「図解塾」ーー本日のテーマは「カラオケ」と「妖怪」

「図解塾」は「日本文化」を大テーマとして実施している。本日のテーマは「カラオケ」と「妖怪」。

「オケ」とはオーケストラ、「カラ」は「空」であることからのネーミングである。世界を席巻している1兆円規模までになった「カラオケ」産業の功労者12人の名前が紹介された。

日本独特の「妖怪」はかわいく、親しみがあることが特徴である。柳田国男荒俣宏水木しげるなどの名前と、具体的な妖怪、そして今も奄美大島で道路標識に使われている「ケンムン」など話題は尽きることがなかった。

f:id:k-hisatune:20241010054141j:image塾生の学び。

  • 本日もありがとうございました。本題に入る前の様々な情報も大変ありがたいものだと思っています。特にMetamojiのお話はたいへん興味深くうかがいました。近い将来、すごいことになりそうで、大いに期待しています。谷村新司筒美京平のことについてもたいへん興味深く聞きました。やはり私にとっても好きなアーティスト、作曲家です。本題の「日本を知る105章」について、本日は「カラオケ」と「妖怪」でした。「カラオケ」については私が担当したのですが、竹内宏さんの文だけでは分からなかったカラオケの起源や、カラオケ文化をつくる基になった12人、あるいはカラオケが経済に与えている現状など調べて、我ながらたいへんよかったと思います。高度経済成長以降、カラオケの果たしてきた役割、特に地域のつながりの崩壊、孤独といった問題を緩和してきたことを改めて認識しました。歌が上手い下手に関係なく、発散でき、拍手してもらって自己実現ができるという役割は、これからも続くでしょう。 「妖怪」は荒俣宏さんの博物学者ならではの視点がたいへん興味深いものでした。妖怪は「部分」であるというのはとてもユニークでした。怖いお化けもいますけど、多くの妖怪は愛らしく、人間と共存して、かつ自動車など現代とも結びついていることを知り、面白く聞くことができました。今後も楽しみにしております。
  • 久恒先生、みなさま、本日は図解塾ありがとうございました。今日は、『日本を知る105章』の続きで、「32.カラオケ」と「33.妖怪」を文章と図解で読み解きました。
    「カラオケ」ではカラオケの起源や開発者の一覧などが図解にあって、ジュークボックスなど懐かしい機器もあり、カラオケの歴史がよくわかりました。また、カラオケは人と人の絆を深めるための効果的な装置の役割を果たしており、少子高齢化や孤独などによる地域のコミュニティーの崩壊の防止にも役立っているとのこと。またその経済規模も1兆円と、日本発のユニークな大きい産業であることが分かりました。 担当した「妖怪」では、妖怪が声や音声、身体の一部、道具・器など、全体ではなく部分として現れて、人を驚かしたりするのですが、人に危害を加えるというよりは、むしろ恐れながらも親しみを持って受け入れられているというところが面白いと思いました。奄美大島にはケンムンという妖怪がいる(と信じられている)ことで、島の中のあらそい事などが丸く治まっているという話もあり、妖怪の存在の意外な効果?も知ることができました。また、現代では妖怪がアニメやゲーム、ヒット商品、観光資源などにもなっていて大活躍。今後の活躍も大いに期待できそうで、面白いと思いました。
  • 本日もありがとうございました。「カラオケ」と「妖怪」でした。「カラオケ」は、随分前に書いてあることだけを図解した記憶があるので、今回のように、文章以外のことを調べて加えられていて、視点が少し違う図解をみるのは面白かったです。
    カラオケの誕生のきっかけとなった12名の方々の関係性を調べてみるのも面白そうですね。「妖怪」は、全体は見えずに「部分」で登場するもの。声・音声ででてくる。体の一部分だけ出てくる。秘められた部分を闇の部分を強調したもの。寄せ集め。という説明が、ゲゲゲの鬼太郎を思い出し、なるほどと、思いました。広島の三次もののけミュージアムは、楽しそうですね。行ってみたいです。 平安の頃の妖怪は鬼、天狗、狐、狸、怨霊。江戸時代に妖怪パンデミック。いろいろな妖怪が書かれ、奄美大島には「ケンムン注意」の標識があるとか、ポケモンもいわゆる妖怪! 日本人は面白くするのが上手ですね。次回からも面白いお題が進みます。今日は自分の番は回ってこないと思ってすみません、図解、仕上げます!
  • 久恒先生、みなさま、本日もありがとうございました。今回は規定科目の『日本を知る105章』の「32_カラオケ」、「33_妖怪」の2つの図解が発表されました。
    「カラオケ」については、独自に調べた内容として、カラオケの起源や開発者、及び市場規模などが追加されていました。おかげで、本文に至る背景をしっかり捉えることができました。特に、カラオケの開発者が12人もいるとは思ってもみなかったですし、だからこそ外国人に広がるくらいクオリティの高いものとして今も進化し続け、また、地域コミュニティでも活用されてるんだなと思いました。そして、平和な社会であれば、音楽の広がりとともにこれからもカラオケは長く愛用されていくんだろうなと思いました。 「妖怪」については、図解がとても見やすく、特に目を引いたのは「鬼、天狗、狐・・・」から「水木しげるポケモン」へとつながっていることと、ケンムンの標識の写真でした。日本人と妖怪の関係が、怖いけれど惹かれるようなものという感じがしましたし、図解の解説をきいて、日本人にとって妖怪がどれだけ身近な存在なのかに気づけました。また西洋のモンスターと対比したら面白い図ができるのかなと思いました。
    次回も民俗性に気づくような日本文化について学びたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
  • 10月の図解塾に参加させていただき、ありがとうございました。途中からの参加でしたが、とても興味深い内容でした。今回は「日本を知る105章」の中から33番目の妖怪について、荒俣宏さんが書かれた記事をもとに図解で説明してくださり、非常に興味を引かれました。地元岡山には桃太郎伝説があり、鬼にまつわる語り継がれた話が存在するため、今回のお話は身近に感じました。妖怪は、鬼や天狗、狐、狸、怨霊とは異なり、声や音声、姿として現れることが特徴であることが理解できました。妖怪との問答や、身体の一部、道具、器としてあらわれるという説明を聞き、妖怪の全体像を把握でき、とても興味深かったです。漫画家の水木しげるさんが「ゲゲゲの鬼太郎」などで妖怪を描き、日本中にブームを起こしたことも思い出しました。現在では鳥取県の観光資源としても活用されており、妖怪の多様な可能性を感じました。妖怪について知ることで、人生が少し楽しくなるのではないかと思います。 次回も楽しみにしております。
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「名言との対話」10月9日。輪島大士 「裸になったので、また裸で出直します  」

