2009-01-01から1年間の記事一覧

「今年はどういう年だっただろうか?」−−大晦日の今年の総括

仙台の宮城大から東京の多摩大に移って2年目。今年はどういう年だっただろうか?学部と大学院での講義とゼミでは、今年から始まった寺島学長のインターゼミ(社会工学研究会)は難しい運営だったが、メイン担当としての立場で努力をし、かなりの教育成果を確…

抜き書き帳から−−「世界を知る力」(寺島実郎)

「世界を知る力」(PHP新書)を何度も読んだ。 寺島実郎の世界を垣間見ることができる快著である。今までの寺島の本は一行一行にかかっている時間と労力に読む人は押しつぶされそうになっていたように思うが、そういった知識の大海の中から浮き出た氷山の…

大学生のロールモデルは誰か?−−近代日本の偉人

「マネジメントデザイン2」という講義では、日本の偉人を紹介しながら、自らのロールモデルを探してもらい、その人物の人生鳥瞰図と、その人物から学んだことをレポートしてもらうということを課している。今年最後の授業で、モデルにしたいと考えている人物…

「学ぶ」力か、「考える」力か−−内田樹「日本辺境論」を読んで

カバーの袖に「読み出したら止まらない、日本論の金字塔、ここに誕生。」とある。読み終わって、そのとおりだと納得した。内田樹の「日本辺境論」(新潮新書)である。 中国、ヨーロッパ、アメリカなど常にどこかに世界の中心を定めて、自らを辺境人として位…

「安井曾太郎の肖像画」展(ブリジストン美術館)から

ブリジストン美術館で開催中の「安井曾太郎の肖像画」展をみた。安井曾太郎(1888−1955年)は、同い年の梅原龍三郎と画界を二分する力量の持ち主だったが、肖像画を多く描いたのも特徴である。その肖像画は、26歳パリから帰国した直後にち「父の像」「母の像…

インターゼミ(社会工学研究会)の論文提出日−「熱意と能力に自信」

京橋のブリジストン美術館で開催中の「安井曾太郎の肖像画」展を見に行く。この美術館はブリジストンの創業者・石橋正二郎が1952年に設立した西洋美術、日本近代美術を中心とした私立美術館で、財団法人石橋財団が運営している。 ブリヂストンの創業者である…

寺島実郎の「世界を知る力」と司馬遼太郎の「新・日本史」

多摩キャンパスで、今年最後の「マネジメントデザイン2」の13回目の講義。 年末年始の過ごし方のアドバイス。「世界を知る力」(寺島実郎)を読むこと。774年生まれの空海(「空海の風景」)から1902年の日露戦争(「坂の上の雲」)まで日本の歴史を書き換…

クリスマス・イブの夜は更けて、、。

秘書の近藤さんといくつか打ち合わせ。 学長室定例ミーティング。 多摩大ホームページの定例打ち合わせ。今年は「唯一無二」(広報会議9月1日号)のHPを「創る」ことがテーマだったが、来年はさらに充実させるとともに、具体的な成果につなげるために「活…

「知の現場」(東洋経済新報社)、いよいよ発刊です。

八重洲ブックセンターで、「知の現場」(東洋経済新報社)に関わったメンバーで待ち合わせて、本日から大手書店に並ぶこの本がどのようなところに並べてあるかを確認する。 一階の話題のビジネス本のコーナーに2面を使って配置されており、よくみかける著者…

東京在住の宮城大学顧客満足ゼミ(久恒ゼミ)の同窓生たちとの懇親会

今日も忙しかったが、夜は宮城大学時代の教え子たちとの懇親会だった。宮城大時代、わたしは「顧客満足ゼミ」を担当しており、そのときのメンバーで東京勤務の人を中心に集まった。 一期生、二期生、三期生、五期生、六期生。楽しくてあっという間に時間がた…

「寺島実郎の視座−−2009年の総括と2010年の展望」

夕刻19時から、「寺島実郎の視座−−2009年の総括と2010年の展望」というタイトルの講演会(GIN総研主催)が日本工業倶楽部で行われた。200人近くの人が静まりかえって一言一言に聴き入った。「相関という知」「大中華圏」「米国東海岸訪問で世界戦略に関わ…

休養と教養

近所にある源泉掛け流しの温泉に浸かり、行きつけの整体で体を整え、書店で本を買う。日本辺境論日本辺境論 (新潮新書)作者: 内田樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/11メディア: 新書購入: 29人 クリック: 793回この商品を含むブログ (358件) を見る半…

「世界を知る力」−−マージナルマン・寺島実郎の世界認識の方法

10時40分:多摩キャンパスで教授会。 12時10分:大学入試センター試験説明会 14時30分:九段サテライトでホームページ打ち合わせ 15時30分:学長と打ち合わせ 16時20分:インターゼミ(社会工学研究会) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今日は学長と雑談も含め、じっ…

「日本への回帰」(学部)と「2010年の日本経済」(大学院)

本日の講義のテーマは「日本への回帰」。 取り上げた偉人は、司馬遼太郎・柳田国男・岡倉天心・古賀政男・柳宗悦・池田満寿夫・東山魁夷・夏目漱石・南方熊楠・村野四郎・小野道風。 寺島実郎「世界を知る力」と知研編「知の現場」の紹介をしておいた。NH…

「知の現場」(東洋経済新報社)の見本が届き感激!

