福祉図解塾の3回目ーーテーマは「図読の技術」

福祉図解塾(3カ月の6回講座)の3回目。

・「私の仕事」の修正図の発表とコメント

・「図読の技術」の講義と例示。各自に割り当てた新聞の社説を材料に図読のやり方を解説し、演習。

以下、塾生の学びから。

  • 福祉図解塾3回目に参加した。図解は曼荼羅≒世界観と感じた。自分は児相長の仕事を図解する。温かいサポーティブなコメントをいただくと、また、発想が飛んでいく、常に図は進化する。完成に向けて作りつづける(図解が進化すると人間が成長する、人間が成長すると図解が進化する:by久恒先生)。次回に向けて社説を図解してみる。2割3割程度に線を引く、キーワード選出して、段落ごと、○で並べる、○を組み立てる、○の大きさも考える、大事なところには斜線をつける、数字の裏付け、言葉の定義、具体例・・・書いてある以上のものをつくるっていく・・・と、これらが考える手順だそうだ。〔平面に読む→線をひくと浮き上がる→○つけると立体化する〕(行間を読むというより、構造や関係を明らかにする方がいいby久恒先生)今回も名言多数あり、学びありだった。
  • 本日は前半は「私の仕事」の図解を前回からアップデートしたものを各人がプレゼンをし、他者から質問や意見、感想をいただくといった内容だった。感じたことは、図解には、各人それぞれの思考の癖や大切にしていること、世界観やアイデンティティ、ポリシーが色濃く現れることがわかった。「私の仕事」というテーマではあるが、そこには人物像や人柄も表現されるのだなと感じた。 後半は図読の技術について学んだ。直感ではあるが、これは身につけたい技術だと感じた。これまで自分が、学びを深めたい、知りたい、調べたいと思った時に、求めている学びに近い本を買うことが多いのだが、一部の本を除き、スッと頭に入ってくる、腹落ちする体験がほとんどなく、読みきれない本がずらっと重なっている現状がある。物事を本当に理解するとはどういうことなのか悩んでいたため、図読はこうした課題に向かう希望なのかもしれないと感じた。  今日を振り返ると、課題のプレゼンに向けて準備するプロセスや発表後の相互のやり取りがいかに大切かということに気付けた。また、個人的には「アナロジー」は非常に興味深かった。世の中はすぐ根拠やエビデンス、理屈、効率性を求める流れがある。その中でも、言葉遊び、ボケ、ツッコミ、ノリなどのやり取りや対話の何気ないやりとりに相互理解や関係構築のヒントがあるのかもしれない。やりとりもまさに「曼荼羅」なのだと感じた。
  • 今日も皆さまお疲れ様でした。皆さんのブラッシュアップされた「私の仕事の図解」を見て、仕事とは自分のアイデンティティやマインド、支えてくれる考え方などベースになるモノがあって、今活躍されているのだなとあらためて感じました。冒頭で、先生の「図解全集」を作られ、佐連には「図解の集大成」も出版の予定と伺い、自分のやってきたこと、考え、技術を表現して後生に残されていくエネルギーに、あらためて敬服いたしました。また、講義の最後30分は、社説からの図解の作り方で、①さっと読む、②読んでキーワードに線を引く、➂線を引いたキーワードの中で気になるモノを○で囲み、立体的に浮き上がらせて、「構造」と「関係性」の中で組み立てていく。構造は見えても関係性がうまくつかめなかったり、関係性は見えても構造が、いまいちつかめていなかったりして、あらためて図解をシンプルに教えてもらっているが、実際に作成すると理解ができていないからうまく表現できないことに気づかされます。 実践を重ねて、皆さんからフィードバックをもらいながら学んでいくしかないと気持ちあらたに頑張ります。
  • 今日の第3回目は最後の方の少ししか参加できなくて残念でしたが、少しでも参加できて良かったと思います。新聞記事を図解にするに当たって、自分の頭の固さをどうやっていこうか・・悩ましいところですが💦
    みなさんの図解を見せていただきながら、少しずつ少しずつ頭を緩めていきたいと思います。今日の最後の感想でも言いましたが、文字のやり取りのカウンセリングに対しての頭の固さが、この図解塾で自分の中で浮き彫りになったことは(ハッキリと自覚出来て)良かったなぁと思っています。今日の感想で他の方も言われていましたが、「図解を描く」ということをもっと本気で真剣に向き合って、良い意味で苦しまないといけないのではないか・・と、それが分かってきました(笑)
  • 久恒先生、今夜もありがとうございました。皆様もご参加お疲れ様でした。皆さんのバージョンアップされた仕事の図解を見せていただき、一枚の紙面をどう使うか、いろいろな表し方があるのだと改めて思いました。時の流れ、個人の変化、社会の変化、思い、関わる人や場所。何を取り上げ、何と結ぶのか、図解は深い。何かに例えて表す方法もあると学びました。この塾が終わる時にはもう一度自分の仕事を描いてみたいと思います。後半は新聞記事を図解するステップを教えていただく。こうやったらできそうと思えました。皆さんへの宿題用の記事選びに悩んだが、意味があったことがわかりました。この先が楽しみです。本や論文とこのやり方で読めていくと、自分の構想力が広がっていくように思います。水曜日夜の図解塾、幸福塾もよかったらご参加ください。8時からです。
  • 本日もどうもありがとうございました!自分の図解ですが、8の字モデルで「実践」と「研究」をまとめられたことが収穫でした。みなさんの図解は、それぞれの思考の癖や世界観が表現されているなと感じました。 宿題の「社説を図解する」ですが、手順を自分自身が忘れないようにここにメモさせていただきます。
    ①ざーっと読む②手で読む(印刷して線を引く)③大事なキーワードをA4の紙に抜き出す④キーワードを並び替える⑤段落ごとにキーワードを括る⑥キーワードの関係性を表すために矢印を引く⑦丸印の大きさを考える⑧数字で表現する、キーワードの定義を書く、具体例で補足する
    最後に自分が活動の中で作ってみた図解を添付しておきます。
    意見いただけますと幸いです。本日もありがとうございました!!!
  • 本日は、8月の福祉図解塾に参加させていただきました。久保さん、久恒先生、皆様ありがとうございました。今回は、①前回の「私の仕事」を図解した内容を修正したものを再度説明する事と②福祉に関する記事を図解化する次回の課題の説明が、今回の内容でした。 私は、現在、認知症グループホームで職員として介護支援専門員と介護職を兼務して勤めており、その仕事内容を図解化し説明させていただきました。 今回は、前回の内容をなるべくシンプルにし、介護保険制度など社会背景など歴史を付け加えました。  皆さんの図解の説明を見させていただいたり、感想やアドバイスをいただき、まだまだ改善の余地があると思いました。 それぞれの矢印に説明を付け加えるなど工夫して、今後も図解をより良いものにしていきたいと思いました。    文章を図解化し「構造」と「関係」を理解し、人にわかりやすく説明できるようにしたいと思います。 図解が進化すると人間も成長するとのアドバイスも受け、より物事が深くわかり、考える力が身につくので納得しました。   次回の私の課題は、「成年後見人制度」について図解する課題が出ていますが、本日、学んだ事をもとにして図解を描きたいと思います。 次回の福祉図解塾も楽しみにしております。
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    The Great Message 「クリエイターよ、PCの電源をオフにせよ」 ハナマルキ「おかあさん」CM制作会社シマ・クリエイティブハウス 島崎保彦