輪島 大士(わじま ひろし、1948年(昭和23年)1月11日 - 2018年(平成30年)10月8日)は、大相撲力士、第54代横綱全日本プロレス所属のプロレスラー、タレント。享年70。

石川県七尾市出身。日本大学相撲部で2年連続の学生横綱となる。大相撲の花籠部屋に所属。初土俵から1年で新入幕。「角界のプリンス」貴ノ花大関に同時昇進、「貴輪時代」到来かと言われたが、伸び悩んだ貴ノ花とは対照的に「蔵前の星」と呼ばれた輪島は大関4場所で横綱に昇進した。後に登場した「昭和の大横綱北の湖とのライバル対決の時代は「輪湖時代」と呼ばれた。この二人の千秋楽対決が大相撲人気を指せた。通算の成績は輪島の23勝21敗だった。立派な横綱を目指した北の湖は輪島を「壁のような存在」「あの人がいたから私は頑張れた」と言い、輪島は「永遠のライバル」と返した。

輪島はスーパースター、名横綱、天才力士、輪湖時代の主役、大卒初の横綱、黄金の左下手投げ、、、、と呼ばれたことでわかるように相撲界の至宝だった。通算で14回の優勝を果たしている。最後まで四股名は変えず、本名の輪島で通したのはは珍しい。

花籠親方の長女である輪島の妻の証言を記した『真・輪島伝  番外の人』は2019年7月8日発刊の衝撃の書だ。以下、その内容。

八百長相撲の清算に使った。相撲界での隠語で「チュウシャ」という。星の買取だけでなく、賞金も全て渡していたとの噂もあった。星の取引は負けて返すか、金で解決する。横綱は買取が常識だいわれている。遊びに忙しく稽古不足の輪島は1場所に何番か白星を買っていたとされている。

「裸になったので、また裸で出直します  」の「裸」発言は、引き継いだ花籠部屋が自身の不祥事などで消滅し、裸になって、相撲界からプロレス界に転出した時の言葉である。当時はこの転身を不思議に思っていたが、裸一貫での出直しだったのだ。輪島なりの決意の言葉だが、成功はしなかった。

「番外」とは、拉致外というか、話にならないという角界の隠語である。番付けの外だから、悪い意味で使われる。実績は番付のトップだが、実像は番外だったのである。  

ライバルの貴ノ花は、引退後は親方となって息子の貴乃花若乃花横綱にまで仕上げ、大相撲の絶頂期をつくった。もう一人のライバル・北の湖は相撲界で階段を登り日本相撲協会理事長をつとめるなどトップとして相撲界に大きな貢献をした。

一方、稽古嫌いで遊び好きだった輪島の人生は二人のライバルのみごとな出処進退のようにはいかなかったのである。

真・輪島伝 番外の人

真・輪島伝 番外の人