週刊ダイヤモンドの「ベストオブ経済書」の選考のアンケートに回答

  • 9時過ぎから研究室で書類を片づける。
  • 10時から松本先生と多摩大総研打ち合わせ。
  • 10時半からの地域活性化マネジメントセンター会議(諸橋、酒井、松本の各先生。教務の武井さん)を終えて新宿へ。
  • 午後2時からの3時間半は新宿のJR東日本で社員研修の講師をつとめる。今回も人数は115人と多かった。年齢は25歳から27歳くらいの若い社員。終了後、懇親会に少し出て調布へ向かう。
  • 調布では知研の八木会長と二人で飲みながらいろいろと話をする。帰宅は21時過ぎ。


  • 来年度からのゼミ生の二次募集の場には参加できなかったが、出てもらった2年生の長田君の報告によると、38名の1年生が並んだそうだ。これほど多いのは誤算。どうやって絞り込もうか。
  • 図解コミュニケーションを題材とした有料メールマガジンを準備している。だんだん内容が固まってきつつある。今朝は呼びかけのための簡単な文章の原稿を書いてみた。
  • 週刊ダイヤモンドから、ベストオブ経済書の選考のアンケートが届き、以下の回答を送る。

(全国主要大学の経済学者、経営学者、および民間のエコノミストに「これぞ薦めたいすばらしい本、刺激を受けたいい本」を問うアンケート)

1位  「世界を知る力 日本創生編」(寺島実郎) 
地震津波原発という三重苦の中で混迷を深める日本に、総合的・体系的な答えを提示しようとしている深い論考にあふれている。感情的、部分的、刹那的、短絡的な意見や報道に惑わされることなく、問題の本質を踏まえた未来へ向けての構想を考える際に、北極星の存在のようにゆるぎのない視座を提供してくれる深い本である。

2位  「キュレーションの時代」 (佐々木俊尚) 
巨大なソーシャルメディアプラットフォーム上に出現した新しい生態系の誕生とグローカル社会の可能性を語った意欲的な本である。人類の長い長い歴史と、世界の広い広い空間を、著者の視座を借りて一気に旅をした感じが読後に残る。情報社会の未来とそこへ至る道筋が見える本だ。

3位  「日本中枢の崩壊」  (古賀茂明)    
日本の奥の院メルトダウンが進んでいる。産業界、学界、言論界、そして政界と官界。この書は政権交代した民主党政権下のポピュリズム政治と、気概の失せた官僚機構の構想力不足の実態を明らかにし、経済産業省の官僚として実務的に処方箋を書こうとしているところが読ませる。外務省出身の佐藤優財務省出身の高橋洋一と併せて今後の論陣が期待される。