輪読図

HP打ち合わせ、卒業アルバム撮影、卒業論文指導、修士論文指導、富田さん来訪、
ゼミ、書類整理とスケジュールをこなして、夜は国分町でゼミ生と飲み会。

今年は社会人の男女2人、中国からの留学生、学生2人の計5名。
ゼミの後半に入ってから、梅田望夫さんの「ウェブ進化論」「ウェブ人間論」「フューチャリスト宣言」「ウェブ時代をゆく」の4冊の中から、興味のある本をゼミ生に選んでもらう。そしてそれぞれ毎週一章づつ図解してきて、それを題材に発表と議論という進行で進めている。

今日は「セレンディピティ」、「偶有性」など対談相手の茂木健一郎さんの提出した概念も議論の対象となった。
この概念は、こなれた日本語でいうと「機会・運・縁」という言葉で説明できると思うという考え方を私が出して、皆に議論してもらった。
ネットとウェブは出会い(機会)が圧倒的に豊かになるインフラが整ったということであり、そういった環境の上に、偶然に導かれてチャンス(運)が増え、それがしだいに深く繋がっていき、いつか必然(縁)に転化するということではないだろうか。成功した経営者がかならず口にする言葉は「運がよかった」であり、その運で得た人脈を「縁があった人々」と述懐する人が多い。運や縁という言葉が出てこない経営学という科学は本当に経営を説明できるのだろうか、、、、、。

セミ生が描いてきた究極の要約としての図の説明を受けていると、さまざまのアイデアや批判的な視点が手に入り、実に興味深い。この4冊の本の図解による輪読(輪読図、と呼んでいる)を終える頃には、ウェブ時代に関して学生と一緒に深い理解に達するだろうから楽しみだ。

夜は仙台の国分町で2時間半ほど、人生相談も兼ねて皆で飲みながら楽しんだ。
就職、留学、起業、恋愛と、話題は流れていく。