2017-01-01から1年間の記事一覧

2017年「読書日記」は84冊。浅田次郎『パリわずらい 江戸わずらい』から浜口雄幸『随感録』まで。

2017年の運勢は、「吉」だった。さて、どうだったろう。 立ちよれば そでになびきて 白萩の 花のかゆらく 月の下かげ (時期をあやまらずはやくあらため進みてよし 人と人と互に力をあわせてなすによきときあり されどわるきことと知りつつすすむは悪し注意す…

南方熊楠誕生150年記念企画展--100年早かった智の人

国立科学博物館で開催中の「南方熊楠」展。 南方熊楠(1867ー1941)は、アメリカのアマチュア菌学者カーチスが6000点の標本をつくったこと、イギリスの菌学者ハンクレーが厖大な標本を持っていることを知った。そしてそれ以上集めようと決心し標本採集に精を出…

「知研フォーラム」339号

「知研フォーラム」339号が届く。12月号。 1月セミナー:1月26日18時半。矢矧晴一郎「後天的天才塾の提案」。代々木BVハウス 2月セミナー:2月23日。三嶽豊・きみこ。代々木BVハウス。 近藤節夫 「アウシュヴィッツ」を考える 久恒啓一「モンゴル訪問記」…

「大正広重」吉田初三郎の世界

大正から昭和にかけて、約2000点の名所図会・鳥観図を描いた「大正の広重」こと吉田初三郎は、鉄道旅行ブームの火付け役となった。 初三郎は初期は「名所図会」と呼んだが、昭和の全盛期には「鳥瞰図」と呼んでいる。人はパノラマ地図と呼んだ。初三郎は鳥観図…

別府で多摩大に来年入学の佐保君とご両親、糸永先生、後藤さん。宇佐の支援学校で下村校長、そして親御さんらと意見交換。小松酒造の「「豊潤」。

別府駅で糸永先生に拾ってもらって、「夜CAFE」へ。 来春から多摩大に入学する佐保君とご両親との会食。佐保君は糸永先生の教え子。 インターゼミに入ることも希望していて、頼もしい。 このカフェの後藤代表とも知り合った。島根県の隠岐の島で活性化をやっ…

日本遺産「耶馬渓」の企画展ーー吉田初三郎のパノラマ地図。

耶馬渓風物館で開催中の企画展。昭和29年に日本遺産に認定された耶馬渓。 「空から見るーーやばけい遊覧」。大地に描いた山水絵巻の道をゆく」。 「大正の広重」と呼ばれた吉田初三郎のパノラマ地図と言われた鳥瞰絵図の企画展。 二度フランスに留学し、商業…

母を囲む食事会〜ー呼称としての先生と、尊称としての先生。

中津の「瑠璃京」で90歳を迎えた母の、友人、弟子たち3人を招いての食事会。このような人達に囲まれて短歌を教え、万葉集や伊勢物語を講義し、先生と呼ばれることは素晴らしいと、改めて感じた。学校の先生や、医者の先生は、単なる呼称であるが、いつの間…

Podcast配信を始めます

2018年1月1日から毎日配信します。 「偉人の名言366 命日編」では、その日に亡くなった偉人の名言を音声で紹介し、私の感想などを簡単に記した文章も配信いたします。偉人の名言は人生百年時代の人生観を磨き上げるためのソフトインフラです。一日一言を深く…

第9期インターゼミの最終発表会--サービスエンタメ班・AI班・アジアダイナミズム班・多摩学班

14時半:グランドパレスホテル:杉田学部長と来年度の運営について意見交換。 16時:九段サテライトでインターゼミの最終発表会。以下、学長コメント。 ・サービスエンターテイメント班「ショッピングモールからみる消費文化」 日本の貧困化の中で消費がどう…

中津の文化総合誌「邪馬台」。「団塊の自分史--中津北高20回生の自分史リレー」が始まった。

中津の文化総合誌「邪馬台」2017年冬号(通巻205号)が届いた。 「団塊」の自分史--中津北高校20回生(昭和43年卒)の軌跡、というタイトルで、友人たちの連載が始まった。まず、猪俣範一君の「中国国営企業買収と運営顛末①」という自分史。その前に松田俊秀…

