「幸福塾」の「新・代表的日本人」シリーズ:「切磋する敵」の2回目は「意外なライバル関係」。

5月15日は、1932年に犬養毅首相が暗殺された「五・一五事件」の日だ。

今日の幸福塾の「新・代表的日本人」は、意外なライバル関係をテーマに18組を紹介した。個人を追うのではなく、ライバルとの関係の中で浮き上がる個性や特徴を講義した。準備も大変だったが、私自身も面白かった。

自分のライバルとの関係についても改めて考えるいい機会になった。

「幸福塾」

以下、塾生の学び。

  • 本日もありがとうございました。さまざまなライバルの形を知ることができました。藤田宜永小池真理子夫婦で作家でライバルで、おしどり夫婦なんて、どんな生活をしているのかと気になりました。後藤新平北里柴三郎の仲が悪いライバルから親友になってお互い助け合うところ、岩崎弥太郎渋沢栄一も、競っていて一緒に日本郵船をつくるところ、などやり取りが面白かったです。大山康晴升田幸三のお話も印象に残りました。升田がチェスはとった駒を殺すが、将棋は生かす、日本人の精神そのものだ。と、おしゃべりが面白い人気者の升田幸三に対して努力家な大山康晴。性格を知ることで二人の関係も浮き出てきました。また、小澤征爾山本直純のように、タテに伸びる人とヨコに伸びる人。すみわけ、される方々のお話もあり、いろいろなライバルの形を知ることができました。こうやって比べてみると、何度もお名前が出てくる方々も違った側面を知ることができ、偉人たちとはいえ、みんな人間なんだなぁ。と親近感を持つことができました。ライバルと呼べる友や先輩たちはやはり必要ですね。 次回もどうぞよろしくお願いいたします。
  • 本日もありがとうございました。人数はいつもより少なかったけど、盛りだくさんの内容でした。先月のライバル関係の続きです。何と18組!徳川幕府の2傑小栗上野介勝海舟、作家の夫婦の藤田宣永と小池真理子、画家の兄弟村上隆と村上裕二、水泳の古橋広之進と橋爪四郎、指揮者の小澤征爾山本直純内務省でライバルで後に友人となる後藤新平北里柴三郎高校野球監督の上甲正典馬淵史郎、柔道の山下泰裕と斎藤仁、船舶輸送会社同士に加え女性をめぐる岩崎弥太郎渋澤栄一、漫画家の手塚治虫水木しげる、将棋の坂田三吉と関根金次郎、鉄道会社の五島慶太堤康次郎社会党自民党浅沼稲次郎池田勇人自民党総裁を争った田中角栄福田赳夫、将棋の大山康晴升田幸三、落語の古今亭志ん朝立川談志、浮世絵の葛飾北斎安藤広重、写真家の土門拳木村伊兵衛。それにしても、よく調べられたと感嘆しました。 それぞれ、非常にバラエティに富んだライバル関係でした。中には自民党総裁選のようにむき出しの権力闘争もありますが、互いにリスペクトする関係、あるいは一方がもう一方を目標とするような関係、または互いに「すみわけ」をして真正面からぶつかるのを避ける関係など。誰にも多かれ少なかれライバルをもった経験はあり、それが成長する上で非常にプラスになってきた、ということが改めて分かります。まさに本日のタイトル通り「切磋するライバル関係」です。
    来月は「琢磨する友」。また楽しみです。

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「名言との対話」5月15日。岸井成格「たるんじゃったな、みんな」

岸井 成格(きしい しげただ、1944年9月22日 - 2018年5月15日)は、日本政治部記者

慶應義塾大学卒業後、毎日新聞入社。ワシントン特派員を経て、1991年論説委員政治部長、編集局次長、論説委員長、主筆、特別編集委員等を歴任。2016年3月までTBS「NEWS23」アンカー。TBS「サンデーモーニング」コメンテーター。

第2次安倍政権の特定秘密保護法案や安全保障関連法案などを批判する論陣を張った。2016年2月、放送局に対する停波命令の可能性に言及した高市早苗総務大臣の「電波停止」発言には、田原総一朗氏ら他のジャーナリストとともに抗議声明を発表した。この会見で「権力が強くなれば腐敗し、暴走するのが政治の鉄則。そうさせてはならないのがジャーナリストの役割だ」と、訴えている。

佐高信との対談『保守の知恵』では、「保守とは解決できないことを両者がどうにか平和りに共有し合って、事態を乗り越えていくということ」と語っている。慶應でゼミ同期の佐高信は、岸井は保守だったが、時代が右になって今では左だと言われていると講演で語っていたのを私も興味深く聞いたことがある。

岸井の著書『議員の品格』を読んだ。政治の劣化は、小選挙区制と一票の格差にあるとしている。そして有権者に側にも品格が求められると言い、選ばれた議員は国民の鏡であり、国民にも、そしてメディアにも品格がもとめられると述べている。

NEWS23」アンカーとしての最後の出演となった放送で、岸井は次のように述べていた。「報道は変化に敏感であると同時に、やっぱり極端な見方に偏らないで、そして世の中や人間としての良識・常識を信じて、それを基本にする。そして何よりも真実を伝えて、権力を監視する。そういうジャーナリズムの姿勢を貫くとうことがますます重要になってきているなと感じています」。

TBS「サンデーモーニング」の司会者・関口宏は見舞いの時の最後の言葉を紹介している。「何か言いたいことない」って聞いたら、一生懸命、彼は声に出そうとして、「たるんじゃったな、みんな」と言った。

岸井成格の遺言どおり、政界も、経済界も、官界も、学界も、メディア界も、すべてにおいて、「たるみ」があると感じる時代になった。そして岸井の死から6年経って、「令和」の幕が開いたのだが、ピンと張った緊張感がゆるみ、「たるみ」はさらに膨らんで、だらしなく、醜い姿をあらわしてきた感じがする。