「図解塾」課外授業のテーマは「自民党総裁選」ーー河野太郎勝利の予想が優勢でした。

 

図解塾第3期の課外授業「自民党総裁選」。4人の候補の主張を図解で比較するというテーマで、持ち寄ったさまざまの図の発表と議論が続きました。本場の衆院選との関連で、議論が盛り上がりました。

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以下、受講生のレポート。

  • 久恒先生、みなさま。本日9/22の課外授業も有難うございました。諸々で久しぶりの参加となりましたが、限られた時間の中での、みなさまの図解力、図解をしようという着想・構想、そして図解することで浮かび上がってくる自身の指向性・嗜好性、ひっくるめて、すべてライブでの楽しみ・味わいが溢れておりました。従前、図解をすることで自分なりの興味・関心のアンテナが立つ、というアドバイスもございましたので、今後の成り行きを自分事として見つめるいい契機になったと思います。また、こういうテーマだと、より久恒先生のアナーキーさが自然と滲み出てきて、その点も味わい深かったです(^^;)次回、9/29は課外授業として、久恒先生が関東大震災のときに誰が何歳だったか、を俯瞰する、という非常に興味深い成果を共有いただけるとのこと。今後への備えとして、過去から、震災という誰にとっても避けがたい厄災の影響を、学びとる貴重な機会として楽しみにしております。今日もありがとうございました。
  • 政治ネタの回は、勉強させていただいてます。みなさんの図解と、久恒先生と皆様の解説で、なるほどと思うばかりです。言葉を抜き出すのが精いっぱいでしたので、興味や、推し、、などできるよう、もう少し整理してみたいと思います。次回もよろしくお願いいたします。
  • 本日もありがとうございました。苦手な政治ネタですが、こういう機会があることで、以前より興味を持てるようになりました。まだまだひとつのソースの情報を整理するので精一杯ですが、皆さんの図解や解釈、コメントをお伺いすることで、あの候補者のあの政策はそこと繋がっているのか!との驚きもあり、あっという間に時間が過ぎていきました。来週も楽しみにしています。
  • 今日もありがとうございました。実は今回の課題が提出できるか心配でしたが、何とか自分なりのものを出すことができました。自民党支持という訳ではありませんが、今回の総裁選挙は日本の様々な課題を考えるいい機会になったと思います。寺島実郎さんの「世界を知る力」を毎月視聴してきたことによって、経済や外交で何が重要かがある程度分かってきたような気がして、その目で各候補者を見てみました。2つの軸によるマトリックスは、箇条書き主義から脱却していないとの指摘をいただき、また、軸の決め方や単純なネーミングが危険をはらんでいることもよく認識しました。
  • 久恒先生、皆様、本日もありがとうございました。今回は「自民党総裁選で各候補者の公約比較」をテーマに、夫々持ち寄った図解をもとにディスカッションする場となりました。各候補者の主張は新聞掲載のみならず、週末を挟んでテレビでも頻繁に討論会の模様が取り上げられ、様々な発言の収集~比較に追われてしまいました。PC文字起こしを兼ねて、主張する言葉をエクセルで分類しようと試みたものの、同じ候補者なのに新聞とテレビとで論調が異なっていたり、各候補者の論点がマチマチであったりと、言葉そのものでを比較しまとめることは簡単ではない事を取組の途中で気付いてしまい、作戦変更。自分のこうあって欲しい「リーダー像」に対し「賛同する姿勢」「できない姿勢」で単純な分類を行い、各候補者の特色を見出していきました。一方、本日様々な方の成果物を拝見する中で、各候補者の主張を夫々の図に表し、広い視野で様々な課題を論じる候補者も有れば、限られた範囲での主張に終始したり、総じて論点が見いだし難かったりという、候補者夫々の特徴を、言葉ではなく図で比較して見せるという事例を見させて頂き、自分では考えつかなかったそういう方法に、改めて図のすごさを感じた次第です。また、候補者は様々な場で少しずつ表現を変えその場をしのぐせいでしょうか、自分の取組みの中で文字にして比較を進める程に、同一人物であっても「何が本当の姿なのか」戸惑う事もしばしば。限られた時間の中で言葉を鵜呑みしただけでは、その裏に潜む真の姿を見出す事は困難で、結局自分の考えに基づき何らかの見極めがづけが必要と痛感。これには「リレー塾」や「世界を知る力」などを通じで僅かながらでも学んできた寺島先生の考え方や情報に大いに助けられた思いが致しました。政治、経済、外交と、日ごろあまり関心がなかった分野に、真っ向取り組む中で、質/量共に苦しい作業の連続ですが、少しずつでも成長が持続できたらいいなと考えております。有難うございました。次回も宜しくお願い致します。