出版社社長、発明学会会長、哲学者、元校長、ボイストレーナー、弁護士、作家、編集者、定期借地借家推進機構副理事長、、。

夕刻から、日本地域社会研究所で企画・編集会議という名の飲み会。人が来たり、帰ったりで入れ替わる。発明学会会長、定期借地借家推進機構副理事長、哲学者、元校長、ボイストレーナー、弁護士、作家、出版社社長、編集者、、。 知的生産の技術研究会の例会…

多摩:「事業構想論」で講義、教授会。上野:「北斎とジャポニズム」展、「南方熊楠」展。広尾:野田先生を囲む会。

9時:「事業構想論」の授業でゲスト講義:テーマは「大学改革の『多摩大モデル』。問題解決と事業構想。事業構想とは何か。多摩大再生の戦略と現在、そして未来。 10時:学部運営委員会。教授会前の意思統一。 10時40分:教授会。580頁のデジタル資料。 12時20分:…

文藝春秋95周年記念号(完全保存版)

文藝春秋95周年記念号。完全保存版。 -塩野七生「精神のインフラとしての読書」。小泉純一郎「2018年は明治維新150年」「簡素な税制」「ハイパーインフレ」。 -高倉健「出演総数205本」。美智子皇后「かの時に我がとらざりし分去れの片への道はいずこ行きけ…

トレンドウオッチャー第10回「AIスピーカーが暮らしを変える」。ラウンジで「ちょい飲み会」。

本日の夕方は、大学のラウンジで飯田先生が発起人のちょい飲み会。 入れ替わりで10数人の先生たちが集合。ちょくちょくやりましょう! 16時:杉田学部長:来年度人事についての相談。 第10回のトレンドウオッチャー「AIスピーカーが暮らしを変える」 www.y…

浜口雄幸『随感録』--「偉人は凡人の修養の結晶物であり、大業は其の偉人の努力の結晶物である。」

浜口雄幸『随感録』(講談社学術文庫)を読了。 城山三郎『男子の本懐』で知られるライオン宰相浜口は土佐高知生まれ。1929年に総理就任後、金解禁、中国関税自主権の承認、ロンドン海軍軍縮条約の締結など困難な課題に取り組んだ。大蔵省に入るが、上司への…

品川で大学院教授会。竹橋の東京国立近代美術館。九段でインターゼミ。

「副学長日誌・志塾の風」171216 13時から品川キャンパスにて大学院教授会。 ・審議承認:2018年度事業計画。2018年度時間割・科目名称変更。規程見直し。CRSプログラム終了証明証。私費留学減免審査。2018年度学年暦再検討・教授会・運営委員会日程。 ・…

朝:学部の授業「立志人物伝」。昼:「トレンドウオッチャー」録画。夜:大学院の授業「立志人物論」。

「副学長日誌・志塾の風」171215 ・10時:久米先生:昼休みの録画のテーマを相談。事前に考えていたことで一致! ・10時40分:授業「立志人物伝」12回目:マネジメントの名言「孫正義」「スティーブ・ジョブズ」。佐高信のセミナーまとめの解説。吉本せい・…

リレー講座:佐高信「権力とジャーナリズム--わが筆禍史と舌禍史」

「副学長日誌・志塾の風」171214 ・杉田学部長:事業構想論の講義 ・駒沢女子大の入試関係者と顔合わせ:杉田学部長、志賀入試委員長、森島入試課長、酒井さん。 ・水谷室長:IRデータの解説 ・渡辺客員教授:元祖ザ・クラブ ・バートル先生:スパイスアッ…

人事委員会。学部運営委員会。『偉人の命日 366名言集』の感想が届く。

「副学長日誌・志塾の風」171213 ・人事委員会:非常勤講師の選任 ・学部運営委員会:学長・幹部人事。私大協セミナー、、、。 ・金先生・杉田先生・川手課長:雑談。施設点検ツアー、、。 ・金先生:リレー講座の講師人選の相談。 ----- 夜は町田で弟…

「名言との対話」第26回「土屋文明」をリリース

久恒啓一の「名言との対話」第26回「土屋文明 「100歳人生を生き抜くセンテナリアンに学ぶ第4弾。「アララギ」の選者から編集発行人となり、ライフワークの万葉集に関する著書も多数ある土屋文明。短歌とともに生き抜いた生涯は多くの人に勇気を与えました。…