NPO法人知的生産の技術研究会(私は理事長をつとめている)の今年最大のプロジェクトが本として結実した。「知の現場」というタイトルで東洋経済新報社から12月24日に刊行されるが、本日見本が二冊届いた。 このNPO知研の40周年記念として企画したもの…

東京(ラジオ)、多摩(人生論)、東京(日本酒)、多摩

10時20分に半蔵門の東京FM放送へ出向く。書籍・著者紹介の専門番組「ベストセラーズチャンネル」というラジオ番組のインタビュー。国内FMラジオ45局、海外では24時間日本語放送局のロサンジェルス・ラジオ放送局で流れる番組だ。同僚の樋口先生の紹介。 …

「時間主権を確立しよう」−−日経ビジネスアソシエ12月15日号

「日経ビジネスアソシエ」の12月15日発売号。 「2010年 達人直伝! 絶対に身につけたい仕事術50」という特集にインタビュー記事。2010年に向けて、“これだけはやってもらいたい”という仕事術を経営者や専門家50人がアドバイスする内容です。実行に移せる行…

少年時代の仲間との写真−−中津の同人誌「邪馬台」冬号

「邪馬台」という同人誌がある。九州大分県中津市(福沢諭吉の故郷)の季刊誌で173号を数えるというから40年以上の歴史を持っている。私の郷里の雑誌でもあり、縁を繋ぐためにも同人に名を連ねている。九州で一番古い同人誌だ。評論、ノンフィクション、翻訳…

新著「あなたの人生がうまくいく 7つの成功法則」(三笠書房)

新著が、書店に並び始めました。「人物記念館の旅」を題材とした著書の第二弾です。 この本ができあがるには紆余曲折があり、時間がかかっています。最初は仙台時代に持ちあがった企画なのですが、「本物」というテーマで執筆が始まりました。途中、何度か出…

インターゼミ(社会工学研究会)の5プロジェクト最終発表会

大学院教授会を終えて、九段サテライトへ。本日は、今年度から始まった「インターゼミ」(社会工学研究会・塾長は寺島実郎学長)の最終発表会。インターゼミについて、始まった当初の考え方と狙いは以下の通り。「このビルの3階には、今年度から私が学長を務…

七、切れ者、安心婚、休活、構想力

新著「あなたの人生が上手く行く 7つの成功法則」(三笠書房)が本日配本される。90冊目。「人物記念館の旅」を題材とした出版では、「志」(ディスカバー社)に続く第二弾。その7つとは、1.お手本となる「師匠」がいる 2.お互いを高め合える「ライバル…

「日本にはタブーは厳然としてあり、本当の姿は、、」(佐高信)

本ブログ「今日も生涯の一日なり」は、2004年9月28日の開設以来、本日で連続記入は1900日を迎えました。次の目標は2000日。メディア関係の本日の動き 本日の日本経済新聞朝刊の広告に、「The 21」の広告が出ており、「一流の仕事計画術&二流の仕事計画術」…

「志企業研究会」構想

朝から夜まで、企業と人を訪問した。 立川の多摩信用金庫(たましん)を「志企業研究会」構想の説明と協力の依頼が目的で訪問した。同行者は学長室高野課長と多摩大総研の中庭先生。価値創造事業部の事業支援センターの長島センター長とお会いする。NPO長…

一般個人向けの「TEI 図解塾」 を開講します。

「TEI 図解塾」−−-図で考えるビジネスパーソンは仕事ができる!」を開講します。個人向けの図解講座です。来年1月開講。短期集中全6回コース(火・木)。浜松町。 主催は株式会社TEI。詳細は下記。 http://www.tei-seminar.com/ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−…

「これまでの私とこれからの私」を語る習慣

私にとって「知的生産の技術」というのは、結局、生き方と一致してきているような気がします。つまり仕事の技術であり、キャリアデザインの技術であり、ライフデザインの技術でもある。例えば手帳の使い方というのは生き方に直結しています。ITの使い方も時…

「Twitter革命」(神田)と「Twitter社会論」(津田)

「TWitter」に関する新書を二冊読んだ。Twitterの世界に数ヶ月浸ってみた段階で、この潮流について改めて整理してみたい。著者の神田さんは40代後半、津田さんは30代半ば、という年代。両方とも面白く刺激的だった。もっと本を読んでみようか。もっと没頭し…

「人間学」という新たな著作のジャンルが見えてきた

「致知」という雑誌がある。「人間学を学ぶ」月刊誌」というサブタイトルがついている。知る人ぞ知る雑誌である。 2010年1月号が届いた。特集は「人生信条」で、「我が人生の師と信条」(千玄室・山折哲雄)、「稲盛和夫に学んだ人生信条」、「世界的ピアニ…

「民主党鳩山政権を総括する」−社会人大学院の授業。結果は?

本日のTwitterでの「つぶやき」です。 今日も生涯の一日なり。 9:43 AM Dec 3rd webで 今日の講義「修養・鍛錬・研鑽」の講義の対象は、安岡正篤、新渡戸稲造、本多静六、渡辺崋山、、、、。どの人の人生と言葉が若者に共感をもって迎えられるだろうか。前回…

自殺が減り始めた?−−「変われるか?日本の教育」(尾木直樹)

本日のリレー講座は、教育評論家の尾木直樹さんの「変われるか?日本の教育」。 昨年もこのリレー講座に見えて感銘を与える話をしていただいた。著書は180冊。 政権交代で日本の教育が変わる可能性が出てきた。高校の無償化など民主党政権の教育に関する施策…

ロシア料理、スマートグリッド、積読、、。

長い付き合いの三笠書房の迫副社長、担当編集者の柴田さんと新著の打ち上げ。11日に配本が決まったそうだ。 場所は、西新宿の「スンガリー」というロシア料理店。「カラマーゾフの兄弟」で昨年ヒットを飛ばした東京外大の亀山邦夫学長が、NHKの「爆笑問題…