第25回多摩市民「第九」特別演奏会

第25回多摩市民第九特別演奏会を聴いた。九州から昨日上京した母親と妻と3人。

管弦楽は多摩ユースオーケストラで、合唱は多摩市民「第九」をうたう会。そして指揮は多摩地区で活発に活動を続けり今村能さんだ。
一瞬飛び上がったのではないかとさえ思う躍動的で魅力的な今村さんの指揮、中学生・高校生を中心とする初々しいユースオーケストラ、そしてお辞儀をするとタキシードの男性のほとんどが禿頭の中高年合唱団という年齢の組み合わせが抜群だった。
そのためもあり、パルテノン多摩の大ホールもほぼ満杯の盛況だった。

「市民」というキーワードが効いている。「多摩」は人口は400万を超え、企業も13万社を超えるという大きな地域である。この地域の地域金融の雄である多摩信金は、全国にある260以上の信金の中で、預金量は約2兆円の第8位だから、多摩もずいぶんと大きい。

実際の演奏、合唱とも素晴らしく、身内の多い観客席からは絶賛の声が湧きあがった。

今村能さんには同僚の樋口先生の紹介で面識がある。1954年生まれ。現在は多摩フィルハルモニア協会音楽監督で、「一流楽団に育成する手腕には定評がある」との紹介文がある。多摩に音楽文化を定着させようとする意欲を感じさせる熱演だった。

多摩ユースオーケストラは中学1年生から高校生までが中心で、大学生も交じっている。主演メンバーは130名ほど、名簿の中に久恒直己という同姓をみつけた。
多摩市民「第九」をうたう会は、総勢160人ほどで、はつらつとしていた。


少し歩いたので足の悪い母が疲れたので、階段をおぶって降りることになった。
意外に重い。
石川啄木の「一握の砂」の「たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず」という歌を想い出した。

 やむをえず 母を背負いて そのあまり 重きに泣きて 三歩あゆまず  (石川豚木)

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NHKの「坂の上の雲」の最終回。「日本海海戦」は、海戦の悲惨さと秋山実之の衝撃を中心に描いていた。

全日本女子フィギュアで、浅田真央が優勝。