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「名言との対話」9月22日。松原正行「よりおいしい料理をお値打ちに真心を込めたサービスで提供し、多くの人々に外食の楽しさを感じていただく」

松原正行(1930年9月22日〜2010年10月1日)は日本の経営者。「木曽路」の創業者。

1950年、松原清子が名古屋市に「喫茶松葉」を開店。3年後の1953年、大橋正行が婿養子として松原清子と結婚し、「喫茶松葉」のマスターとして働き始める。

1957年、松原正行は「株式会社まつば喫茶」の代表取締役社長に就任し、喫茶松葉の多店舗化が始まる。音楽喫茶などの特色を売りに、名古屋でも指折りの喫茶チェーンを創りあげる。

1966年、しゃぶしゃぶの木曽路1号店が名古屋市に出店。木曽路以外にもファミリーレストラン「地中海」や、民芸風居酒屋「居来瀬」、カフェバーの「ビッグウエンズデー」など、様々な業態の外食店舗の開発に着手する。

1975年にセントラルキッチンを設立。1980年、「地中海グループ」の各社が合併し「株式会社木曽路」が発足。1982年、東京の銀座や赤坂に進出。東京の老舗料理店にしかなく、なかなか手の届く価格になかったしゃぶしゃぶにいち早く目をつけ、質を維持しながらも当時の価格の半額で、しゃぶしゃぶを提供する、という挑戦に打って出た。

1987年、中部地区の外食企業としては初めて名古屋証券取引所2部に上場を果たす。同年、関西に進出。1990年、九州にも進出し全国的チェーンとなる。

多店舗展開をにらんで、教育システムを整備し、独自の人材育成や日本文化の伝承に力を注いでいる。1993年、松原正行社長が会長。2000年、東京証券取引所第2部に上場。2001年、東京証券取引所第1部に指定。

店名は、島崎藤村『夜明け前』の書き出しにある「木曽路は総て山の中である」が由来だ。 木曽路は旧中山道の通称である。長野県塩尻市から木曽郡を経て岐阜県中津川市へ抜ける国道19号線だ。全工程が約540kmの街道に69ヶ所の宿場が置かれ、そのうち11宿が木曽にある。木曽川に沿って険しい峠を越え、深い谷を抜け、山の底を縫うようにして伸びている道だ。俳優の加藤剛の「木曽路より 夢見る男 帰りけり」という句があるように、木曽路という言葉には風情がある。

私はしゃぶしゃぶの「木曽路」には東京に出てきてから、何度も足を運んでいる。ブログをひも解いてみる。2008年、赤坂の「木曽路」で、多摩大の新任教員4人と野田先生(学長代行)との懇親会をしたのが初めて。2009年、野田先生と「木曽路」で食事。2010年、久しぶりに野田先生と二人で赤坂の「木曽路」で食事をしながら、いろいろな話をしている。私はこの間も、多摩ニュータウン店もたびたび訪れている。このチェーンは質の高さと価格とのバランスがよく、「お値打ち」という感じもする。

木曽路グループは現在、「しゃぶしゃぶの木曽路」のみならず、居酒屋「素材屋」、和食レストラン「鈴のれん」、鶏料理専門店「とりかく」、南欧をイメージしたバル「ワイン食堂ウノ」、九州味巡り「ここの」、からあげ専門店「からしげ」など幅広く展開している。

木曽路」は、創業者松原正行の死後数年後に起こった不祥事や、現在のコロナ禍での苦境を乗り越えようとしている。「よりおいしい料理をお値打ちに真心を込めたサービスで提供し、多くの人々に外食の楽しさを感じていただく」という基本理念に戻って発展して欲しいものだ。