    「名言との対話」8月6日。島崎保彦「クリエーターよ、PCの電源をオフにせよ」

    島崎 保彦(しまざき・やすひこ)1933年8月5日〜2019年4月23日)は広告マン、イベントプロデューサー。享年85。

    東京生まれ、鹿児島育ち。学習院大学経済学部卒。産経新聞東京放送(’TBS)を経て、1969年にシマ・クリエイティブハウスを設立。1980年にトッシュ・プロダクション設立し、広告やイベントを多く手がけた、一匹御狼的な存在だった。代表的な仕事を以下にあげる。

    広告分野。ハナマルキの「おかあさん」CFシリーズ、マルタイラーメン「お月さん」CFシリーズ、伊藤園「おーいお茶」CFシリーズ、毎日新聞「We Love the Mainichi」新聞企画。
    プロデュース分野。サンスター「スーパーカーショー」プロデュース、堀江謙一「北極点冒険大帆走」イベントプロデュース、カネボウ化粧品「Welcome, Mrs.Thatcher!」新聞企画、社会党飛鳥田一雄をはじめ選挙キャンペーン演出、2002年ダンヒル カップ相模湾オープンヨットレース」プロデュースなど。
    数々の企画演出制作により、朝日広告賞、毎日新聞広告賞を受賞。東京コピーライターズクラブ新人賞その他受賞多数。

    活動の幅も広く、様々な会に顔を出している。日本ペンクラブ会員、日本エッセイストクラブ会員、東京コピーライターズクラブ会員、日本野鳥の会会員、東京南ロータリークラブ会員など。

    ラジオ番組「オトナのJazzTime」のDJもつとめていた。毎週土曜 23:00からの番組で、30年にもわたるラジオ日本の長寿番組だった。あるファンの記述を見つけた、

    「島崎さんがアシスタントの紗理さんにアカペラでジャズ・ナンバーを歌わせたり、孫にあたるような世代の彼女を大切に育てている様子もうかがえました。最近では、私は、わざわざカセット・テープに録音して、何度も聞き返すのが楽しみになっていました。一度カセットに録ると、これがまたヴィンテージなジャズが良く寝かせたワインのように芳醇な感じに聞こえるのです。古い音楽には、古いメディアでの再生がしっくりとくるのでした。それらカセット・テープは、今や私にとって「お宝」です。これからも大切に聞いて行きたいと思います」。

    豪放で口が悪いが、繊細なロマンチストでもあったようだ。冒頭に紹介した「最近の芸能界」についての発言には賛同する人も多いのではないか。

    Synapse編集部の「The Great Message」にインタビュー記事があった。

    正調日本語の提唱者であり、可愛がってもらい心酔していた山田耕作の事務所を引き継いだ。山田耕作からは、正調日本語を学んだ。

    シカゴのレオ・バーネット(名コピーライター)からは、コピーができあがるプロセスを学んだ。

    扇谷正造からは、記事の書き方を10年にわたり指導を受けた。

    島崎の得意な領域は「ラブレターと選挙」だった。どちらも効果測定の結果がはっきりしている。きれいごとではなく本音をストレートで迫ることで望んだ結果がでる、という。

    リエーターは五感を研ぎ澄まして、空気に爪を立てるようにしてアイデアを出していかなければならないとし、島崎は週末は海でセーリングをしていた。「五感を研ぎ澄ませていれば、80 のジジイでもこうして現役でいられるんだよ」と「語っている。

    島崎保彦は、人から学ぶ達人だっただけでなく、自然から学ぶ名人だった。寺山修司は「書を捨てよ、町へ出よう」と言った。島崎保彦は「PCの電源をオフに」せよと言い、自然と接しろという。今なら、「スマホを持たずに外に出ろ」とういうことかな。

     

     

     
     
     
     
     
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    西口 優毅、信田 力哉