「図解仕事人」から「合意術」へ

あるブログで拙著のことを取り上げていただいたので、引用したい。
40代男性の外資系転職日記である。
http://d.hatena.ne.jp/life_is_beautiful_1228/20071123/1195910358

                                                                                                                                • -

久恒啓一著『図解仕事人』はある意味、僕の転機を作った、少なく見積もっても手助けしてくれた恩人ならぬ恩本である。まだまだ僕の図解は稚拙だし、作るのにエネルギーも時間もかかるし、とても偉そうに「図解の使い手」などとは名乗れるレベルではないが、会社で「ここは要所」と思ったときに図解を使うようにしてきたことで随分と得をしてきたように思うのだ。
まずは話を通しやすい。くどくど説明する必要もなく、こちらが言いたいことのポイントを相手が速やかに理解してくれるのだ(ああいえばこう言い返す型の上司でも、である)。そういうことを何度か繰り返していると(それほど回数は多くなかったのに)、「彼の資料は分かりやすい」「説得力がある」などと勝手に思ってくれるようになり、例えば昇進者を選ぶ事前選抜でも順位が上がった(ということがあったらしい)。MBA留学中も、図解と、これまた稚拙なマインドマップを駆使(?)して英語力の貧弱さを補ったものである。
留学前の話であるが、恩本の著者(すなわち恩人か?)久恒先生その人にお会いする機会に恵まれた。久恒先生が理事長をされているNPO法人「知的生産の技術研究会」(以前は会員になっていたが、帰国後まだ再入会していない)主催のセミナーが東京であったのである。講師はご本人でお題は「合意術」。実はこのセミナーが、本書のテーマになっている合意術の"本邦初出"だったのである。僕は「合意術」が世に出る瞬間に立ち会ったことになるのである。今回あらためて1冊にまとめられた「合意術」を読んで、セミナーの内容がありありと蘇った。既にあの時点で本書のアイデアの骨格と筋肉がほぼ出来上がっていたことの証であろう。
「説得」ではなく「全員の納得」を目指す。プロセスに手間はかかるが「結果」の質は高いものになり、真の「深い問題解決」を達成することができる。図解修行は面白い。もう少し鍛えてから、仲間を巻き込んで「図解ワークショップでもやってみようか」、とちょっと考えているところである。

                                                                                                                          • -

知的生の技術研究会で再会するのが楽しみだ。