「福祉図解塾」2期の3回目。
急きょ「タイムマネジメント」の要望があり、前半は時間管理の極意をテーマとして講義。
後半は『こども白書』の総論の図解の発表とコメント。
- 今回は2部構成。1部はタイムマネジメントについて久恒先生の極意をうかがいました。いつも締め切りに追われ、追いつめられている私。出世ができる人はタイムマネジメントができるというのはももっともなことだと思いました。自分がスケジュールのハンドルを握れるゆおになりたいと思います。会議の進め方も興味深く、そして、自分で締め切りを決めるというのは、これまではできていませんでした。久恒先生の愛用の1か月が見渡せるスケジュール表を使わせていただきたいと思いました。急なお願いにもかかわらず、ありがとうございました。少し元気になれました。そして、第2文はこども白書の概要。同じものを図式化しても、4名がそれぞれかなり違うものとなりました。図解っておもしろいです。次回は各章を分担します。もっと図解の深さを理解していきたいです。
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今回は時間に追われている皆のため、急遽先生からタイムマネジメントについてお話を伺う時間となった。また、締切り時間について、自ら1週間前に設定してそこで仕上げるというのも、3日くらい前の設定くらいから初めてみたいと思いました。その他、団体交渉の時の場の作り方、自分が司会の時は図解をはじめから出し、参加の時は皆が疲れはじめたら出すなど、鳥瞰図的に状況を捉えて物事いろいろ考る癖を私も身につけたいと思いました。セルフマネジメントはタイムマネジメントであり、朝の通勤時間を有効に使うために、あえて通勤距離があるところを選ぶという発想から、ぶっ飛んでしまった。また、最近『朝活』と言われる言葉も聞くが、先生の時代にすでにその実践をしていることにも驚きました。朝の時間の使い方、、、そろそろ見直したいところだけれども、結局、勉強会のあと寝落ちしてしまい、締め切りすぎてしまった私には、まだまだ遠い道のりなのかもしれない。
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本日の福祉図解塾は、こども白書の図解と、スピンオフ企画(とてもためになった)として「タイムマネジメント」をはじめとする仕事や生き方においてのちょっとした工夫や意識、心がけについての講義を受けた。とても参考になったことは多くあるが、私が最も心に残ったこととしては、自分が落ち込んだ時に自らの積み重ねや蓄積を振り返って「こういう事をやってきたな」と思い高いレベルを保つ事であるということだ。 人は誰でもよくありたいと思うし、良い成績を収めたいと思う反面、後回しにしたり、周囲の環境に巻き込まれたり、煩悩に負けたり、何かのせいにしたり、と自らの弱さ、気持ちに左右されてしまう。 ただ、タイムマネジメントをし見通しを持つ事、自らの人生を図解的思考を持ち、これまでやってきた事全体を鳥瞰図のようにしてみると、自分の現在地や、取り組むべき課題、あるべき未来が見えてくる。また、セルフマネジメントで良い状態を保つことで、対人援助職で最も大事とされる自己覚知も深まり、仕事も生き方も上手くいくのだろうと感じた。 また明日から頑張ろうと思えた濃密な時間となった。
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今回の福祉図解塾も、参加メンバー同士でとても良い学び合いの場となり、皆さんとの交流を深めることができ、本当によかったです。次回も楽しみにしています。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「名言との対話」11月5日。川口幹夫「番組制作は農業である」
川口 幹夫(かわぐち みきお、1926年9月25日 - 2014年11月5日)は、日本のテレビプロデューサー、テレビディレクター。日本放送協会の第16代会長。享年88。
福岡3年。テレビ局芸能部で音楽部副部長。ドラマ部長。番組制作局長。放送総局長。専務理事。N響理事長。NHK会長。
1999年発刊の『会長は快調です!』を読んだ。駄洒落のタイトルだが、この人の人柄をあらわしている気もする。NHKの在籍50年の記録である。
何ごとも「三つの」というように数字を使った枕言葉で方針を出すのが特徴だ。ドラマ部時代には、「三つのポイント」として「新鮮、独自性、面白い」をあげている。
国会で虚偽答弁した責任を取り辞任した島桂次(川口の1年後輩)の後を受け、1991年にNHK会長に就任。 島の新しいNHK路線に反対で、それでよければ引き受けるという注文も付けている。64歳から二期6年つとめた。
荒れ果てた職場をどうやって立て直すか、行きすぎた効率化計画による弊害をどう正すか、新しいメディアの時代に向かってどう対応するか。問題は目白押しだった。
「五つの方針」:「視聴者の信頼感の回復。視聴者と常に向き合うこと。新しいものへの挑戦。職員のモラルと専門性の向上。キャッチフレーズは、調和と前進」。 「放送の目指すもの」:「三つの「た」」。「たよりになる、ためになる、たのしめる」。「放送をよりよくするもの」:「五つのシン」。真、新、深、親、信。「ニュースの要諦は三つ」:真実を伝える。分かりやすく伝える。よりよく生きるための情報を伝える。
在任中は島桂次の商業化路線を否定して経営を安定軌道に乗せる。ハイビジョン実用化試験放送、テレビの国際放送を開始、「ラジオ深夜便」等の24時間放送やFM文字多重放送を推進した。NHK会長は国家的ポストであり、財界人も多数就いている。NHKの生え抜きでは、シマゲジと呼ばれた剛腕の政治部出身の島と、芸能・ドラマ出身の人柄の川口は対照的だ。
この本には先輩、同僚、後輩の名前が随所にでてくる。木島則夫。吉田直哉。和田勉。、、、。中に懐かしい名前をみつけた。河村雄次さん、「ひょっこりひょうたん島」の制作者だ。JAL広報部時代にハイクプロジェクトで何度かお会いしている。あのドンガバチョのモデルだ。
川口はたたき上げの人で、皆と仲が良かったという感じがある。「番組制作は農業である」との発言、オリンピックについても「これはお金の問題ではない!」と疑問視する頑固さ、「制作者は、外部の人の力を借りて仕事をしていることを常に考えよ」、など効率一辺倒ではない、現場を大事にする匂いがある。それが大組織を救った。
「番組制作は農業である」という「言葉が光る。農業は天気に左右される。土壌改良が必要だ。灌漑用水の確保が大事。時節に応じ肥料を播く。人づくり、新種開発、日々の手入れ、害虫駆除、、、、。よく考えると、息の長い仕事と同じだ。仕事は工業の要素もあるが、基本的には農業と考えたほうがよい。
さて、NHKという公共放送は、とくに組織の盛衰とトップ人事は絡み合っているように思う。
歴代会長のリストを眺めると、1976年あたりまでは朝日新聞の前田義徳、毎日の阿部真之介、東京放送などマスコミ人が多い。それ以降はNHKプロパーが占めてくる。坂本朝一は制作畑、島桂次は政治部、川口幹夫は演芸畑、海老沢勝二は政治畑、坂本元一は技術畑である。2008年からはアサヒビール、JR東海、三井物産、三菱商事、みずほ銀行など財界出身者の指定席になっている。現在の会長は日銀出身だ。
このポストは政府の意向、世論の動向などに大きく左右される。名誉職でもあるが、難しい仕事であることは間違いないが、やはり、どのような組織も内部人材の登用が大事である。絶えて久しいプロパー人材が会長職に就く日がくることを期待したいものだ。