嶋聡「最強経営者の思考法」(飛鳥新社)を読了。
最強経営者の思考法 松下幸之助と孫正義から直接学んだ実践リーダー学
- 作者: 嶋聡
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2016/02/10
- メディア: 単行本
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身近に接した松下幸之助と孫正義から学んだことを書いた本。
以下、気に入った言葉。
- ニッチを狙え、という人はバカ。私は30年後のど真ん中のど真ん中を狙った。
- 新規事業を始めるときには、最初に必ず、私がグループ内で一番の専門家になる時期がある。
- 成功したければ「運のいい人」と付き合え。
- 髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである。
- 時代は追ってはならない。読んで仕掛けて待たねばならない。
- 指導者は地位が高くなればなるほど謙虚でありたい。
- すべての人を自分より偉いと思って仕事をすれば、必ずうまくいくし、とてつもなく大きな仕事ができるものだ。
- 寸分の隙もなく、一所懸命やているけれども、余裕綽々としている。これこそ王者の姿だ。
- 衆知を集めて、事を決するということと、多数決によって、事を決するということは、まったく異なることである。
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今日のオーディブル
司馬遼太郎「侍はこわい」。
「名言との対話」7月22日。
- 「これまでも何かを成し遂げようとして簡単に成功したことは一度としてありません。Try Try Again! 何度でも挑戦しよう!」
- 1854年ー1922年。69才で逝去。応用科学者。「近代バイオテクノロジーの父」。渡米して「タカジアスターゼ」という消化酵素を発見した。また医学界の大発見といわれる「アドレナリン」を発見する。「アドレナリンなくして医学会なし」と言われたほどの「世紀の発見」であった。
- 高峰のビジネスプランをもとに渋沢栄一を社長にした東京人造肥料株式会社が設立された。この会社が現在の日産化学工業株式会社だ。タカジアスターゼを販売する三共株式会社では、高峰は初代の社長となった。「三共胃腸薬」の第一歩であった。高峰は研究を社会に結びつける点でも群を抜いていた。
- 理化学研究所(理研)は、高峰譲吉の国民科学研究所構想を、渋沢栄一らの努力で成立した研究所で、三代目の大河内正敏のときに大きく飛躍を果たした。ここでも高峰は大きな貢献をしている。
- 2000年10月23日の朝日新聞で、この1000年で最も傑出した科学者は誰かという面白い企画があり、読者の人気投票を行っている。この記事では野口英世は圧倒的な票数で第一位だったが、高峰譲吉は13位にランクインしている。
- この巨人は、研究や社会貢献に膨大な業績を挙げているが、その秘密は何度でも挑戦を繰り返す執拗さにあったようである。簡単に諦めては何も実現しない。