図解塾第2期の3回目のテーマは「菅首相の施政方針演説」。

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図解塾第2期の3回目。テーマは「菅首相の施政方針演説」の全文を、各人が割り当てられた各パートごとに図解に挑戦してもらい、発表し質疑応答し、私がコメントとアドバイスをするという流れです。14人が発表したので、通常の2時間に30分オーバーとなってしまいました。この授業で学んだことを入れて、もう一回つくるとさらに勉強になります。以下、翌日の6時半までに書き込まれた学びの記録。

  • 久恒先生、皆様、本日もお疲れさまでした。今回の取組みでの気付きを備忘録致します。①サンプルから感じた情報を自分の言葉で表現して良い(意訳の勧め)、②一文字で、一言で言うことにこだわる(シンプル化)、③大きな項目同士の関係をどのような切り口(産・学・管…、ライフステージ、など)で結ぶかよく考える。④表題と内容は附合しているか?(附合に偏りが有ったら見直す)。演説全文の新聞記事にじっくりと目を通すなど、実は今回初めてでしたが、今の菅さんに対して、昔の人がどのような演説だったのか、時代背景や課題の多様さ、演者の視座の違いなど比較すると面白そうだなと、ふと思いました(田中角栄とか…)。次回もよろしくお願いいたします。
  • 久恒先生 皆様、今夜もありがとうございました。先生の教え「考える力とは、理解・疑問・反論がわいてくること。図解はその力がついていくということ。」。とても腹落ちしました!私は仕事において、「小中学生に伝えてもわかる様なわかりやすさ」「飽きさせない緩急のリズム感」を大切にして『伝える』様に心していますが、ロジカルな図解の中にもその風を吹かせていたいと思っています。A4用紙1枚にまとめて表現する、ダイナミックで奥深い世界。図解を通じて、自分を見つめ、高め、個性に突き抜けていく。そんな挑戦を楽しんで続けていきます。皆様の図解に沢山学ばせて頂き、本当にありがとうございました。次回も楽しみにしております。
  • 今夜もありがとうございました。自身の実力を試すために、同じ課題に挑まれた久米先生の図を、敢えて見ないようにして取り組みました。結果、官民産学政といった分類に分けるに至らず、お恥ずかしい・もどかしいといった感情が残る発表になりました。代弁する図解(直訳)と、自身が解釈するための図解(意訳)を分けなければ。今回の反省点です。しかし、図にしながら覚えた知識は忘れないと同時に、より深く知りたいという欲望にも繋がっています。ライフステージを踏まえた並べ替え、軍事の防衛と経済の防衛といった分類のしかた、人の「流れを作る」という題に沿った大枠の矢印の配置。久恒先生の視点に驚かされるばかりでした。次週の課外授業「続ける技術」が待ち遠しいです。そして図解コミュニケーション全集第2巻のクラファン成立、本当におめでとうございます。
  • 久恒さん、みなさん。本日は、ありがとうございました!改めて、みなさんの図解を見て全体像がはっきりしました。菅首相の施政方針が分かりました。今回は、わからない単語もしっかり調べて何度も書き換えました。知識がついてくるのが実感しました。次の課題も楽しみです。よろしくお願いします。本日の学び。言葉を自分の言葉に置き換える。何度も書き変えると、情報がついてくる。図にすると、疑問点が出てくるので、それを記しておくと更に理解が深まる。数字を入れるとリアリティが増す。大きいものの関係で分けると見やすくなる。手書きでは難しいが、フォントを変えて、字の大きさも変えると伝わり安い。矢印は、接続詞、関係詞。次も頑張る。
  • 本日もありがとうございました!!同じ課題を複数人でやる。そこに全員でストーリーを付けていく作業はとても興味深いものでした。アウトプットの中で更に自分自身の理解を含め、ただ図にするだけではなく、自分なりの解釈や意見をスパイスとして加えていく。奥の深さが楽しく感じられるようになってきました。最後の久米先生のスライドも興味深かったです。落ち着いたら、今自分が抱えているプロジェクトも図にして皆様に評価頂ければなぁと感じました。また、次回も宜しくお願い致します!!
