2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

4,284,000円なり----Chabo!の2か月間の寄付総額

著者・出版社・NGO、そして読者の連携による世界の難民・被災民の教育支援、自立支援プログラム(「Chabo!」)は、5月8日から始まって約2か月がたった。著者の印税の2割をNGOに寄付するのだが、6月末で寄付総額が4,284,000円となったという報告…

林芙美子記念館(新宿)を訪ねた日は、芙美子の命日だった

新宿区落合の高級住宅街の一角にある女流作家・林芙美子の旧居を訪ねた6月28日は、たなたま47歳の若さで逝った林芙美子の命日だった。 林芙美子は1992年(大正11年)に生まれ貧乏の中で文学を志す。1930年(昭和5年)の27歳で書いた「放浪記」がベストセラー…

卑弥呼(1位)から大久保利通(最下位)まで--人物と業績の相関

学力テスト「特定の課題に関する調査(社会)」の調査結果が公表され、新聞で紹介されている。 日本の歴史上の人物と業績との関係を組み合わせる問題(小学校6年生)では、正答率のワーストから並べると、大久保利通、木戸孝允、大隈重信、小村寿太郎、明治…

怒涛の仕事量の動機---白洲正子の場合

小田急線の鶴川という駅から歩いて15分ほどのところに旧白洲邸武相荘がある。2006年5月に一度訪問しているが、先日二度目の訪問を果たした。 ここに住んでいた夫婦は二人とも個性の強い人物だった。夫は白洲次郎(1902−1985年)で吉田茂のブレーンをつとめた…

「日本への回帰」という印象--中谷巌さんの講演(多摩大リレー講座)

昼からリレー講座の本のインタビューを日経BP社の担当者から2時間ほど受ける。午後は第10回リレー講座の中谷巌さんの講話を聞く。夜は東京ガスの友人とその仲間の女性たち(一人は多摩大の非常勤講師もお願いしている方)と新宿で食事。 中谷巌さんはこの…

美容院の風景

数年前から、床屋ではなく、美容院に行くようになった。何十年と、床屋に通っていたのだが、クセのある私の髪の毛は、どうにもまとまらない。そういう話を知人にしたところ、「美容院に行ってみたら」と勧められたのだ。 美容院? あそこは女性が行くところ…

「表現の技術、文章を使うか、図解を使うか----樋口裕一(小論文の神

NPO知的生産の技術研究会(知研)のセミナーで樋口裕一さんとの対談講演を行った。 「表現の技術、文章を使うか、図解を使うか----樋口裕一(小論文の神様)と久恒啓一(図解教の教祖)が斬り結ぶ」という企画である。事前の打ち合わせは行っていなくて、…

「スラスラ」「止まらない」「楽しい」「驚いた」−図解文章法の感想

宮城大学で講義。今日のテーマは「図解文章法の実際」。 図解で考えをまとめてから「文章」を書く。このやり方を身につけさえすれば、誰でも才能に関係なく、自分が思うとおりの文章をかけるようになる。図を使ってよく物事を考えてから書けば、気持ちよく文…

イワナとイチゴの救出作戦ーーー耕英復興プロジェクトが始動(地震)

岩手・宮城内陸地震の被災の栗駒山の耕英地区の復興プロジェクトが始動。 くりこま高原自然学校の佐々木豊志さんらのイワナとイチゴの救出作戦が始まった。 「めざましテレビ」や「とくダネ!」でも取り上げられています。 詳細は下記。 http://blog.canpan.…

桐野夏生「東京島」--「夫を決める籤引きは、コウキョで行われること

桐野夏生の「東京島」を読んだ。[rakuten:book:12938764:image] 「夫を決める籤引きは、コウキョで行われることになっていた。清子はいつもより早起きしてオバイダへ下りた。黒い小石に覆われた入り江は南洋とは思えず、いつ見ても陰鬱だ。」という書き出し…

独断、暴論、誹謗の独特の講演--副島隆彦セミナー

「本当のことを全部あばいて死ぬ。人を500人育てる、人を育てるのが一番。本当の天才は小室直樹一人。東京の空気はここ1−2年できれいになった。」これがセミナー前の雑談の中で副島隆彦氏が語ったことである。独特の殺気を漂わせる人物。NPO法人知的生産の技…

浅野史郎--「地方が変われば、日本が変わる」(多摩大リレー講座)

今週の多摩大学リレー講座は、前宮城県知事で現在は慶応義塾大学教授の浅野史郎氏。タクシーでいらした浅野さんを出迎えて驚かれる。宮城大学は県立大学だったこともあり、懸案事項の協議、入学式などの式典、大学での知事講義など浅野知事とは接触する機会…

地震5日目の栗駒山の耕英地区の「くりこま自然学校」

岩手・宮城の大地震。隔週で仙台の宮城大学に通っているが、わずかの差で今回の地震には遭わなかった。 社会人として大学院に来ていた佐々木豊志さんが経営する「くりこま自然学校」も大きな被害を被った。 くりこま自然学校は、さまざまなアウトドアスポー…

編集者、研修担当者との面談、そして夜の大学院の講義

JR品川駅直結のインターシティA棟27階にある多摩大学大学院での講義の日。講義名は「実践知識経営」。 夕刻18時半から21時40分までという2時限という長丁場である。30代中心の社会人ばかりだから講師の私もなかなか興味深く楽しめている。この年代の社会…

「エネルギーと環境問題への視座」

本日銀座で行われた夜の勉強会での寺島実郎さんの講義の流れ。岩波の「世界」に連載中の「脳力のレッスン」は「問いかけとしての戦後日本」シリーズは、団塊の世代、米国TV、宮沢喜一、小田実、、、、と続く、 産業で外貨を稼ぎ、食糧とエネルギーは外国か…

