東京都議選。

7月4日投開票の東京都議選の公約などを東京新聞で調べています。来週の図解塾と大学院授業のテーマに使うつもり。

都税、行革などもありますが、「コロナとワクチン」と「五輪・オリンピック」が争点か。新聞でみるかぎり、「多摩」に触れているのは、「多摩地区に高齢者医療の拠点設置」を掲げた自民、「多摩の保健所3倍に増設」を掲げた共産党の2党のみでした。

以下、五輪・パラリンピックについての簡単な比較。

都民ファ「無観客」

自民「延期・中止は考えていない」

公明「具体的なエビデンスをもとに都民に説明すべき」

共産「中止をただちに決断し、コロナ対策に全力を」

立憲民主「延期か中止」

生活者ネットワーク「中止」

維新「客観指標で判断。延期も」

国民民主「延期」

れいわ「中止」

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母の葬儀と後始末を終えて、自宅に戻りました。『遺歌集』について考えながらの道中。

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「名言との対話」6月26日。中松義郎「撰難楽。愚か者は楽な道を、天才は困難な道を選ぶ」

中松 義郎(なかまつ よしろう、通称: ドクター中松1928年昭和3年〉6月26日- )は、日本発明家実業家政治活動家。

 「学芸大学附属小学校から東京大学まで無遅刻、無欠席」を貫いた。卒業後、三井物産に入社。ANA設立や三井グループの再編成に携った後、「ドクター・中松創研」の前身「ナカマスコープ株式会社」を設立。

フロッピーデスク、などのコンピュータ関連特許と、灯油の給油器具など発明件数は3500以上という。

ドクター中松創研」代表取締役日本文化振興会第10代会長、国際発明協会および世界天才会議の主宰者。ロシア科学アカデミー最高勲章受賞など国際的な受賞多数。

1991年以来、東京都知事選挙に繰り返し出馬し、タレントとしてテレビにも出演するなど話題を提供してきた。2011年の東京都知事選では、「世界から尊敬される愛国の江戸っ子 地震のプロが東京を護る」とし、選挙公報では地震津波原子力、エネルギーのプロ。強い防災都市東京」を公約に掲げた。2014年の衆院選まで頻繁に立候補しているが、供託金はすべて没収されている。

知研で講演をお願いしたこともある。それが縁となって、JAL社員として研究所を訪問した。発明品が数多く陳列されている不思議な雰囲気だった。時差を克服するには日光を浴びるのがいいという主張で、その機械を見せてもらったこともある。ニューヨークから戻ったらその装置ですぎに時差をとっているということだった。パイロットやキャビンアテンダントが苦しむ時差対策に使って欲しいという提案だった。残念ながら社内からは理解が得られなかった。少し時代が早かったが、今となってはその理論は正しかったようだ。

2014年、導管がんにより余命宣告を受けたことを発表した。それが縁となってウォルト・ディズニー小児がん病院名誉ドクター、全米がん撲滅協会名誉会長も務めている。しかし、2021年4月1日には「母の教育」についての映像を発表している。また5月10日にはヘリコプターでの日本一周の記録したときの話で、パイロットと航空機関士を兼ねた苦労も語っている。こうした動画をみると、93歳でなお健在な様子だ。

 座右の銘は自分でつくった「撰難楽」(せんなんらく)で、愚か者は楽な道を、天才は困難な道を選ぶという意味の言葉だ。人生の岐路に立たされたとき、必ず困難な方を選択するようにして、人一倍努力を重ね、より高いレベルをめざしている。座右の銘も発明の対象にするなど徹底している。

「撰難楽」は「迷ったら、失敗する可能性が高い方、自分がダメになる方を選べ。そうするとエネルギーが湧いてくる」という岡本太郎と同じ考え方だ。そして「先が決まっていないから不安と思うか、先が決まっていないから気楽と思うか、暗いよりは明るい方がいいではないか」と主張する森毅、「こう半分しか残っていないと嘆くのが悲観主義者、まだ半分残っていると喜ぶのが楽観主義者である」という バーナード・ショー 楽観主義者はドーナツを見、悲観主義者はドーナツの穴を見る」というオスカー・ワイルド、、。「創造」をテーマとする人たちは、困難や失敗を恐れない楽観主義者が多い。

 指揮官、政治家、経営者も同じだ。「悲観主義者はすべての好機の中に困難をみつけるが、楽観主義者はすべての困難の中に好機を見いだす」とするチャーチル「指揮官はまず楽観であることが重要である。指揮に自信と情熱と楽観匂いがなければ、勝利はおぼつかない」というアイゼンハワー。「楽観的であるということは、顔を常に太陽へ向け、足を常に前へ踏み出すことである」というマンデラ。楽観的な精神で社長業をこなした山下俊彦。、、、

悲観的な人は常に悲観し、楽観的な人は常に楽観するから、楽観は性格によるところが大きい。そしてアランが「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである」というように戦況が五分五分のとき、悲観論者は負けていると感じ、楽観論者は勝っていると考える意志が重要でもある。発明家、リーダーなど、未来に希望を見出す人々は、ドクター中松と同じように負けているときも勝てるはずだとみている楽観的性格と意志によって楽観を主義とする人たちだ。