  • 本日も非常に充実した勉強会でした。大きなくくりを見出してまとめること、直訳と意訳の使い分け、フォントの工夫により各要素の軽重関係を示すこと、など多くを学ぶことができました。ありがとうございました。
  • 今日もありがとうございました。宿題も張り付けておきます。要素ごとの関係性を→で図示するなんて考えつきませんでした。図解は面白いですね! そして、みなさんの図解を見ると、すっと理解できる瞬間があって気持ちいいです。私の図解もそうなるといいなあ。また、久恒先生の赤入れで図解が全然違うものになるのが、ダイナミックですごいなと思いました!久恒先生、来週の特別講義ですが、深呼吸学部のメンバーは、久恒先生の図解ってどんなものなんだろう?と興味津々なのです。もし可能ならば、図解のダイナミズムがわかるように超簡単な実習を入れてもらえると、がぜん盛り上がるような気がしています。久恒先生のものの見方のすごさが実感できるのは、やっぱり図解だと思うので! それがあっての先生のさらなるフィールドワークの話だと、興味の湧き方が違ってくるような気がします。ご検討いただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします!
  • 管首相の施政方針が、皆様の図解により、良く理解出来ました。又、久恒先生の的確な指摘や助言もなるほどと思いました。管首相の施政方針の評判が余り、良くない理由も判りました。実務的に施策を羅列した印象で、政治家としての理念や国民に対する思いが伝わっていないのかなと感じました。
  • 久恒先生、みなさま、本日もありがとうございました。プライベートがちょっとドタバタで、講義が始まる前は、今日はちょっとコンディションが心身も頭もイマイチだなと感じていたのですが、講義が始まり、みなさんの図解とその説明をうかがっていると、頭の奥の方が刺激されるのか、そういう疲労感・不調感がどこかに飛んでいった感じです。施政方針演説のみなさんの図解ですが、折角なので、Updateが終わったらかもしれませんが、一つのファイルに纏めたいですね。Google Driveのプレゼンテーションに、図として貼り付けるとかがいいですかね。(何かほかにもっといい方法があれば、ご存じの方教えてくださいませ~)以下、感想です。[今回の宿題について]・同じ課題を複数人で取り組んだことで、共通点、相違点が多層的に理解できました。・図解にゴールはないという原則で、自分の図解をどう深めるかがより重要と感じました。・施政方針の内容自体は、政策として本気度を感じられるところとそうでないところの差が激しいな、ということが一番の印象です。・また、自分として、どこにフォーカスするかが、みなさんの図解により、分かりやすくなったのは、図解塾のみなさんの力だなと感じました。
  • [図解について・全体]・手書きで何回も書き直してみることで、深まる。・要素をグループ化、ラベル化することで、新たに見えてくる関係性がある。また、メッセージが読み手に見やすくなる。・久恒先生は、なぜ、こうするとよい、という視点をパッと提示することが出来るのだろう?ということをコメント内容と合わせて考えてみると、なかなか楽しい。どうやったら図解を良くすることが出来るのか、という経験がそこに溢れ出ていることを、感じました。[個人的に感じたこと]。・メッセージを絞り込むことについて、もしくは、要素を絞り込むことについて、躊躇しているところがある。・その理由を考えると、構造自体が多元的というのを理由にして、それ以上考えることを停めている。 それはそれとして、絞り込む、突き抜けることで、また違う面が見えてくる。・構造が多元的、関係が多元的なモノコトを図解する方法もそこから見えてくるかもしれない。[印象的な久恒先生の一言]・図解は、理解、疑問、反論の3つを纏める・官僚は自分から線をひいていく(それを自分からの視点に変えていく)
  • 久恒啓一先生の図解塾>今週の宿題。 菅首相の施政方針演説3を図解してみた】今週の宿題は、菅首相の施政方針演説を分割し、各受講生が分担して図解しました。https://www.kantei.go.jp/.../2021/0118shoshinhyomei.html久恒先生の方針は「何度も書き直すのが勉強になるので手書きで」なので、ちょっとゴチャゴチャ走り書きで読みづらくて済みません。私の担当は「3 我が国の長年の課題に答えを!」でしたが、内容盛りだくさん。意外に(?)良い提言もあって驚きました(不勉強ですみません)。数字も含め要素が多いうえ、前半の総論と後半の箇条書きされた各テーマの関係性、さらには各テーマ間の関係性がわかりづらいので良い勉強になりました。久恒先生からいただいたアドバイスは、1)大分類:例えば図解の各要素を「産官学金政」で分類したらわかりやすくなる。2)言葉の短縮:例えば「行政の縦割り」を「縦割り」にする。3)直訳の図解を作ったら、今度は自分が理解した内容に変えた意訳の図解も作る。なるほど、図解は奥が深いです。まだまだです。