独学の道−−−−旅と記録

民俗学者の谷川健一(1921生)が日経新聞に5月に連載した「私の履歴書」は、実に興味深い内容だった。特にこの最後の回(30回)の「独学者の魂」には感銘を受けた。新潟県中学部退校で学歴を問われると図書館卒業と自信たっぷりに答え「自家製造の人」と呼ば…

酒亭「菊姫」にて--鳳来寺のブッポーソーと爺さんの里

多摩大学では教授会は土曜日に設定されている。午前の学部教授会、引き続き行われた研究科委員会(大学院教授会)を終えて、夕刻17時50分に新橋のSL前で待ち合わせ。 朝、妻が結婚式に出席するため郡山に向かったが、その直後に岩手・宮城の非常に強い地震…

チャリティ・ブック・プログラムに関する覚書

9時から、多摩大学で樋口裕一教授とNPO法人知的生産の技術研究会の八木哲郎会長と3人で、6月2日に行う対談講演「豹変をの技術、文章を使うか、図解を使うか」の打ち合わせ。3人で話しているうちに話題がどんどん広がっていき、いい時間となった。前から貸…

「オペラ嫌いに襲いかかるめくりめくオペラの愉しみ」(サントリーホ

午後に行われた多摩大学リレー講座の第8回目はジャーナリストの江川紹子さん。テーマは「新聞の読み方・テレビの見方」。イラク問題など豊富な事例を挙げながらの説明していただいた。 メディアと接するには、?情報環境を知る、?メディアの傾向を知る、?個々…

ブログに書いた文章の活用。堆積の効果---「邪馬台」

季刊誌「邪馬台」の夏号(第167号)が郷里から届いた。 私も故郷との縁をつなぐという意味で同人となっているので、毎回原稿を執筆してる。このすぐれた同人誌も財政がおもわしくなく、数年前から執筆量に応じて料金を納めるという方式に変わった。しかし、…

手塚治虫記念館

手塚治虫記念館は宝塚市立の記念館である。 阪急宝塚駅から「花の道」と命名された歩道を歩くと、おしゃれな女性たちを多く見かける。それは、宝塚大劇場を目指す人たちだった。その大劇場を通り抜けたところに独特の形の記念館がある。入口には手塚治虫の代…

「考える社員」は図で育つ

ビジネスマンから大学教員へ転身して10年以上経った。 この間頼まれたものはすべて引き受けてみた。中央省庁から県、市町村の多数の行政の委員を引き受け(タテ)、産業界では自動車・製薬・電力・遊戯・医療・サービスなどあらゆる業界と接触した(ヨコ)。…

自然豊かなコンパクトシティ仙台を満喫

月曜日の宮城大学での講義に備えて、金曜日に仙台に入った。 土曜日は、仙台駅近くのホテルで行われた教え子の結婚式で、多くの宮城大学卒業生と旧交を温めた。 日曜日は、西仙台カントリークラブでと師匠の富田さんとゴルフをして、泉ケ岳のふもとの私のお…

スピーチの方法論

教え子の結婚式。 新郎は宮城大学の二期生の大上渉君、新婦は三期生の岩澤仁子さん。直前まで新婦の主賓と思っていたが、席次表をみると、「新郎新婦恩師」と記載されている。急遽、挨拶の中で新郎のことも紹介することにしたが、一期生といったら、すぐに新…

ミニノートを衝動買い----工人舎SA1F00A

工人舎 小型軽量モバイルサブノートパソコン KOHJINSHA SA シリーズ SA1F00A出版社/メーカー: 工人舎メディア: Personal Computers クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る新宿のヨドバシで見つけた超小型パソコンを衝動買い。 7インチ型ワイド液…

シェラトン都ホテル東京でのメガバンク主催の経営者研修会

日本を代表するメガバンクの取引先の中堅・中小企業の経営者研修会で講演を行った。 この行事は5月は大阪、今回は東京、そして来月は名古屋というスケジュールなので、来月は岐阜まで行くことになる。 先月の大阪会場では50−60人ほどだったのだが、シェラト…

「ワークライフバランス」という言葉の不思議

「ワークライフバランス」という言葉を数年前からよく耳にするようになった。 この言葉、どこかおかしくないだろうか。「ワークライフバランスは「仕事と生活の調和」などと訳されている。「と」で前後をつないでいるということは、その前後は並列の関係であ…

樋口裕一(小論文の神様)と久恒啓一(図解教の教祖)の対談講演

NPO法人知的生産の技術研究会のセミナーのお知らせです。 自分のことを「教祖」と紹介するのは本当はおかしいのですが、 セミナーの案内なのでご勘弁を。(^^;) - <知研・東京セミナーのご案内> 『表現の技術、文章を使うか、図解を使うか』 〜小論…

Chabo!参加の初の本を出版--「図で考えれば文章がうまくなる」

新刊「図で考えれば文章がうまくなる」(PHP文庫)がまもなく発刊される。http://www.bk1.jp/product/03009873 図で考えれば文章がうまくなる (PHP文庫 ひ 31-1)作者: 久恒啓一出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2008/06/02メディア: 文庫購入: 4人 クリ…

2008-06-01 梅棹忠夫先生の米寿を祝う会--梅棹忠夫の世界

宝塚市の手塚治虫記念館と茨木市の川端康成文学館を訪ねた後、今回の旅の目的であった「梅棹忠夫先生の米寿を祝う会」に出席するため千里中央の阪急ホテルに向かう。梅棹先生は著作集が20巻あり、10幾つもの筋を追って来ているが、そのうちの一つが「知…