城山三郎「少しだけ、無理をして生きる」

城山三郎「少しだけ、無理をして生きる」(新潮文庫)を読了。

少しだけ、無理をして生きる (新潮文庫)

少しだけ、無理をして生きる (新潮文庫)

昭和2年生まれだった城山三郎の小説は読んできたが、エッセイもまたいい。
以下、本文中に出てくる偉い人たちの言葉や行動をピックアップ。

伊藤整「いつも自分を少しだけ無理な状態の中に置くようにしなさい」
中山素平「箱から出なくちゃいけない」「人を選ぶ時には、なりたくない人を選ぶんだ」
広田弘毅「風車 風の吹くまま 昼寝かな」
水上達三「これは本物の人間かどうか」
田中正三「役人が来たからといって、「けしからん、けしからん」とワーッと言っちゃいけない。落ち着いて説明しなさい」
ドン・キホーテ「たしかに自分は狂っているかもしれない、だけど、自分はあるべき姿を求めているんだ。あるべき姿を求めない人間もまた、狂っているのではないか」
足利尊氏「、、乱酔の余といえども一座の工夫なさざれば眠らず」
井上準之助(米国滞在中、リンカーンやワシントンなど政治家のことを調べ、彼らの事績を訪ね歩いた。そこから変貌していく)
浜口雄幸「問題は最後の五分間だ。うんと踏ん張るべし」「終始一貫、純一無雑にして、一点の私心を交へないことである」

「雄気堂々」(渋沢栄一を描く):吸収魔・建白魔。
「秀吉と武吉--目を上げれば海」(村上水軍を描く)
「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」(キングスレイ・ウオード):準備・挑戦・信頼。
「毎日が日曜日」(蟻であり、トンボであり、人間である)
「随感録」(浜口雄幸
「男子の本懐」(浜口雄幸を描く)

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命日。

  • リヒテンベルク:私たちの考え方や信念の全骨格は、私たちの崇める偉人たちによってかたちづくられる。
  • ジャネ:やりかけのまま抱えている仕事の数と精神状態とは反比例する。
  • 高崎達之助:一にジェントルマン、二に吝、三にビジョンなし、四に人を信用せず、五に度胸なし。
  • 直木三十五:貧乏の無い人生はいゝ人生だが、貧乏をしたつて必ずしも、人間は不幸になるものではない。
  • 前畑秀子:優勝できなかったら、帰りの船から飛び込んで死ぬしかない。しかし自分は泳げる。さてどうやって死ぬか。

誕生。

  • スティーブ・ジョブ:
    • ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってことさ。
    • 毎日を人生最後の日だと思って生きてみなさい。
  • 立川昭二:天命死。
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夜は、家族で食事会。