  • 図解塾お疲れさまでした。今日も盛りだくさんでした。シンプルにまとめることの難しさを感じました。何度か書き直しました。へこたれそうになりつつも、出来た時の達成感はなんとも言えません。同じ内容を別の方がまとめるとそうなるのか!という発見で、自分の視野が広がりました。文章では読む気にならない演説も、図になっていれば興味が湧きますね。それぞれの図にそれぞれの方の想いがのり体温を感じるな、と思いますし、その人の人柄が表れますね。次回も楽しみにしています。ありがとうございました。
  • 今日もありがとうございました。図解して、分かりづらいところは、自分の言葉にしていく、自分はこう理解しました。というのが大事。数字を入れるとリアリティが増す。ライフステージに応じて順に並べる。順番が大事。字でいっぱいの新聞は、読んだつもりでも何を書いてあったのか理解できていないことが多いので、図解するまでも頭で図を描きながら読めるようになれたら、すごいですね。
    今回の図解は、二人で図解していきましたが、見る観点で図もかわるので、違う方面から眺められて、勉強になりました。先生のコメントしてくださった、タイトルつけるならばその言葉のさすこと、関係のある部分、についてまとめる。ということは勉強になりました。次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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    大学:図解塾の準備。資料整理。
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    「名言との対話」2月10日。中村義治「世の中の動きは、銀座の夜を観察していればよくわかるよ」
    中村義治(1926年2月10日〜2004年12月3日)は、経営者。
    中村は第8代社長として銀座の教文館の1971年から2004年までつとめた名物社長だ。 教文館は1885年明治18年)創業。プロテスタントキリスト教を基盤とする企業で、文書伝道を目的とする一面も持っている。キリスト教書専門店としては国内最大級の売場面積で、プロテスタントのみならずカトリック正教に至るまで、あらゆる教派の書籍を扱っている。
    中村は1949年に教文館に入社、戦後最初の経営危機の時には労働組合を結成。その後日本キリスト教書販売の設立に尽力して移籍し専務にまでなった。人望と能力を買われ、1972年に教文館社長に就任、再建のための長い道のりを歩み始む。
    バブルの崩壊で1996年を境に出版業界全体が冬の時代を迎えると、ビル内にエインカレムやナルニア国という特色のある売り場を創設し、ウェンライトホール(多目的催事場)を作るなど、現在の教文館の姿を確立した。
    創刊編集長の椎根和が著した『銀座Hanako物語』(マガジンハウス)には、中村社長の奮闘ぶりが記されている。「店の前の舗道に平台(屋台)を持ちだして、その上に『Hanako』の最新号とバックナンバーを山積みにし、自ら声をからして売りはじめたのだ。(中略)中村の屋台作戦は、ものすごい販売数字を残した。第五五号(一九八九年七月六日)の「どうする!? 銀座大情報」特集号は、銀座の屋台一カ所だけで、三万部以上を売り上げた。一店舗で三万冊の週刊誌が売れたというのはギネスブックに記されるべき数字だろう。創刊号から一五〇号まで――つまり三年間――の『Hanako』の一号あたりの平均売上部数は、教文館だけで二四五一冊だった」
    看板フロアの6階の児童書売場「子どもの本のみせ ナルニア国」は児童書の専門店で、ロングセラーから新刊書まで約15,000冊を取り揃えている。 世代を超えてだれもがメルヘンと出会えるくつろぎの空間である。
    「ぴあ」が一時代を風靡したのも中村のおかげだ。「ぴあ」創刊時の恩人の一人と矢内廣が語っている。2004年の中村の葬儀では、紀伊國屋書店の松原治会長、日本キリスト教書販売の大岡正男前社長と並び、「ぴあ」の矢内廣社長が弔辞を読んでいる。
    NHK朝の連続テレビ小説花子とアン』の主人公のモデル・村岡花子は、教文館の編集者だった。教文館では「花子とアンへの道 村岡花子 出会いとはじまりの教文館」につづいて「村岡花子教文館」展も開催している。
     日本医師会会長を務めた武見太郎教文館ビル内に自らの診療所を設置していたこともある。岩波茂雄の紹介で診療所を開いた武見は、診察は順番だが、「一、特に苦しい人 一、現職の国務大臣 一、80歳以上の高齢の人 一、戦時職務にある軍人」はすぐに診た。このエピソードは知っていたが、その診療所の場所が初めてわかった。
    名物社長・中村義治は、1949年から2004年まで戦後から平成にわたる半世紀以上にわたって、銀座で出版や書店の仕事をしている。時代とともい歩む出版と書店の仕事をしながら、日本経済の浮沈と盛衰をあらわす夜の銀座をながめ続けたのだろう。没後には、『いかなる時も望みを失わず 中村義治追悼集』(教文館)が出版されているという。この本も手にしたいし、改めめて銀座の教文館をくまなく見て歩きたいと思う。