品川と九段の仕事の合間に、東京駅のステーションギャラリーで「アドルフ・ヴェルフリ」展。アウトサイダーアート。
「副学長日誌・志塾の風」170506
- 9時半:修士論文予備審査会:徳岡先生と河野先生。院生4人のテーマは、「二宮町」、「企業人事と行政」、「稼ぐこと」、「ノンアルコールビール」。院生は大企業のビジネスマンと起業家。それぞれコメントをしたが、日本の産業社会の現実と課題がわかるのでこの時間は面白い。
- 12時10分:大学院教授会:修士論文予備審査会の報告。自己点検・教務分科会。入試広報分科会。院生分科会。データサイエンスコース。ルール形成コース。ポラリスユニバーシティ。ロビースペースリニュアル。AED。
16時:インターゼミ
荻野先生「二宮尊徳」。久恒「人物記念館:吉田茂・島崎藤村・徳富蘇峰・横尾忠則・清水次郎長・歌川国芳」、、、
学長講話
・アジア:トルコのマッソス以東の得体の知れない存在、西欧の対置概念。多摩学:思想、食と農の現場に立つ、大学が地域の課題解決にあたる。サービス:脱ものづくり国家、サービス産業の高度化。AI:人間とは何か。4つのチムのシナジーで何がみえるか?
・北朝鮮の空気。70数年前の日本。再びならないともいえない。朝鮮半島は35年間日本の一部。アジア的退嬰。同胞感覚を持つ人がいるだろうか。絶望からの戦争。日本をターゲットとするオレンジ計画は日露戦争後から。北朝鮮を対象とするブラックスワン計画。不人気政権は対外緊張で人気取りに走る。カーボーイメンタリティ「追い込んで先に拳銃を抜かせ、反撃にでる」。海上封鎖をやると必ずコンフリクトが起こる。中国には褒め殺し作戦。ロシアの存在。近代戦はサイバー情報戦争へ。情報網を遮断し機能不全に。専制体制は弱い。「メジャー・コンフリクトいなる」。核・化学兵器・ミサイルで反撃してくるから金政権は崩壊する。このシナリオは20-25%しか描けていないとティラーソン国務長官。中国・ロシアは韓国主導の統一は好ましく思っていない。核を持った統一朝鮮の出現も。日本にとっては分断は有利という判断も。朝鮮情勢はヒトゴトではない。
・人の本音を引き出す力をどうつけるか。質問の内容。課題解決のためのインテリジェンス。相手を本気にさせるものをもっているか。
・ワシントンの空気は一変した。ジャパンハンドラー・ジャパノロジストなど窓口がいなくなった。東アジアの専門家が政権にいなくなった。
・どういう夏になるか。メモをつくりながら一人一人がこの夏に対峙しなければならない。
本日から班のメンバーが正式決定。
- 多摩学班
- AI班
- サービス・エンターテイメント班
- アジア・ユーラシアダイナミズム班
「名言との対話」5月6日。井上靖「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」
井上 靖(いのうえ やすし、1907年(明治40年)5月6日 - 1991年(平成3年)1月29日)は、日本の小説家。文化功労者、文化勲章受章。代表作は「敦煌」「孔子」など。
山崎豊子は新聞記者をやりながら朝5時に起きて出社する前に小説を書いていた井上靖の情熱と姿勢に打たれている。「井上さんは午前五時に起きて、作家として世に出るまで四千枚の原稿を書きためねばならぬと、自分に課した目標に向かって、ペンを執っておられるのだと思うと、粛然とした気持ちになった。」「記憶に残る言葉といえば、「絶えず勉強しなさい」という平凡にして、至難な言葉である。」
旭川の自衛隊駐屯地に程近い場所に井上靖記念館があり、2006年に訪問した。この人の姿勢には見習べきものが多くある。
「人生は使い方によつては充分長いものであり、充分尊いものであり、充分美しいものである。」
「自分で歩き、自分で処理して行かねばならぬものが、人生というものであろう」
「何でもいいから夢中になるのが、どうも、人間の生き方の中で、一番いいようだ。」
「これまでとまったく違った新しい人生というのは、十五年ぐらいかけてチャレンジすると、かなり達成できるものなんですよ。」
勉強家・努力家であった井上靖の言葉には深い叡智が宿っている。15年かければまったく新しい人生をつくることができるという言葉も井上靖だから説得力がある。君は不満を語るか、希望を語るか。