若者自立塾でキャリア・カウンセリング

栗駒自然学校で行われている「若者自立塾」は厚生労働省所管事業で、相当期間、教育訓練も受けず、就労することもできないでいる若年者の方を対象に、合宿形式による集団生活の中で生活訓練、労働体験等のプログラムを実施している。原則3ヶ月の合宿を通して、社会人・職業人としての基本的能力を獲得し、働くことについての自信と意欲を身につけ、就労等の可能性を広げることを目的としている。初年度の今年は、全国25箇所が選定されて活動を開始している。


東北地区では、唯一栗駒自然学校が選定されて、10人ほどの対象者が研修を重ねている。この事業の中で私の所属するNPO法人キャリア開発研究機構がキャリア・カウンセリングを担当している。本日、先週行われた2日間のカウンセリングの様子の報告を横野よう子専務理事から報告を受けた。


やさしく感度の高い若者が全国から集まっていて集団生活に入っている。キャリアカウンセリングには当初戸惑いも見られたが、自分発見と気づきのプログラムで人生鳥瞰図を描いていくというプロセスの中で、希望の光を見つけたりやる気が出てきた若者が多かったそうだ。私たちのNPOでは本格的にニートといわれる人たちを対象に取り組んだのは初めてだが、開発したプログラムが実践の中で力を発揮し、磨かれていくことは嬉しいことだ。


来年はじめには2回目の合宿カウンセリングが行われる。当初の目的どおり、就労につながることを期待したい。