福岡の「やず本や」で橘川幸夫講演会「コロナとロッキングオンと参加型メディア」

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福岡での橘川さんの講演会に参加。

19時から平尾の「やず本や」。60名ほど。20代、30代の若者が中心。橘川さんから主宰の岡崎太郎さんに紹介される。昨日一緒に飲んだ松島凡さんらとも挨拶。

テーマは「コロナとロッキングオンと参加型メイディア」。質問も多く、和やかだが、熱気がある。参加者のレベルの高さがうかうがえる。

コロナ:世界が止まった。時間を手にした。人口波動論(古田隆彦)。成長期には文明が栄える。衰退期には文化が栄える。成長期は共同体。衰退期は個人。明治文学、戦後文学と同様にコロナ文学が誕生する可能性がある。日本の次の目標は何か。

ロック:無限の広がり。場と時間の共有。ステージと観客の一体感。ゴスペルは歌詞はキリスト教的でリズムはアフリカン。R&Bになってソウルミュージックとなっていった。それがイギリスの白人の子供にうけてロックが誕生したのだ。プレスリービートルズへと続いた。これは復讐である。ビートルズは4人のバンドだった。一人一人それぞれに役割があった。今後組織はバンドになっていく。すぐに生まれいつでも解散できる。フレキシブル。平等。ロッキングオンも4人で創刊した。雑誌は場と時間の共有。ロックとは私生児音楽であると渋谷陽一。父母が不明。融合された音楽。

参加型メディア:SNSは参加させられるメディアである。システムに乗っかっているだけ。本当の参加型メディアとは、参加したい人が集まるメディアだ。「Z李」。「ヘライザー」。

質疑応答:感度の良い人と付き合う。多様なネットワーク。へそまがり。時代と付き合う。中国のSNS「RED」は映像のクオリティが高い。人と違う情報を仕入れる。流行は追わない。今の人は本を読むより会ったほうが早い。昔の人の本を読む。いなり寿司はドラッグだった。情報はバーターである。バンドを移っていく。フレキシブル。自立。すべて成り行き。偶然を楽しむ。コンドーム以前と以後の意識の違い。人類はどこから来たか。はやぶさ2号のアミノ酸の発見。人類は宇宙から来た。地球人は宇宙人である。来たところに戻ろうとしているのが宇宙への旅。人生100年時代は起承転結。定年は自分で決めよ。年金制度を考えた林雄二郎の逆定年制の提案。「すーちゃん」。音楽はゼロから始めるのが良い。コミュニティーには新陳代謝が重要だ。常連は次のプロジェクトへ。そしてつながっていく。一対一の関係。

 

やず本や。一階は本屋。選び抜かれたいい本が多い。2階と3階は会員制の書斎とラウンジ。4階はイベントスペース。「抵抗の新聞人 桐生悠々」(井手孫六)と永田和弘「知の体力」を購入。


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昼食は博多駅のKI TTEで松尾君と話し込む。JAL時代からの友人。大学も一緒。

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「名言との対話」6月13日。イェイツ「幸せとは、成長のことである。人間は成長しているときこそ、幸せなのだ」

イェイツ(1865年6月13日ー1939年1月28日)は、アイルランドの詩人、劇作家。アイルランドのダブリン出。美術学校を中退し詩人を志す。ロンドンでアイルランドの英雄に題材をとった第一詩集『アシーンの放浪』を1889年委に刊行し注目される。アイルランド独立運動にも関与した。アイルランドの歴史や神話関する物語も執筆する。

アイルランド独闘争に身を投じていたイギリス人のモード・ゴン求婚するが断られが、熱情保持したまま時を重ねるが、50歳を過ぎてようやく25歳の女性と結婚する。「アイルランド文芸協会」を設立し民族文学の発掘と普及に邁進し、アイルランド文芸復興の担い手として活躍した。

20世紀に入ると従来の神秘主義から、象徴などを活用して内面を表現しようとする象徴詩へ変貌していく。1923年にはノーベル文学賞を受賞すつなど、20世紀の代表的な詩人となる。イェイツは、日本の能に深い関心を寄せていた。

代表作は、『神秘の薔薇』『ケルト妖精物語』『対訳イェイツ詩集』『赤毛のハンラハンと葦間の風』『自伝小説 まだらの鳥』などがある。

高名なイェイツの詩集は私は手にしたことはないが、「幸せとは、成長のことである。人間は成長しているときこそ、幸せなのだ」という言葉を見つけた。人からの高い評価や高い賞賛を受けることが幸せなのではない。自立した自分が、成長を実感できるときに幸せを感じるのである。イェイツの生涯を総覧すると、現状に満足せずに、常に新しい分野の開拓や、新規プロジェクトの実行に忙しい。その結果が20世紀の代表といわれるまでに押し上げたと理解しよう。