準備の日:幸福塾、講演。ラジオの聞き逃し配信の定番。

 

午前。

  • 「幸福塾」の準備:同時代を生きる同世代のコレクターを選びコレクションにかける情熱を紹介しよう。コレクションとは何か、ということも考えたい。「コレクターという人生」というテーマは、広くて深いようだ。何度かやることなるだろう。
  • ある学会での夏の講演のための提出資料の作成:相手側の資料を読み、今までの自身の経験とのマッチングを考え、演題、略歴、内容を相手側のニーズに沿って書いた。もう少しブラッシュアップが必要。

ラジオ、ユーチューブ。

  • NHKラジオアーカイブス「声でつづる昭和人物史」は必ず聞く番組。本人の肉声が聴ける。最近では、「山崎豊子」を3回分聴いた。「沈まぬ太陽」を書いた舞台裏も興味深かった。今日聴いたのは「井上ひさし」の1回目。幼少の頃がテーマ。文筆に関心があったが病没で叶わなかった父の存在。そして母の存在。井上ひさしに関する本は読んでいるが、仙台の施設にいた頃以降が中心で、このあたりのことはあまり知らなかった。次回も愉しみだ。
  • 高橋源一郎飛ぶ教室」もよく聴いている。高橋源一郎トークと小説家や詩人のゲストとの対話も面白い。
  • NHKラジオ「又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間」も時々聴いている。ゆるいのが特徴だが、人気があるそうだ。
  • ユーチューブ「マリコ書房」を最近見始めた。林真理子自身が相手とのやりとりを交えながら解説する本の番組。自身の本の解説では「成熟スイッチ」「野心のすすめ」「愉楽にて」、、、、など、読んだ本もあれば、オーディブルで聴いた本もある。他の作家の本の紹介もいい。「かの子繚乱」(瀬戸内寂聴)は伝記の傑作だそうだ。

今日は聞き逃し配信を聴きながら歩き、1万歩を越えた。iphoneの「ヘルスケア」によると、昨年の一日平均とほぼ同じの歩数だった。1割くらいはアップしたい。

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「名言との対話」4月4日。堀越千代「身に着る衣 裁ちて縫ひの わざをおさめて行く末に 自営の力 養はん これ我が校の めあてなり」

堀越千代(1859年(安政6年)8月15日ーー1948年(昭和23年)4月4日は、明治〜昭和期の教育者。和洋裁女学校創立者。堀越高等女学校校長。享年88。

岩手県盛岡市生まれ。裁縫に関心を持ち、1883年年より洋式東京洋服裁縫学校に学ぶ。卒業後、2年ほど母校の教師を務めた後、フランス婦人に従ってフランス式裁縫を修得した。1997年東京・飯田町に和洋裁縫女学校を設立し校長。数学、英語を始めとする一般教育科目や卒業後の無試験による中学裁縫教員免許の授与など教育課程をを充実させた。1923年には堀越高等女学校を創立し校長に就任。1928年には和洋裁縫女学校を和洋女子専門学校に発展させ、のちの和洋学園の基盤を確立した。東亜婦人協会理事。勲六等

千葉県市川市和洋女子大学国府台キャンパス東館1Fのエントランス壁面に堀越千代のレリーフが設置されている。

「身に着る衣 裁ちて縫ひの わざをおさめて行く末に 自営の力 養はん これ我が校の めあてなり」とうたった。「女性の自営」とは、今でいう「女性の自立」のことである。これが堀越学園の理念であった。

 日本女子大を創設した広岡浅子(1849-1919)は「犠牲的精神を発揮して男子を感化する者とならねばなりません」と言い、実践女子大を創設した下田歌子(1854‐1936)は、「社会風潮の清濁は、その源男子にあらずして女子にあり、、、まことに揺籃を揺るがすの手は、以て能く天下を動かすことを得べし」と語っている。

そして堀越千代も、「日本が列強諸外国に劣らない国となるには、未来を担うこどもの教育が肝要であり、延いては、最初にこどもに教育する女性の教育が日本の近代化に不可欠であると判断し、女学校の立ち上げを決意した」、さらに冒頭の言葉を同窓会報「論説講話」に書いている。そして「国文、漢文の学びを通し心の素を養い、茶華道、礼法を修め、心身を整え、さらには数学、化学を学び、物事の合理的成り立ちを理解し、風評や情に流されない「思考力」を身につけ、そして女子の「自営の心」を養い、「品性を高めることが大事だ」」としている。
 親鸞の教えの伝道者であった暁烏敏の歌「十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや」がある。自分にとっては自分の母が最高の母という賛歌だ。偉人の父はともかく、母は総じて偉い。子どもの将来は、父親よりも母親の愛情と言動にかかっている。女子教育の重要性はここにある。