2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

函館に到着--高田屋嘉兵衛、北島三郎

一日休みをとってJR東日本の「大人の休日倶楽部」という商品を使って函館に出かけることにした。一人1万2千円で3日間乗り放題なので使い勝手がいい。ただし50歳以上でなければ使えない。この商品の函館は人気があって始発と最終しかとれなかった。八…

歴史と地理、そして立ち位置

この夏の父の七周忌のことを考えながら、たまたま衛星放送のチャンネルを回していたら、藤沢周平原作の小説をドラマ化した「清三衛門残日録」にあたった。父がこのシリーズをよく見ていたことを思い出しながら仲代達也のいぶし銀の演技に痺れた。残日とは「…

連載「団塊坊ちゃん青春記」第23話---私は今、エンスト中

他のブログサービスで続けていた連載を再開するので、 「はてな」でも書くことにした。 以下、第23話は20代のロンドン駐在のビジネスマン時代のこと。 - 私のロンドン滞在中に父と母が訪ねてきたことがあります。 そこで私は、シェークスピアの生地として有…

連載「団塊坊ちゃん青春記」第23話---私は今、エンスト中

一ヶ月ほど休んでいた連載を継続して書くことにした。以下、第23話は20代のロンドン駐在のビジネスマン時代のこと。

思考と交流を得手とする世代の登場---日記(ブログ)をつける習慣の

世界に7000万以上のブログが存在し、毎日12万以上の新しいブログが登場している。 今年になって日本語ブログが全体の37%を占め、英語の36%を追い越して首位になった。3位は中国語で8%。 英語を母国語とする人口は日本語人口の3倍であるから、日本人は人口…

「唐招堤寺への道」(東山魁夷)

28日の朝刊を読む前の早朝、先の「信州の旅」で訪れた日本最高峰の風景画家・東山魁夷館で購入した「唐招堤寺への道」(新潮選書)を読み終えた。心を描く文章家としても一級であると感じた。 東山魁夷の描く絵が世の人々に感銘を与えるのは、豊かな人格と深…

NHK「新日曜美術館」---国吉清尚(陶芸作家)の作品に惹かれる

ファンである壇ふみが出演するNHK「新・日曜美術館」を日曜日の夜に見ることが多い。 毎回、優れた美術作家を一人取り上げて深く追い、専門家の話も聞くという構成である。 この分野に興味がわいてきたのはつい最近なので知らない画家や陶芸家の作品と人…

「柳宗悦と東北の民芸」(仙台市博物館)--「土地の材料で出来たもの

仙台駅正面からまっすぐに車で走り美しいケヤキ並木をくぐっていくと青葉山に出る。その一角にあるを仙台市博物館で「柳宗悦と東北の民芸」という企画展が開催されているので訪れてみた。柳宗悦(1889―1961年)自身が深く関わった宮城県民芸協会設立40周年の…

団塊の世代と自分史

東京での出版社の編集者との打ち合わせなどをいくつかこなして戻ったら、自治体で唯一の「日本自分史センター」を持っている愛知県春日井市の財団から、今年12月に開催される第9回自分史シンポジウムのパネルディスカッションへの出席依頼が届いていた。…

仙台の聖ドミニコ学院で講演

仙台市青葉区にある聖ドミニコ学院で教職員全員を対象とした研修会で講師をつとめる。 この学院は入り口は狭いが中に入ると広く、青葉山をバックに景色もいい。カトリック系の学校で、構内には聖母マリア像があちこちに配置されていて、敬虔な雰囲気が漂う。…

「神道一匙 儒仏半匙ずつ」

先日亡くなった河合隼雄先生(京都大学名誉教授・文化庁長官)の本をぱらぱらと眺めていたら、いい言葉に出会った。河合はユング研究で有名な心理学の大家で臨床心理という分野の開拓者であるから、本の中に心理学用語がよくでてくる。また仏教についても造…

文章読本の比較ブログを発見--日垣隆・久恒啓一・樋口裕一・山田ズーニー

「はてな」を探検していたら、「文章読本」について比較して論じたブログに出会った。1974年生まれの人だが、私の本を含む4冊を俎上に載せて文章論を詳しく論じているので、面白く読んだ。「図で考えれば文章がうまくなる」(PHP)で「図解文章法」を提唱した…

インテリジェンス-----諜報・防諜・宣伝・謀略

手嶋龍一と佐藤優の対談をまとめたインテリジェンス入門書「インテリジェンス 武器なき戦争」を読んだ。手嶋はNHKのボン支局長、ワシントン市局長を経て独立、「ウルトラ・ダラー」がベストセラーになった。 佐藤は外務省で活躍したが、現在起訴休職中で、外…

河井継之助

思いがけず、すぐ近くに最近出来たという河井継之助記念館を訪問する幸運を得た。この記念館がこの長岡に出来たことは知らなかったが、山本五十六記念館の人が教えてくれた。終焉の地・福島県只見町にあった記念館に加えて、生誕の地にもようやく記念館がで…

「神道一匙 儒仏半匙ずつ」

先日亡くなった河合隼雄先生(京都大学名誉教授・文化庁長官)の本をぱらぱらと眺めていたら、いい言葉に出会った。河合はユング研究で有名な心理学の大家で臨床心理という分野の開拓者であるから、本の中に心理学用語がよくでてくる。また仏教についても造…

