『図で考える技術が身につくトレーニング30』を発刊。連載『50歳からの人生戦略は「図」で考える』の15回目「幻冬舎オンライン」(「ヤフーニュース」に転載)。

デュスカバー「e-book選書」として図で考える技術が身につくトレーニング30』を発刊。

日常のビジネス現場のリアルな30題を通じて、「図で考える技術」=「図解」を実践的にトレーニングできる!仕事で役立つ図解スキルが身につく。

目次:第1章 図解の基本を学ぼう 第2章 入門問題 第3章 基本問題 第4章 実践問題

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

幻冬舎オンラインの連載の15回目。タイトル:50代から「やりがいのある仕事」が次々と出てくる…「人生テーマ」の見つけ方。

  • 「豊かさカード」の優先順位をつける。経済的豊かさ(経済的自由)精神的豊かさ(精神的自由)時間的豊かさ(時間的自由)肉体的豊かさ(肉体的自由)
  • 「価値観」のイメージを言葉に表してみる。暗黙知形式知

yahu-nyu-sudeo ヤフーニュースに転載されました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

昼:近所にオープンした「星野珈琲」で昼食。

夜はZOOM。

・デメケンのミーティング

・元祖「ザ・倶楽部」のズーム飲み会。

ーーーーーーーーーーー

今日のヒント。栗原すみ子新宿の母

「自分の言葉で悩める人を励ましたい、一緒にしあわせになる方法を考えたい」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「名言との対話」12月20日堀内誠一「仕事中はスコッチ。眠くならないから。ワインは眠くなる」

堀内 誠一(ほりうち せいいち、1932年12月20日 - 1987年8月17日)は、日本のグラフィックデザイナー、エディトリアルデザイナー、絵本作家。 

東京府生まれ。小学1年生の時に私家版雑誌を作りはじめる。日本大学第一商業学校中退。1947年4月に14歳で伊勢丹百貨店に入社。1948年、現代美術会展激励賞。1955年アド・センター株式会社設立。1968年から1969年にかけて澁澤龍彦とともに季刊誌『血と薔薇』を編集した。

1974年、フランス・パリに移住。パリ在住日本人向けミニコミ誌『イリフネ・デフネ』創刊に参画。1981年まで定住する。帰国後、死去。享年54。

堀内がデザインした平凡出版(現マガジンハウス)の雑誌『an・an』『POPEYE』『BRUTUS』『Olive』では現在もなお、そのロゴが使用されている。後期には絵本作家としても多数の作品を残した。

ほぼ日刊イトイ新聞』が前編と後編の2回で堀内の2人の娘へのにインタビュ―で堀内誠一を追悼している。

「挿絵の。雑誌の。宣伝の。パリの。地図の。ロゴの。先輩の。東京の。絵本の。絵本の。お家の。旅人の」という形容で「「デザインを旅した人」という紹介をしている。実に多彩な活動をした多才な人である。新しもの好きで、取材、絵、文章、地図などぜんぶ一人でやれる人だった。そして仕事が早いのが特徴だった。

パリ時代の1975年『マザー・グースのうた』(草思社刊。谷川俊太郎訳)がヒットすることで、日本からの仕事が多く忙しかった。しかし、フランスにいる方が大事な人とゆっくり会える、日本だと互いに忙しいという。これは私もよくわかる。仙台にいたときに同じ思いをした。わざわざ訪ねてきた人には時間をとって対応できたし、近所の温泉にも一緒につかった。京都も同じで、学者たちは夜遅くまでだべって、そこでユニークな発想が生まれたと聞く。仙台も京都もタクシーで帰れるのがいい。東京だとこうはいかない。

面白いのは自宅では「仕事中はスコッチ。眠くならないから。ワインは眠くなる」とウイスキーをのいながら仕事をしていたと二人の娘から回想されている。これは強弁のように聞こえるがそうではない。

蒸留酒醸造酒の二つがあり、どちらを選ぶべきか。若き日から知的生産を志した私には、酒は知的生産の敵であるがやめらえないから切実な問題だった。醸造酒は、アルコール発酵のままの状態のもので、ワイン、ビール、日本酒などがあり、その醸造酒を蒸留器で加熱し、純度を高くしたもので、ウイスキー、焼酎、ウオッカなどだ。

「奥州・羽州には、しばしば 人間の蒸留酒 とおもわれるような人がいる」と述べた司馬遼太郎は、人間の蒸留酒は、「透きとおった怜悧さ、不都合なものへの嫌悪、独創性。精神の明るさ。独立心。名利のなさ。もしくは我執からの解放といった感じである。明治の薩長型のように、閥をつくってそれによって保身をはかるというところがいっさいない。」との説明をしている。

醸造酒は収穫祭などのお祭りで飲む酒で、気分が楽しくなる酒だ。知的生産には向かないから、どうしても酒を飲みたいなら、蒸留酒にしなさい、と何かの本に書いてあった。それ以来、私は自宅で机に向かっているときは、蒸留酒にするようにしてきた。

佐々木久子の お酒とつきあう法』(鎌倉書房)によれば、醸造酒は上半身から酔う。蒸留酒は下半身に酔いがくるそうだ。醸造酒は頭が解放されるから知的活動に向かないのだろう。蒸留酒はシンシンと頭が冷えてくるような感じがある。酒は知的生産の敵でもあるが、薬であるかのように強弁して私も飲んできたが、そういうことだったのかと納得できる面がある。

「仕事中はスコッチ。眠くならないから。ワインは眠くなる」と言っていた堀内の言葉は正しかったのだ。憂さを晴らし、気分を楽しくしたいときは醸造酒、頭を怜悧に保ちながら、心の中を掘り下げていくには、蒸留酒蒸留酒を友として知的生産に励んでいこうか。強弁に過ぎるかな。