久恒啓一『図解の技術 大全』(日本実業出版社)が完成し、アマゾンで予約を始めました。
1990年刊行の『図解の技術』(日本実業出版社)の刊行から始めた「図解コミュニケーション」に関する本の「大全」です。
コロナ禍の2020年から開始した『図解コミュニケーション全集』全10巻の最終巻の「総集編」としての位置づけでもあります。
ライフワークとして取り組んできた「図解コミュニケーション」をテーマとした知的生産が完成しました。
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「福祉図解塾」。「こども白書」の図解に取り組んでいる。充実した時間となった。
以下、塾生の学び。
- 本日も福祉図解塾に参加をさせていただいた。特に印象に残った言葉は、「図解は思想であり、考え方であり、生き方である」という言葉である。私自身、図解塾への参加も回数を重ね、少しずつ内容も深まっていく中、図解が上達せずに焦りを感じていた。 ただ、今回のテーマである子ども白書を深く理解し、自分の言葉で図解し、推察をして新たな考えを提案できること、それらをシンポジウムで発言していくことはとても必要であると感じた。自分の見えているところから世界を変え、世の中に影響を与えるということは、私たちソーシャルワーカーが最も忘れてはいけないことである。日々に忙殺されながらも、業務に埋没せずに、福祉全体を鳥の目、虫の目で見ることを忘れないようにし、足りないものは補えるようにしていきたいと思う。
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本日も、皆さんと福祉図解塾に参加させていただきました。こども白書の図解は、自分の担当範囲が広く各種多様な施策のカタログのよう中身を一枚の図にまとめることに苦労しましたが、あらためて考えると、こども白書を「解説」する意識が強かったことを皆さんとのディスカッションで反省しました。図解的な思考ができれば、解説に留まらず、解説者⇨評論家にバージョンアップできる可能性を図解は持っているのだと気づきました。演繹的図解作成と帰納的図解作成という視点も、作成者の個性がでてとても面白く感じました。図解は思想であり、結果として技術が身につくというのも大事にしていきたいと思います。短い言葉で本質を表し、因果関係を矢印で整理し、鳥の目・虫の目で全体を捉える視点。。。。新手のプロモーター樹里さんが、また新たなタイトル「虐待死亡事例懸賞報告の図解」という大きなモノをぶち上げてくれたのには、驚きとワクワクを感じずにはいられません。大変だろうな~と思う反面、できたらすごいだろうな~とワクワクしています。 まずは、自分が講師をする度に1枚ずつ図解を増やしていくことから始めます。ありがとうございました。福祉図解塾に参加して、さまざまな福祉施策に関する理解が深まりました。ありがとうございました。今回は「第4次自殺総合対策大綱」「ライフステージ別重要事項」「こども・子育てにやさしい社会づくり」の各章を図解で説明していただき、視覚的にわかりやすく理解できたことが大きな収穫です。 「第4次自殺総合対策大綱」の図解では、中学生や高校生の自殺率の増加がコロナ後に特に顕著になっていることに驚きました。また、2011年の東日本大震災後にも自殺率が増加したことから、社会不安やストレスが自殺の増加に大きな影響を与えることがよくわかりました。特に女性や中高生の自殺が増加している点は、社会的な背景を反映しており、支援策の強化が必要であると感じました。 「ライフステージ別重要事項」では、誕生前から青年期までの各ライフステージごとに施策を整理していただき、とてもわかりやすかったです。特に、ICTの一人一台端末配布や、子どもの居場所コーディネーターの配置など、現場でよく耳にする内容が整理されており、身近に感じました。青年期のヤングケアラー支援やひきこもり地域支援センターの設置なども、最近耳にする施策であり、それらがどのように繋がり、支援の流れを作っているかが理解できました。 「こども・子育てにやさしい社会づくり」に関する図解もとても興味深かったです。ひとり親家庭への支援、経済的負担の軽減、共働き・共育ての推進、地域での支援事業の充実など、具体的な施策が示され、現状の課題を実感しました。特に、こどもを生み育てやすい社会を実現するためには、経済的な負担軽減や労働環境の改善、地域支援事業の充実が必要だと感じました。日本が「こどもを生み育てやすい国だと思うか」という問いに対して「とてもそう思う」と答える人が少ない現状に、社会全体の意識改革が求められると感じました。 全体を通して、図解を使って支援策の全体像を俯瞰できたことで、個別の施策がどのように組み合わさり、支援が進んでいくのかがより明確に理解できました。今後も「鳥の目」と「虫の目」の視点を意識しながら、図解を作成し、福祉施策の整理と実施に役立てていきたいと思います。次回も楽しみにしています。
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本日もありがとうございました!今回は、「箇条書き思考にならないように、図解思考で描いていきたい」と思って作成していましたが、「つながり」や「時系列」などの矢印がすっかり抜けていました久恒先生に改善ポイントを言っていただけたので、ブラッシュアップしていきたいと思います
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「名言との対話」11月26日。山下一穂「農業は、、、、、次の世代に延々と伝えていかなければならない共通の財産なんです」
山下一穂(1950?-2017年11月26日)は、「土佐自然塾」塾長。享年67?
