仁上幸治先生「りてれらしー塾」のお試し授業。

夜:ZOOMで仁上先生の「りてれらしー塾」のお試し授業に参加しました。北海道北見市、埼玉県、愛媛市、愛知県常滑市茨城県石岡市、北海道函館市大阪府富田林市、東京都内、東京都小平市などから20人ほどが参加。深呼吸学部生、図書館関係者、大学生。男女半々。月2回の3ケ月コース。

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「情報の達人」第3巻5「データベース」の講義でした。

国立国会図書館オンライン。詳細検索。

国立国会図書館オンライン | National Diet Library Online

「件名」。「分類」「総合目録」「「総合検索」「内容検索」

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朝:立川。昼:新宿で橘川さん。ぜんしゅとく。荻窪の地研に寄る。

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 「名言との対話」2月25日。多胡輝「これしかないと考えたらダメ」

多湖 輝(たご あきら、1926年2月25日 - 2016年3月6日)は、日本の心理学者
スマトラ生まれ東京育ち。旧制高校2年の時に終戦を迎えた。ヒットラ―は何故生まれたのかという問題意識から、人間の心理や集団催眠に興味を持ち東大文学部哲学科心理学に進学し、精神医学や深層心理の研究を始め、卒業後は千葉大学で教鞭をとった。

「やさしく誰でもが読めるように形にするというのも大きな仕事だ」といわれ、36歳の時、やさしく読めるように書いた心理学の本、『読心術』を出版する。次に1966年には遊びを通じて頭を柔らかくしようとするパズル本『頭の体操』(光文社)を出版すると、僅か3か月で100万部を突破するベストセラーになった。以来、続編が延々と出版されて、累計では1200万部を超えた大ホームランになった。

その結果「頭の体操」という言葉はオフィスでも「頭の体操をしよう」という言葉がよく使われるなど、広く定着するようになった。私も仕事の場面でも使った記憶がある。

NHKアーカイブスの映像では、医術が医学になったように、生身の人間の心理に関する法則、規則性をさぐる「術」を、いずれは「学」という体系にまで高めたいと語っている。クイズという謎解きにトライすることによって、タテ、ヨコ、ナナメ、ウラ、あるいは一歩引いて遠くからみるなど、あらゆる角度から眺めることで、さまざまな視点、観点が手に入り、頭が柔らかくなり、アイデアが生まれるようになるという。テレビのクイズ番組や、ゲームソフトなどの監修も多い。心理学を身近なものにしたこのパイオニアは、ダジャレが好きな、明るい性格だった。

多胡輝は「これしかない」という考え方は間違いで、物事にはいろいろな見方があるとし、固定観念からの脱却を訴えた。そして独創性を育てるために幼児教育の重要性を主張し、大学の付属小学校校長を兼務した経験を活かし、2007年に子どもの心理や保育教育を重視する東京未来大学の学長に就任している。

東京都心の東京革命」推進協議会会長、特定非営利活動法人「0歳からの教育」推進協議会理事長、東京アマチュア・マジシアンズクラブ会長、日本創造学会名誉会長などを務めたことから、東京都名誉市民にも選ばれている

1960年代、70年代前半までの日本の高度成長期、次の安定成長期、続くバブル崩壊までの絶頂期は、既成概念、固定観念を打ち破ろうと日本人が燃えた時代だったから、「頭の体操」は大きな貢献をしたといえるだろう。

多胡輝は「諸悪の根源は個人個人の頭の固さにある」と主張している。「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある」「世の既成概念を破るというのが、真の仕事である」と言った柔らかい頭で幕末から明治へ時代を切りひらいた坂本龍馬のことを思い出した。「これしかない」と思い込まずに、一呼吸おいてアタマを柔らかくする体操をこころがけたいものだ。コロナ禍時代には、「ココロの体操」も必要かな。