「幸福塾」の「代表的日本人」シリーズ、本日のテーマは「琢磨する友」。

「幸福塾」の「代表的日本人」シリーズのテーマは「琢磨する友」。

  • リンカーン:敵が友となる時、敵を滅したと言えないかね。
  • ソクラテス:友と敵。両方いなければならない。友は忠告を与え、敵は警告を与える。
  • エマーソン:友人を得る唯一の方法は、自分がその人との友人になることである。
  • むのたけじ:若者を友人とする老人はよく笑う。老人を友人とする若者はよく考える。
  • オスカーワイルド:誰でも友人の悩みには共感を寄せることができる。しかし友人の成功に共感を寄せるには優れた資質が必要だ。

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以下、塾生の学びから。

  • みなさまお疲れ様でした。本日は「琢磨する友」でした。友達と一言でいうのは簡単ですが、それぞれの関係性を、矢印であらわしているようなお話で、さすが図解で考える久恒先生だなと思いました。人のお話をたくさん聞いてきましたが、よく出てくる名前の方は友が多い。というのは納得です。また、天才型の人を助ける友という組み合わせが多いことも、気づきました。友と励ましあいながら苦楽を共にするのはよく聞きますが、相手の成功を助けることは、そのことによって大義を達成し、自分も偉くなる。なかなか考えさせられるお話でした。また、むのたけじさんの「若者を友人とする老人はよく笑う。老人を友人とする若者はよく考える」なるほど。タテのつながりの友達がいるのが理想ですね。なるほど、幸福塾、図解塾のみなさま、よろしくお願いいたします!次回からの新たな関係性の気づきを楽しみにしております。
  • 久恒先生、皆様、本日は幸福塾ありがとうございました。今回は「琢磨する友」ということで、偉人にはどのような友人がいたのか、その友人からはどんな影響を受けたのか、についての話でした。ひとくちに友人といっても、関係性にはいろいろあって、漱石と子規は「畏友」、内村鑑三新渡戸稲造と宮部金吾は「学友」、石川啄木金田一京助棟方志功草野心平鈴木大拙と安宅弥吉は「益友」と「損友」、野田一夫と椎名武夫は「盟友」、船村徹と高野公男、奈良岡朋子美空ひばりは「心友」とのことでした。中でも印象深かったのは、益友と損友です。鈴木大拙と安宅弥吉。友の才能の開花を願い、パトロンとして支えるまでの存在になる友人関係というのは本当に凄いと思いました。若い頃に寝食を共にしていたり、利害関係のないところで、そうした深い繋がりができるようにも思いました。また草野心平が、棟方志功に「ゴッホにはならず、世界のムナカタになった」という詩を送り、それを読んだ棟方志功が土下座した、という話も印象に残りました。 「友達とは何か」ということに関していくつかの名言を伺いましたが、その中で「若者を友人とする老人はよく笑う。老人を友人とする若者はよく考える」(むのたけじ)という言葉を興味深く聴きました。同年代だけではなく、年代を超えた友人ができるというのも素晴らしいことと思いました。次回の幸福塾は「持続する志」とのこと、楽しみです。
  • 6月の「幸福塾」「新・代表的日本人」に参加させていただきました。久恒先生、皆様ありがとうございました。今回は、第5回「琢磨する友の存在」として、様々な偉人の「友」についてお話があり、塾生の皆様と意見や感想を共有しました。「友」と言っても様々な関係の友があることに驚きました。今日紹介されたのは、親友、師友、畏友、盟友、悪友、心友、戦友、益友、義友、損友、助友、幼友、宿友など13の「友が紹介されました。夏目漱石森鷗外が友人だったエピソードや夏目漱石が、正岡子規など様々な偉人との友人関係があったことについても知ることができ大変興味深かったです。特に印象に残ったのは、「損友」です。損する友のように見えても、長い目で見れば、決して損ではなく大切な友になることを知り、このお話は、今までの価値観を大きく変え、人生を豊かにする考え方だと思いました。益友と損友、助友はお互いが支えあっていることもわかりました。鈴木大拙は安宅弥吉に経済的に支援を受けていたり、エンゲルスマルクスの活動を経済的に支援していたお話も興味深かったです。天才の友人をどんなときも支えることは、素晴らしいと思いました。「天才」は天の才であるが、天才を「地」から献身的に支える「地才」と言えるのではないかと思いました。相互に助け合う素晴らしい友人関係だと思いました。偉人が、自分1人で才能発揮したのではなく、友人関係に影響されながら、活躍することが出来たことがよくわかり大変参考になりました。今回学んだことを自分の事に置き換えて優れた方を支えたり、ご縁のある方との関係を大切にして豊かな人生を歩んでいきたいと思いました。次回も楽しみにしています。