高知県生まれ。大学進学のために上京後、ドラマーとして活動。帰郷し高知市内で学習塾を経営。体を壊したことがきっかけで、農薬を使わない家庭菜園を始める。その延長線上に、48歳で1998年に本山町で農業に入る。自然農法と経済性の両立を目指す新しい有機農業を実践する。きれいでおいしい野菜は全国的に需要があった。
2006年、56歳で就農希望者に有機農業を教える「有機のがっこう・土佐自然塾」を開校し塾長を務めた。土づくりから、野菜の育て方までの1年間のプログラムである。有機農業はもうからないと言われてきたが、「僕は、その逆、有機農業でもうけることが出来ると証明しているつもりです。そのノウハウを伝授したいのです。農薬を使わない有機農業は自然を守り、ひとびとの健康を守るために絶対必要。有機農業をみんながやるようになったら、田畑から日本は再生する、と僕は主張しています。そのために、もうかる有機農業のやりかたを、土佐自然塾に来てくれたひとたちに伝えようと思っています」。この考えで、塾の開設後10年間で108名の卒業生を育てている。弟子たちは全国で超自然農法を実践している。そして山下農園は現在も続いているから、この人の蒔いた種は順調に育っている。その影響力は大きなものがある。
以下、山下一穂の言葉から。
- 「おいしい野菜づくりの原点は土づくり」
- 「おいしい有機野菜は売れるから、農家がもうかり、そうすると次世代が育つ」
- 「視野を拡大すると、農薬や除草剤を使わないことで河川への汚染が防げるし、ひいては深刻化する海洋汚染の予防にもなる。これまで環境の汚染源だった農地が浄化源になります」
「有機農業を軸とした田舎からの国造り」という哲学を土台に、土佐自然塾で育てた弟子たちは、いまや山下流の有機農業で「おいしい野菜づくり」を全国で展開している。私と同年生まれの山下の死は早すぎるのだが、彼が育てた弟子たちが次の世代を育て始めていると聞く。山下一穂は野菜づくりと同じように100人を超える人を育てた。その人たちが次の世代を育てる循環のサイクルがまわり始めている。農業も人づくりも循環である。循環とは、「新しい有機農業」というたすきを世代をつなぐ駅伝なのだ。同年代にこういう人もいることを初めて知った。「農業は楽しい」という山下一穂は、自然との対話の中で行う日々の問題解決の楽しさを語っているのだろう。
著書に『超かんたん・無農薬有機農業』(2004年6月)、『無農薬野菜づくりの新鉄則―No.1農業塾の塾長が教える!家庭菜園で有機栽培する最新ノウハウ42』(2012年2月)がある。
超自然農法を実践した山下一穂の「農業は一時期の一世代が生活の糧を得るための職業ではないし、食料を求める消費者のためだけのものでもない。次の世代に延々と伝えていかなければならない共通の財産なんです」を遺言としてとらえたい。