若狭一滴文庫(水上勉記念館)、川上善兵衛資料館

人物記念館をキーワードにアンテナを立てていると、面白い情報が飛び込んでくる。

日経新聞のアート探求面に「奇縁まだら」という連載がある。画は横尾忠則瀬戸内寂聴が書いていていて、松本清張今東光遠藤周作などの人たちとの交流を描いており、なかなか面白い。作家たちの人間味に興味が湧く。
11月10日の45回目は水上勉の話だった。著名で男っぷりがよかったから女優たちにもてたという話題のあと、「若州一滴文庫」について触れている。水上が故郷の若狭に私財を投じて建てた文庫で、故郷の田園のど真ん中に広い敷地を買い取り、自分おの集めた本や資料、自著や生原稿のすべてを収めているそうだ。それをふるさとの子どもたちに「本を読め」という思いをこめて贈った。私家版の水上勉記念館である。

新幹線に備え付けのマガジンにも情報がある。
先日、新潟県上越市にある川上善兵衛資料館の記事を見つけた。明治元年(1868年)生まれの川上は「日本のワイン葡萄の父」と呼ばれる存在である。かねて親交のあった勝海舟の私邸で海外の香り高いワインと出合ったことが、葡萄栽培とワイン醸造に目を向ける契機となった。この人は朝晩、正座してワインを飲んだと伝えられる。JR信越本線高田駅からバス。

こういう記事や情報はそのつど切り抜いてためていて、旅行の参考にしている。
まだまだ人物記念館の旅は続きそうだ。