山本周五郎『ながい坂』(下)を読了。

山本周五郎が自身の自叙伝と言っているように、下積みから一歩一歩、ながい坂を登っていく主人公の物語だ。それは筆一本で這い上がってきた周五郎の人生である。直木賞を始め、あらゆる賞を辞退して、読者のみに向って厖大な仕事をなした山本周五郎という作…

NPO法人知的生産の技術研究会-九州で立ち上げの記念講演。

福岡。 NPO法人知的生産の技術研究会-九州の立ち上げの会で記念講演を行なった。博多駅前の福岡商工会議所で17時から1時間45分。 講演テーマは「図で考えれば、世界が見える」。 名刺交換した方々からみると、九州全域から見えているようだ。 福岡県:中央区…

多摩大アクティブラーニング発表祭(9回目。2学部1研究科。外部2大学。附属高校):史上最高の発表数。

多摩大アクティブラーニング発表祭。 金アクティブラーニングセンター長:「9回目。55件の発表(史上最高)。全学園・全学的行事(2学部・1研究科。附属高校)。地域・AL・ホームゼミ42件、手塚山大・東京理科大・明治大5件、高大連携8件。地域創造・問題…

授業「立志人物伝」11回目:テーマは「日本への回帰」--司馬遼太郎と梅棹忠夫

「副学長日誌・志塾の風」171208 午前 ・杉本係長:戦略会議の打ち合わせ ・久米先生と雑談 ・「立志人物伝」の授業。本日のテーマは「日本への回帰」。司馬遼太郎と梅棹忠夫。 ・金先生:来年度 午後 ・岩澤さん ・事務局との定例会議:杉田学部長。宮地事…

リレー講座:寺島学長「2017年の総括と2018年への展望」

「副学長日誌・志塾の風」171207 ・中村その子先生 ・趙先生:来年度 ・木村先生:多摩大スケッチ ・飯田先生:ちょい飲みクリスマス会 ・山本さん:多摩大電子新書 ・八木さん、高橋さん ・学長報告:志塾会。音声テープ、、、。 ・リレー講座:寺島学長「2…

夜:多摩大「志塾会」(学部OB会・大学院OB会)のセミナーで講師。午後:日本私立大学協会・教育学術研究委員会。午前:研究室で仕事。

18時半から20時半。九段サテライトで 多摩大「志塾会」の初回セミナー。志塾会(学部同窓会と大学院同窓会の合同)セミナー。オール多摩大で知の再武装へ。毎月一定の日に九段でセミナーを行う予定。 本日は私が講師。テーマは「大学改革の多摩大モデル」で4…

多摩大学インターネット放送局「T-Studio」久恒啓一の『名言との対話』--第25回は「石井桃子」

「副学長日誌・志塾の風」171205 17時-19時:湘南台のグローバルスタディーズ学部の学部運営委員会に出席。 --定員。時間割。離学。入試。就職。 ■多摩大学インターネット放送局「T-Studio」久恒啓一の『名言との対話』 http://www.tama.ac.jp/t-studio/h…

児玉博『テヘランからきた男-西田 厚聡と東芝機械』(小学館)--企業の事業展開、人事、マネジメントについて考えさせる優れたノンフィクション

児玉博『テヘランからきた男-西田 厚聡と東芝機械』(小学館)を読了。 イランで現地採用され、業績をあげて東芝という名門企業の社長になってアメリカの原子力事業を6400億円で買った栄光の経営者。であったはずだが、それが契機となって東芝は奈落の底に…

山本周五郎『ながい坂』(上巻)を読了。周五郎の自叙伝であり、共感を呼ぶ自己形成小説の絶品。

山本周五郎『ながい坂』(上)(新潮文庫)を読了。 最晩年の『ながい坂』は、人生の長い坂を一歩一歩登っていく主人公の姿に周五郎の理念の影を見出すことができる作品。総ページ数は1000頁を超える長編小説。 志を持つ主人公をめぐる物語だが、登場人物の…

高大接続アクティブラーニング研究会。インターゼミ。

「副学長日誌・志塾の風」171202 高大接続アクティブラーニング研究会:多摩大学、多摩大目黒高校、多摩大附属聖ヶ丘高校の担当者の研究会。 2017年度から始まった研究会だが、動きのスピードが速く、広がりが大きく、深まりが深い。3つの大きな組織が共通の…