本日から授業開始。「インターゼミ2年目の成果」(寺島文庫便り)

朝は付属の聖ヶ丘高校の入学式に来賓として出席する寺島学長と少し歓談。
本日から2011年度春学期の授業が始まった。
2限は、学科必修のマネジメントデザイン論1。200名以上。ほとんど2年生。本日はオリエンテーション
3限は、1年生対象のプレゼミ。本日は教務課からのオリエンテーション。Hグループは椎木先生、中村その子先生、山原先生。
夜は、パルテノン多摩で行われた「多摩音楽祭前夜祭」フィルハモニア多摩第1回室内音楽定期演奏会多摩地域の皆様のためのプロフェッショナル・オーケストラ。多摩大樋口ゼミ主催。
音楽監督・指揮は、ポーランド国立劇場識者の今村能。1954年生まれの今村さんは精力的な指揮ぶりと軽妙なトークで楽しませてくれた。ソプラノの森美代子さんのコロラヨウーラ素晴らしかった。
バッハのG線上のアリアは、東日本大震災で亡くなられた方々に捧げる曲。ヨハン・シュトラウス、ボッケリーニ、ロッシーニモーツアルトチャイコフスキー、R・シュトラウスの曲を堪能した。
地元に根差し且つ質の高い音楽を多摩地域で提供することを目指すこのシリーズは、5月の木管五重奏、7月の金管五重奏と続く

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「寺島文庫便り」第3号が届いた。私がインターゼミについて報告した文章が載っている。このメディアもじわじわと充実してきている。

寺島文庫ビルを舞台にした多摩大学インターゼミ(社会工学研究会)-- 2年目の成果            多摩大学経営情報学部教授 久恒啓一

寺島文庫ビル3階の多摩大九段サテライトでは、毎週土曜日の午後に寺島実郎学長主管のインターゼミ(社会工学研究会)を開催しています。この寺島塾はヨコは二つの学部、タテは2年生から社会人大学院生という壁を取り払ったゼミで、現代社会の抱える課題について多様な要素や手法を組み合わせて体系的な回答を出すことを志向し、総合設計力を身に着けることを目指しています。学生30人に対し、多彩な専門分野を持つ教員10人という贅沢なゼミです。
教育者・寺島実郎学長は、ほぼ毎週出席し最新の政治経済状況、歴史的考察、直前の海外出張での新知見などを講義し、学生たちは真剣に聴き入っています。
初年度の2009年度は、ディズニー、多摩ニュータウンの再生、東鳴子温泉の活性化、アジアとの交流プログラム、グリーン・ニューディールの5つの論文、そして2010年度は、多摩学研究、マンガ・アニメ・ツーリズム、ディズニーキャラクタービジネスの成功要因に関する考察、東アジアの未来像の構築に向けて、アジア経済-ヒト・モノ・カネ・産業、という5つの論文が完成しました。
各チームは「文献調査とフィールドワーク」を土台に論文に仕上げ、関係各所に提言を行っています。初年度の提言には宮城県知事や多摩市長からも「提言を活かして取り組んでいきたい」との感謝状や御礼の言葉もいただきました。
2年目の今年度の研究活動は、初年度の蓄積の上に立って横への広がりと縦への深まりを見せており、それぞれのテーマが重なり合い関係し合いながら、大きなうねりとなって日本と世界の喫緊の課題の全体像に収れんしていく醍醐味を味わっています。4月から3年目を迎えるこのゼミを、より進化した場にしていきたいと決意を新たにしています。

久恒啓一(ひさつねけいいち)
多摩大学経営情報学部教授・学長室長。日本航空早期退職し97年宮城大学事業構想学部教授に就任。08年から現職。著書にベストセラー「図で考える人は仕事ができる」(日経)、「図解で身につく!ドラッカーの理論」(中経の文庫)などがある。最新著「遅咲き偉人伝」(PHP)は100冊目の著作