有島武郎旧邸、関口雄揮記念美術館を訪問(札幌)

k-hisatune2009-10-21

以下、備忘メモ。

真駒内からタクシーで15分の札幌芸術の森にある、有島武郎旧邸を訪問。
芸術の森の位各区に、紅葉に彩られて、洋風の瀟洒な素敵な家が建っている。それが小説家・有島武郎(1878−1923年)の家である。この家は復元されたものだが、北大の寮として使われた時代もあって、北大有島寮と呼ばれていた。木造二階建て、建坪165.1へーべ、延べ面積259.7へーべの立派な家である。
札幌農学校を出て、東北帝大農科大学教授もつとめたことのある有島武郎は、「我が真生命の生まれし故郷は実に札幌なりき」と言っている。有島武郎軽井沢の別荘・浄月庵で婦人公論の記者・波多野秋子と心中して45歳で亡くなっている。

  • 小さき者よ。不幸な而して同時に幸福なお前たちの父と母との祝福を胸にしめて人の世の旅に登れる前途は遠い。而して暗い。然し恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。行け。勇んで。小さき者よ。(「小さき者よ」)
  • 明日知らぬ命の際に思ふこと 色に出ずらむあじさいの花(絶筆)
  • 我児等よ 御空を仰げ今宵より 汝を見守る星出づ(妻・安子追悼歌)
  • 書冊の形でする私の創作感想の発表は、この「著作集」のみに依ることとします。私の生活を投入するものはこの集の外にありません(著作集刊行の言葉)

芸術の森の近くに、これまたモダンで瀟洒な建物があった。関口雄揮記念美術館だった。
東山魁夷に師事した関口雄揮(1923-2008年)は、北海道の自然を描くことをライフワークにした風景画家である。「枯野」「彩」などを含めた作品を見たが、心洗われる気がした。この記念館はほ北栄興産という企業が建てたものだ。ここにも興味を持った。

午後3時からは、札幌のホテルで講義。
損保ジャパンの「平成21年度 札幌代理店会 J−SA札幌支部 表彰式 記念セミナー」という会合だった。この代理店の会の会長さんの「健康と目標」、北海道本部長の激励の話などを聞く。損保業界の様子と企業の様子を少し勉強できた。その後、1時間半の講演をして、新千歳空港に向かう。