橘川さんを囲むランチミーティングーーー初回は学芸大学の「COUNTER BOOKS」に編集者、研究者、漫画家、作詞家、絵描き、ライター、ファシリテーター、、などが参集。

東横線学芸大学の高架下に出来た「COUNTER BOOKS」を借りて11時からランチ・ミーティング。参加費は3000円+橘川さんの関係本(イコールなど)を1冊購入という条件で4000円という方式。

編集者、研究者、作家、作詞家、漫画家、絵描き、ライター、ファシリテーター、、、など10数人が参集。世代や性を越えた異分野の人たちとの交流会。『まろ、ん? 大掴源氏物語『ブッタとシッタカブッタ』小泉吉宏、酒井弘樹、鈴木崇弘さんと名刺交換。

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ホヤホヤの『イコール』02号をもらった。詳しくは明日以降に。

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日経の「リーダーの本棚」は小池百合子都知事。あげてある書籍名をみると、同世代だなと感じるラインナップだった。

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辺見じゅん さん

「名言との対話」9月21日。辺見じゅん「人の生き方にば『直向き(ひたむき)な生』と『諸向き(もろむき)な生』とがある」

辺見 じゅん(へんみ じゅん、本名:清水 眞弓(しみず まゆみ、旧姓:角川、邊見)、1939年7月26日 - 2011年9月21日)は、日本歌人ノンフィクション作家

私小説風から童話・詩歌まで幅広い作品を手がける。1984年、『男たちの大和』で新田次郎文学賞を受賞。1988年、『闇の祝祭』で現代短歌女流賞を受賞。1989年、『収容所からきた遺書』で講談社ノンフィクション賞を受賞。1990年、『収容所からきた遺書』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。1998年、『夢、未だ盡きず』でミズノスポーツライター賞を受賞。以上、様々の賞を受賞していることからわかるように、ノンフィクションにおいては、丹念な聞き取りを元に構成されているとして評価が高い。

荻窪の「幻戯山房」は、角川書店創業者の角川源義が住んだ場所で、住居跡は有形文化財として保存対象になている。角川の名前をもじって「幻戯山房」と名付けられていて、すぎなみ詩歌館という名称もついている。大出版社の創業者ではなく、俳人としての角川源義を顕彰した記念館だ。訪問したとき、作家の辺見じゅんは、角川源義の娘だったと知った。角川春彦・歴彦は異母弟である。

辺見じゅんは偉大な父のつくった複雑な家庭環境にあったことで、冷静かつ批判的に家族をとらえる一方で、親子の愛情について私小説風の作品では細やかに描写している。

現代短歌女流賞を受賞してる歌人でもあり、「みんなみの ニューブリテン島の 蛍の樹 遺書に記して 二十一歳なりき」 などの歌がある。歌集は7冊上梓しており、幻戯山房では源義の俳句と一緒に並んでいた。

 「直向きと諸向き」。どちらを選ぶかはその人の生き方によるのだが、性格が底流となる宿命のようなものだろう。辺見じゅんは、直向き(ひたむき)な表現者とみえる。

直向きとは、私のいうライフワーカーのことだ、ある分野を深掘りしていく人たちで、自身の存在証明としてのライフワークに長い時間と労力をかけて挑んでいく。

諸向きとは、ネットワーカーのことだ。関心が広く、あらゆる分野の人たちと交流をはかることに生きがいを見出す人たちだ。私の観察によれば、もちろんその境目はグラデーションになってはいるが、一廉の人物はこのいずれかの要素が強い。

まれにライフワーカーとネットワーカーの二刀流で立っている人がいる。ライフワークに取り組む過程でネットワークが充実してくる場合がある。ネットワークの構築に精を出す中で、ライフワークに目覚めていく場合もある。プロセスはともかく、この「創造と交流」の二刀流の域に達している人の人生はいちだんと充実しているはずだ。