TPP問題を解く

昨日

  • 大学院授業(品川):テーマはTPP。日経、産経、農業新聞、インタビュー記事などが題材。「知研」の取材あり。終了後、八木さんとビール。

  • 「昨日も楽しく、深みのある時間をありがとうございました。新聞記事を図解する! 本当に理解していないと図にならないことを実感しました。同じ記事を読んでも人によって着眼点が違ったりするのも面白いですね。報道されるTPP関連のニュースは内容よりも誰が何を言ったとか、反対(賛成)理由が矛盾しているとかが中心で、本質が見えてきていませんでしたが、昨日の皆さんとのディスカッションでかなり理解が深まった感じがしています。ありがとうございました。
  • 「TPPをテーマにいろいろな方の主張を図解で明らかにしていくと、全体の構造がよくわかるようになることがわかりました。1.何を主張しているのか。2.何を隠しているのか。3.何故、誰の利益代表として主張しているのか。それぞれの特長がはっきりしました。日常業務でも、このようなことがいつも起こっていますので、議論を効果的に、納得出来る結論を早く出すためにも、図解は有力な武器になると思います。ディベートは、知的なものでは無く、体力、腕力で説き伏せるもの。しかも、時間がかかり、納得感に乏しい。二度と話したくないという感情が残ります。図解は、淡々と事実のエッセンスを図示していくので、喧嘩にならない。議論は、その時点でのベストと思われる結論を出すことが、目的と思うので、勝ち負けを決める必要はありません。ただ、人間にはエゴがあるので、決めたがります。勝ち負けがあるとしたら、より大きな視点から図解しているのか、相手の言い分が図の中で、どの程度の重要度があるのかを、気が付かせることだと思います。エゴが非常に強い人は、それさえ否定します。権力で持論を通そうとします。この辺りが実務の難しさではないかと思います。事実に基づく図解説明で、部下の理解を深めることが出来るようになれば、権威が身についてくると思います。」
  • 「またまた刺激的な授業をありがとうございました。大遅刻だったので、図解作業には参加できませんでしたが、皆さまの発表をきいて、TPPってそういうことだったのかーとまず単純に、図解ってわかりやすい!って思いました。どうしても異なる意見を持ち寄ったときには、どれが正しいか、という議論になりがちですが、全体を図解した上で話し合えば、反論のように見えるものが、実は違う箇所について小さく主張してるだけだったりすることが多いのだろうと。前向きに不快感なく意見交換できるのですね。でも、わかりやすく描けるものか…宿題が不安です…」
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本日(九段)

  • 大学運営会議
  • 大学長期戦略会議:第一回。今後頻繁に会合を持って収れんさせていくことになった。
  • インターゼミ:前回の諸橋先生と私の「就活時代」に続き中庭先生の物語。学長からこの一週間のトピックス(飛鳥での船上の経団連研修。長崎大での講演。総合資源エネルギー調査会、、)。学長への報告は、震災チームとディズニーチーム。



神保町の古本祭りが始まっている。こんなにも本を探す人がいたのかと思うほど混んでいる。谷沢永一「執筆論」と江藤淳漱石とその時代」を購入。拙著「遅咲偉人伝」(PHP)も店頭に並んでいた。