松山英樹の名言録ーー「メジャー優勝は夢ではなく目標です」「目標が定まっている人間は強い」「僕のメジャー初勝利もマスターズならいいなと思います」

ゴルフの松山英樹のマスターズ制覇に日本中が湧いています。野球の大谷翔平、テニスの大坂なおみ、水泳の池江璃花子など若い才能の素晴らしさを改めて感じています。そういえば、彼らの苗字は、「山あり、谷あり、坂あり、池あり」なのは面白い。まるでゴルフ場にようです。いずれにしても松山英樹は一つの山を越えたのでしょう。

4日間パープレーとして288打、そして優勝と2位の差はたった1打という過酷な競技がゴルフ。技術だけではなく、究極の精神力が要求される。トップゴルファーには名言が多いのはそのためだと思います。

29歳の松山が、33回目のメジャー挑戦、10回目のマスターズ挑戦で、やっと勝ち取った念願のタイトルがマスターズの優勝。「かなえたいと思うものは目標。メジャー優勝は夢ではなく目標です」、そして「マスターズは僕が初めて出たメジャーだし、タイガーのメジャー初勝利はオーガスタでした。もちろん僕はタイガーの後を追っていきたいので、出来れば僕のメジャー初勝利もマスターズならいいなと思います」と語っていたとおりに目標を達成しました。その松山の言葉を拾ってみました。今後も松山の成長とともに発する言葉に注目していきます。松山は「独学」の精神の人らしい。

・目標とする試合で勝てなかった以上、満足することはできません。「目標が定まっている人間は強い」というのが僕の信念です。

・僕はシードやトップテンに入ることが目標ではなく、メジャーで優勝することだけを目指している。

・「4大メジャー(マスターズ、全米オープン全英オープン、全米プロ)で勝つこと」は、僕にとって唯一の目標です。

・僕は誰かにこれがベストの方法だよと言ってもらうよりも、自分で何かを見つけることを、思いのままに捜し求めて違うことを試し、何が自分に最もあっているかを見出すことをいつも楽しんできました。

・今のところは専属のコーチを持たないことで楽しい経験を積んでいます。これが自分に合っているのです。

・でも将来はコーチが必要な時が出てくると思います。その時は何人かのコーチと話をしてゲームのやり方やスイングについて自分と同じ考え方をする人を見つけたいと思っています。

・ちょっとでも、隙を見せたら負ける。

・ストレスを声に出して発散しようが、クラブを叩きつけて発散しようが、何も良いことはない。

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午前:上野の東京芸大美術館で「渡辺省亭ーー欧米を魅了した花鳥画」展。これほどの画家が忘れられていたのは驚きでした。本人は文展などには出展しなかったこと、注文に応じた作品を描いていたことが、その原因でした。素晴らしい画家の渡辺省亭については後ほど書く予定。

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 「 旧東京音楽学校奏楽堂」が開いていたのでのぞくと、渋沢栄一の碑を見つけました。「永遠」という字が揮毫されていました。「栄一書」とだけ書いてある。この奏楽堂の建設や保存にも渋沢栄一力を貸したのでしょう。ここにも渋沢栄一がいたのか。

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午後は新宿で6月初めにP社から刊行する次作の女性担当編集者(長い付き合い)と、著者校正をもとにした打ち合わせ。タイトル、字句の確認、、。「50歳。図で考える。人生鳥瞰図。キャリア。人生戦略」がキーワードになる本です。修了後、荻窪の出版社に少し寄って帰宅。

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「名言との対話」4月13日。霍見芳浩「富国貧民の日本」

霍見 芳浩(つるみ よしひろ、1935年 - )は日本の経済学者。

熊本高校を経て慶應義塾大学経済学部に入学。在学中に交換留学生としてスタンフォード大学で学ぶ。慶應大学の大学院を卒業し、助手をつとめた後にハーバード大学で、日本人初の経営学博士号を取得。その後、ハーバード大、コロンビア大、カリフォルニア大教授を経て、ニューヨーク市立大学大学院教授に就任した。太平洋経済研究所理事長。日米の経営比較論、比較経済論の第一人者。日米欧企業の温サルタンと、国際通貨基金IMF)や各国政府からも産業政策や通商政策などで諮問を受けるなど、国際経営学分野では指導的立場にあった。

1991年刊行の『世界の心、日本の心』(ほんの木)を読んだ。

「精神的なものも含めて、全ての旧習の大改革なしには、今後の日本経済の成長はおぼつかない、、」「富国貧民の日本」、、。まさに30年前の予言はあたったのだ。

ハーバード・ビジネススクールで受け持ちの学生の一人にジョージ・ブッシュ・ジュニアがいたと書いている。「金持ちのドラ息子を絵にした様なのがいた」。「こんなスポイルされた息子を育てた親の顔が見たいもんだなと思っていた」ら、その親が大統領になったという。「普通、授業を教えた生徒の事はいちいち覚えていないものだが、彼は非常に出来の悪い生徒だったのでよく覚えている」「もう箸にも棒にもかからない」「典型的な金持ちのお坊ちゃま。怠惰で授業態度も悪く、大統領はおろかどんな組織のリーダーも務まる人物ではないと思った」と取材に答えている。霍見は父親のブッシュにも批判的だった。

湾岸戦争のあたりには、「筑紫哲也NEWS23」などによく出演していた。当時、日本の自衛隊派遣を激しく糾弾してたことを思い出した。

1997年には「日米安保は米国による日本人の「マインド・コントロール」であり、日本人はこれに完全に「ポア」されてしまった」「日本が世界のなかで生き残るためには、まず真の政治感覚の回復が必要であり、そのための方策として、安保を廃棄して「新拡大安保」の交渉を始めよ」と主張した。

2020年のアメリカ大統領選では日経新聞で8月にバイデン当選を予想している。「5つの複合ショック。コロナ感染。経済崩壊。差別抗議。異常気象。外交」「民主党は下院だけでなく、上院でも議席過半数を得る可能性が高まっている」「トランプ減税を廃止するだけで税収は戻る」。

富国強兵ならぬ「富国貧民の日本」か。世界3位の経済大国。一人当たりGDPは韓国、台湾にも追いつかれようとしている。中国にも3倍近く引き離され、情報革命にお遅れをとって富国もあやしくなりつつある日本。精神革命、旧習(アンシャンレジーム)の大改革、安保廃棄による新拡大安保などの提言に耳を傾けたい。

 

 

 

世界の心、日本の心