  • 本日もありがとうございました。今日は「琢磨する友」。「琢磨」の意味を調べたら、「琢」は打つこと、「磨」はみがくことで、象牙や宝石などに細工をほどこしたり磨いたりして工芸品に仕上げることのようです。互いに磨き合う友人関係、というイメージをもって臨みました。確かに打ったり磨いたりして人格的に成長する、とくくることはできますが、今日のお話は友との関係も非常に多様性に富んでいることを再認識しました。親友、知友、師友、盟友、悪友、良友、心友、戦友、益友、義友、損友、助友、幼友、宿友・・・・偉人の生涯の中で友人の存在が大きな影響を及ぼしていることはよくあります。今日もいろいろな友人関係の紹介がありましたが、「大人物が現れたとき、それを扶けるのも一つの生き方」というのが印象的でした。歴史に名を残す偉人ばかりではなく、影になり支える人も大切な存在です。次回は「持続する志」楽しみです。
  • 久恒先生、皆様、おつかれさまです。本日、幸福塾。はじめ近況報告では、京都で実施の「ミニ蜃気楼大学」セミナなど、塾生からの「リアル会合」への参加報告があり、様々な出会いや学びの体験が大事だなと改めて感じました。一方久恒先生ブログからは、『川島織物文化館』(京都市:日本最古の企業博物館)訪問といった、遠征先での寸暇を利用したライフワーク実践や、『日本の叡智』(磯田道史著、新潮新書刊:偉い人とは何か…後ろから拝まれるヒトである…)、『人生を作る言葉』(渡部正昇一著、到知出版社刊:「大野里」⇒早朝始業の徳、「啐啄(そったく)同時」⇒、雛と親鳥が同時に殻をつつく様から「絶妙の機を逃さない」という教え、禅語)といった、読書からの教え、寺島先生の「世界を知る力」視聴メモにおけるポッドキャスト活用術など、為になる情報を伺う事が出来ました。さて本題。『切磋・琢磨』より、本日テーマは後半の『琢磨する友』。「親友」「悪友」「戦友」等、世の中には多くの「友」を分類する言葉がありその分類する意味や背景を古の偉人達の事例から紐解き、今後自らのライフにおける『個』の領域拡大に活かすという趣旨。今回も久恒先生から言葉のシャワーを堪能致しました。『畏友』(→尊敬している友人):【夏目漱石/正岡子規/中村是公(なかむらよしこと:満鉄総裁)/狩野亨吉(かのうこうきち:第一高校校長)】…「漱石」の号は子規が贈った(石に漱ぎ、流れを枕にする…へそ曲がりの意)、漱石は是公の招きで満州を旅した、「吾輩は…」に登場する英語教師「くしゃみ先生」のモデルのなった亨吉…お互いが影響し高め合う存在。『学友』(→同じ学校で一緒に学ぶ友達):【森鴎外/賀古鶴所 (かこつるど)】…東大医学部~陸軍軍医、唯一偽りなき友人同士…信頼できる仲。【内村鑑三/新渡戸稲造/宮部金吾】…札幌農学校(北大農学部)同期、担当教諭の影響でともにプロテスタントの洗礼を受け成長。「代表的日本人:鑑三」「武士論:稲造」英語で著作し世界へ日本文化を発信、「北海道を踏破し植物園を設立:金吾」…高い志で偉業を成した。【石川啄木/金田一京助】…盛岡第一高等学校、啄木は故郷では鼻つまみ者、上京し京助宅へ転がり込んだ。京助が教え啄木の才能は開花し文学は啄木に譲る。一方京助は言語学を選びともに大成。『益友』(→交わって為になる友人):【棟方志功/草野心平】…共著詩画集を刊行、ともに深く交友。心平は志功のための詩「わだばゴッホになる」を書き、そして志功もまた彼の詩を作品に、互いを高め合った。【鈴木大拙/安宅弥吉/西田幾太郎】…金沢第四高等中学校、弥吉:「君は学問をやれ、俺が稼ぐ」…大拙へ告げる。幾太郎は大拙とともに禅に打ち込む、相手のポテンシャルに気付き一番の理解者として応援、夫々自身が自らのテーマに打ち込む、利害なき関係のもと夫々が大成。【孫文/梅谷庄吉】、庄吉:「君は革命をやれ、俺が稼ぐ」…孫文へ告げる。庄吉は日活創業メンバとして大成。【マルクス/エンゲルス】裕福だったエンゲルスは貧しいマルクスを支援、マルクス死後10年をかけエンゲルスは「資本論」を執筆。【越路吹雪/岩谷時子】…宝塚歌劇団、華やかな越路吹雪芸能ソロ活動を岩谷はマネージャとして支え、後年作詞した歌謡曲が大ヒットし2足のわらじを履く、共に大成。…いくつか共通した境遇を見出す事が出来ました。①若かりし頃、高い志をもって同門(多くは寝食を共にした全寮生活)で友と出会う、②互いの高いポテンシャルを見出し認め相手を高め合う、③時には自己犠牲を払ってでも友を成功へと導き、自身も成長し続ける高い能力を併せ持つ。…相手の能力を認め成功を願うという純粋さ・素直さと、自らを信じ飛び込んだフィールドで大成するまであきらめず成長をし続けた志の高さが、「〇〇友」と認め合う者同志に与えられたキーだったのかなと感じる事が出来ました。自身の生活における『個』の領域拡大が今後の課題ですが、持つべき心がけが一つ見つける事が出来たような気がしてワクワク致しました。引き続き学びを継続したいと思います。有難うございました。

