総務省行政評価局東北管区行政評価局で講演

総務省に行政評価局という組織がある。
「政府部内における行政の改革・改善機能」を担う局で、政策評価、行政評価・監視、独立行政法人評価、行政相談を担当している。本省には209人の職員がおり、地方支分部局に877人の職員がいるから、総勢で1000人を越える部隊である。地方は7つの管区行政評価局と38の行政評価事務所などがある。

仙台第二合同庁舎の10階にある東北管区行政評価局で講演を行った。
この管区内には、青森、岩手、秋田、山形、福島の5つの行政評価事務所がある。
人数は30-40人ほど。この役所には宮城大学の卒業生も働いているとのことだった。
今話題になっている年金記録の確認のための第三者委員会という仕事も担当しており、「本人の立場に立って、申立てを十分に汲み取り、様々な関連資料を検討し、記録訂正に関し公正な判断を示すことが任務」となっており、現在の時点ではこの業務が大きな負担になっているようだ。

10年ほど行政改革に関わった経験から見えてきたもの、行政改革と行政評価の失敗が今日の政府と自治体の財政破綻状態をもたらしたこと、住民ニーズに基づかない政策立案の多さ、全国の自治体の長期総合計画は作りっ放しであること、などを初めに述べる。
その後、政策評価の仕組み、政策評価独立行政法人評価委員会総務省行政相談の仕組み、行政相談、年金記録確認宮城地方第三者委員会、などパンフレットにある具体的な図を材料に改善策や疑問点を解説した。

厳しい内容だったが、笑いも多かったように感じた。
一番後ろでよく笑って反応が強かった年配者は後でわかったが、局長さんだった。
終了後、局長室で今回の講演を企画した女性担当者を交えてしばらく歓談する。

昼食は、友人の富田さんと野口さんと宮城県庁の最上階のレストランで摂った。
石巻の名産をあしらったウイークメニューのランチを食べながら歓談する。