毎週土曜日の朝は、ヨガで心身をリフレッシュし、リセットする貴重な時間だ。女性の先生から指導を受ける。週1回のこの教室に通うと、疲れがとれ、体が引き締まり、体調がよくなる感覚がある。
身体的エクササイズではあるが、本来はインドのバラモン教、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教の心の修行法である。
「土曜日は 無念無想の ヨガ時間」
「心身は 身心なりと 悟るヨガ」
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パリ五輪の開会式はセーヌ川を船で選手団が登場するという趣向。知らない国が増えた。日本選手団は435人という大選手団。最高と最低の評価がある。
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「名言との対話」7月27日。若生正廣「高校生活は人間の基本と野球の基礎を作るところ」
若生 正廣(わこう まさひろ、1950年9月17日 - 2021年7月27日)は、高校野球指導者。享年70。
宮城県出身。東北高校時代は全国選手権に出場するも1回戦で敗退。法政大学に進学。1987年に埼玉栄高校野球部監督。1993年に母校の東北高校野球部監督。選抜大会に3回出場。2003年には好投手ダルビッシュ有を擁し、全国選手権に初出場し、準優勝。2004年には春夏連続出場したが優勝には届かなかった。
2005年に九州国際大学付属高校監督となり、4回の甲子園出場を果たし、2011年には準優勝。2015年から埼玉栄高校に復帰した。
甲子園出場は通算11回。東北高校7回、九州国際大付4回で、16勝11敗。準優勝2回で優勝には届かなかった。教え子にはダルビッシュを先頭に、プロ野球に12人を送っている名監督だった。
若生監督の言葉から。
高校生活は人間の基本と野球の基礎を作るところ。
勝つためには心の教育が大事。
選手自ら考えて動かなければいいプレーはできません。
高校球児は結局、本人のやる気が大事。
甲子園だからといって変わったことはしません
甲子園に行ったら、人間的に自信がつく。
以下、「甲子園」まで高校生チームを引っ張っていった監督たちの言葉を拾ってみた。
- 優秀なコーチというのは表現を変えずに同じことを1000回言える。人を変えるには自分を変えないこと。前橋育英 荒井直樹監督
- 全てにおいて、野球が教えてくれるんです。普段の生活がいい加減なのに、野球の時だけきっちりしたことができるはずがない。松山商業 澤田勝彦
- 個々の能力で劣っていても組織の力で対抗すれば勝利することができる、それが高校野球の醍醐味ではないでしょうか、 松山商業 澤田勝彦。
- 大事なのは選手を見極めること、外見だけでなく内面的なものまで判断できるよう、普段から接する時間を多くしています 松山商業 澤田勝彦
- 指導者に徳がなければ、教え子を育てることなどできない。 横浜高校 渡辺元智
- 見ていてワクワクした。100点満点。 名西 上田一彦
- 高校野球は終わったが人生は80年続く。次のステップに向けて頑張って欲しい。 穴吹 岡林知弥
- みんなと同じ事をやっとっても甲子園には行けん 箕島 尾藤公
- うちは日頃から追い込まれた状態を想定して、どんな球にも体の反応で打てるように練習している 興南 我喜屋優
- みんな、咲いた花を見るのは好きだけど、咲くまでの過程に興味がない。花が咲くには強い根があってこそ 日大三高 小倉全由
- 人生は何に時間を費やし、何にお金を投資し、誰に出会い、何の本を読むかで決まる 花巻東 佐々木洋
- 苦しい思いをした人間だけが逆境をチャンスに変える 智弁和歌山 高嶋仁
- 高校野球の指導者というのは、みんな一緒のことを思うんです。世の中に出て、堂々と生きていける選手になって欲しい。世の中のルールを守る。そういう要素が野球の中には入っている 智弁和歌山 高嶋仁
- 本気になれば世界が変わる 仙台育英 佐々木順一朗
- 磨かれた人間の思いが集まることで不思議な力が発揮される 大阪桐蔭 西谷浩一
- やはり高校野球は教育の一環、野球を通じての人間形成という部分が大きい 大阪桐蔭 西谷浩一
- 野球選手としての能力はもちろんですが、人間がしっかりできているチームは勝つかどうかはわからなくても負けにくい。ここは確か 大阪桐蔭 西谷浩一
- 勢いに乗った時のチームというのは信じられない力を出す。この勢いをつけるのが監督の仕事なんだなということを感じました 佐賀商業 田中公士
- 人一倍うまく、人一倍努力して初めて人並みの扱いになる 鹿児島商業 宮下正一
- 負けることは不名誉なこととは考えません。不名誉なことは、負けることによって人間が駄目になってしまうこと 池田 蔦文也
- 甲子園はいっぺん味をしめると忘れられへん 池田 蔦文也
- 甲子園は特に独特の雰囲気もあり、流れの行き来が激しいですが、そのきっかけの多くがミス 明徳 馬淵史郎
- 強いチームほど後ろが強いんです 常総学院 木内幸
- 全ては夏の為、夏に勝つ為に春があるんじゃ! 木内幸男
- 主眼は人間としてどれだけ花を咲かせることができるかに置いています。社会から必要とされる人間に成長できるか。その結果として優勝や甲子園が付いてくるという考えです 聖光学院 斎藤智也
- 一生懸命やったという言葉は結果が出たときに初めて使える 興南 我喜屋優
- 野球の試合の中には 人生のすべての要素が詰まっている 中村順司
- 甲子園には魔物なんて棲んでいない。もしも、棲んでいるとしたら、お前たちの心の中にいる 横浜 渡辺元智
- 人生とは、すなわち思い出づくりなのだから、人に感動を与える人間になりなさい 星稜 山下智茂
- 心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる 星稜 山下智茂
名監督たちの絞り出した言葉は至言の宝庫だ。こういう名言が生まれる世界の歴史の一翼を担うことは光栄だろう。監督たちは「日本人」を育てているのである。日本人たちは、それに感動するのだ。甲子園には魔物が棲んでいるのではなく、日本精神が住んでいるのだ。
高校野球の選手経験者たちが、高校の監督になることを幸せに感じ、また息子や孫にも野球をすすめる理由がわかった気がする。若生正廣もその一人だった。今年の夏も高校球児たちの活躍と、監督の言葉をウオッチしよう。