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「名言との対話」6月19日。木村人間学的アプローチ」

 木村 汎(きむら ひろし、1936年6月19日 - 2019年11月14日)は、日本政治学者。享年83。

木村は京都大学猪木正道に学んだロシア研究の第一人者だ。北海道大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。専門はロシア政治、日露関係。

朝鮮・京城(現ソウル出身。小説家の山村美紗は実の姉である。京都大学猪木正道に学ぶ。1970年に北海道大学法学部に着任し、1977年に教授。1991年に退官。

木村プーチンとロシア人」(産経NF文庫)を読んだ。ロシア人を対象とした「人間学的アプローチ」である。2017年12月刊行のこの本は1980年の『ソ連とロシア人』の大幅改定版である。

ロシアのプーチン大統領は2000年に登場し2024年までその地位にとどまる可能性があるとしている。47歳から71歳までだ。この間日本の総理大臣は森首相から菅首相まで9人を数えている。そして2024年になって5選され、2030年まで大統領で居続けることになった。

プーチンは自分を「私は、人間関係の専門家なんだよ」と説明している。落とそうと考えた人物を必ず籠絡する、人たらしの名人である。上司には極端なまでに忠実な印象を与えるという能力を持って権力を掴んできた。

就任以来ゴルバチョフエリツィンの改革の引き戻しを行ってきたプーチンは2013年には「保守主義」を採用するとした。オフィスにはピョートル大帝肖像画が掲げられている。プーチンはミニ・ソ連の再建を目指している。

木村は、ロシア研究において、思想、システム制度といった面から研究する客観的アプローチと、文学を中心とする印象論の分裂している好況に鑑み、この2つを結びつける方法を模索している。それを人間学的アプローチと名付けている。

プーチンはまずロシア人である。120から150の民族からなる多民族国家ロシアについて、まずロシア人という一般論を展開した。エリートはソビエト的であり、大衆はロシア的である。そのエリートの代表としてのプーチンを分析するという方法だ。

ギリシャ正教はあの世においては神に仕えることを勧める。そしてこの世においては地上のツアーリに仕えよと説く。プーチンが最近ギリシャ正教に重点を置いているのはここにあるようだ。

プーチンは四半世紀に及ぶ長い間、大国ロシアを引っ張り、世界に大きな影響を与え続けてきた。ロシアの動向は米中関係にも大きな影響を与えるから、この本は大きな意味を持つであろう。

指導者も人間である。生い立ちや出会いや出来事によって価値観が形成されるという仮説を私は持っている。その価値観に沿って人は現実の問題の解決にあたろうとする。だから指導者がどのような政策を採用し、実行するかという鍵は、価値観を探るところから出発すべきである。指導者の性格や能力や関心事項の前提として人間学的アプローチが必要だ。「人生鳥瞰図」と言う方法論を持っている私は、木村の人間学的アプローチという野心的方法論に共感した。

木村汎は最晩年に「プーチン」三部作を上梓している。『プーチン 人間的考察』(藤原書店、2015年)。『プーチン 内政的考察』(藤原書店、2016年)。『プーチン 外交的考察』(藤原書店、2018年)。亡くなる前年に完成させている。人間的考察を土台に、内政と外交について論じている。ライフワークだろう。