こころ」は、2011年5月13日に放送1万回目を迎えている。宮本武蔵の「鍛は千日、錬は万日」の万日を達成しているのは立派だ。根強いファンも多かった。その延長線上の 小沢昭一・宮腰太郎『ノーテンンキ旅 小沢昭一的こころ』(新潮文庫)を読了した。
ラジオでのしゃべりと同じ語り口である。これは現代の落語だ。悪友たちとの旅がテーマであるが、基本はエロスだ。女子サッカー見物、伊東温泉へのヌード撮影ツアー、赤線15カ所の蘊蓄、穴守稲荷のいわれ、朝倉・秋月のネギ、釣り、、、。。小沢はカタカナの使い方が上手い。ベンキョー、ノゾキ、ミダラ。オアイソ笑い、オトナァー!、、、。
この本の中にJALのフライト農業の見学の話が出てくる。福岡県朝倉の「生、煮、薬味、ヌタ」に使える鶴丸マークのついた万能ネギの話題だ。私の妹の亭主がJALの貨物にいて私もビジネスマン時代に関わったことがあることを思い出した。
ネットで小沢の名言を探すと「死んでから行く先は、その故人をよく知る人の『心の中』じゃないでしょうか。その知人たちが何十年か後に死に絶えたら、そこで初めて世の中から消え去るんだと思います」という言葉が見つかった。「死して朽ちず」であるが、その影響を与えた人がさらに他の人に影響を与えていくというつながりが永遠に続くというと考えると、人は死なないということになるんじゃございませんか?
小沢の趣向と趣味は「小」である。本業でも、小劇場、小屋、小芝居にこだわっているが、好きな女性ははコツマナンキン、そして趣味という「釣り」もちっちゃい小魚・タナゴ釣りを愛好している。自分の中に趣味という「小宇宙」を持つことがふくよかな人生を送る秘訣だという小沢昭一の言葉に共感を覚える。その小宇宙は、人生に勢いをつける大いなる宇宙、つまりライフワークへもつながる可能性も秘めているのではないだろうか。