越後長岡の山本五十六記念館と河井継之助記念館を訪問する

長野から上信越道自動車道で黒姫などを通過し上越高田から北陸自動車道で日本海に沿って新潟方面へ向かい、新潟中央から磐越自動車道で会津若松を経て郡山インターで東北自動車道に入り仙台へ、というルートを走った。途中地震から一ヶ月の柏崎(原発からの…

信州の人物記念館の旅ーーー長野・松代・小布施

朝食後、善光寺を歩く。宗派にこだわらない寺ということで様々の宗派が渾然と同居している。「月影や四門四宗も只一つ」と詠んだ芭蕉の句碑があったが、一番わかりやすい。また一茶の「春風や牛に引かれて善光寺」という句碑もある。善光寺の近くにある長野…

信州の人物記念館の旅。ーーーまずは小諸と長野。

信州の旅。妻と二人の車の旅である。まず「はるかなる古城のほとり雲白く、、」で始まる島崎藤村の藤村記念館を訪問。記念館は小諸城址懐古園にある。藤村は小諸の小諸義塾での教師生活で7年間住んで代表作「破戒」を書き始めた。藤村先生は生徒の作文帳の…

今夏の旅の計画−−信州と函館

今年の夏は、信州と函館への旅を計画している。信州・長野では、池田満寿夫、佐久間象山、東山魁夷、島崎藤村、高浜虚子、北斎などの記念館や美術館を訪問する予定。北海道の函館では、高田屋嘉兵衛、川田竜吉、千代の富士・千代の山、石川啄木などの記念館…

「言論人よ、群衆と真剣に向き合え」(梅田望夫)−−中央公論8月号

中央公論8月号の「時評」で梅田望夫が「言論人よ、群衆と真剣に向き合え」という小論を書いている。ネット時代の「知的生産」を考えるために久しぶりに「知的生産の技術」(梅棹忠雄)を読んだ梅田は、1969年に書かれたこの本の主張の先見性に感動している。…

映画「マトリックス」---現実とは君の脳が解釈した電気的信号に過ぎない

映画「マトリックス」のDVD版を大学生の息子の介解説付きで観た。昼はプログラマー、夜はハッカーという二つの顔を持つT・アンダーソンは、エージェントという敵に追いかけられてモーファイスという人物に出会い、本当の肉体の存在する場所に連れて行か…

「はてな」

このブログを始めたのはプロ野球球団「楽天」が仙台を本拠地とするという話題で賑やかだった2004年の9月28日だったから、もうすぐ3年になる。それ以降毎日日記を書き続けてきた。今では私にとってなくてはならないものになったが不満もあり、機能やサービス…

「吉原手引草」(松井今朝子)

直近の直木賞をとった「吉原手引草」を読んだ。作者は松井今朝子、1953年生まれで早稲田大学で演劇学を専攻し、松竹で歌舞伎の企画制作を担当した後、フリーで歌舞伎評論など手がけ、小説家としてデビュー。出版社はヒット作品を生み続ける幻冬舎である。吉…

紳士服売り場のYさん、ウィルコムW03アドバンストes、ビデオ「春の雪」

私には計画魔のところがある。計画の無いところに実績は生まれないと思う。しょっちゅう、これから先の予定を考えている。「これから」には時間の長短があって、一生という長い時間や、数年先までや、この一年、そしてこれから4週間、などがある。今の関心事…

猛暑の東京で活動

東京で一日活動。東京駅に着いてもの凄い暑さに驚く。35度を超えていた。東京は亜熱帯になってしまった感がある。まず、根城にしている新丸ビルの21世紀クラブで出版社の編集者と企画の打ち合わせをする。一度会って意見交換し、企画案を何度かメールでやり…

「民業は信頼、官業は不信」---市民満足学会による大組織信頼度調査(12中央省庁・21業種)

理事をしている市民満足学会(日下公人会長)では、インターネットを使った様々な調査を社会調査を実施している。この学会は公共サービスの満足度向上をめざし調査研究を行い日本と世界に貢献することを目的とする学会である。学会の大会では、全国の病院の…

積小為大----「二宮尊徳 一日一言」から

二宮尊徳(1787−1856)のことは、小学生・中学生時代に二宮金次郎として先生から聞いていたし、本も読んだ記憶がある。昨日入手した「二宮尊徳 一日一言」をぱらぱらと見ていて、目に留まった言葉を記しておきたい。

FD全体会・共通教育部会を終えて、夜は浴衣を着て仙台七夕を楽しむ

FD全体会の第一部は東京工芸大学准教授の大島武先生。「ベスト・エデュケーター・オブ・ザ・イヤー賞」(全国大学・短大実務教育協会主催)で最優秀賞に選ばれた方だ。講演テーマは「最近の学生ニーズならびに学力低下と教育技術の改善」。私は朝食をとり…

今週は、全学規模のFD研修会(授業内容・教育方法などの組織的な改善)一色

毎年のことだが、8月の始めは全学規模で行っているFD研修会一色となる。FDというのは、教員の授業内容や教育方法などの改善・向上を目的とした組織的な取組みのことで、今年で4年目になる。宮城大学でも全学行事としてすっかり定着した。6日は、事業構想…

樋口裕一式「小論文の作法」−−太白オープンキャンパス

食産業学部のある太白キャンパスで講演をお願いしてる樋口裕一さんを仙台ロイヤルオアークホテルで拾って車で送っていく。学長以下幹部教員・職員に紹介。講演のタイトルは「小論文の作法」。200人ほどの高校生が集まった。