合併も 事故も技術も 巨大化す 人物だけは 小型化進む

書斎の整理。多摩大4年生の岡君に手伝ってもらって、全国各地の人物記念館を訪問したときに集めた資料を県別のボックスに整理してすっきりした。岡君はインターゼミへの参加、NPO関係の調査でアメリカ旅行、中国天津財経大学への留学、寺島文庫で書物の整理の経験、など大学時代を成長の場にしてきた学生だ。また、中国のソーシャルメディア事情に詳しいので、いろいろと教えてもらった。こういう分野は若い人に教えてもらいながら成長していく時代だ。若いときは年配者と付き合いなさい、年配になったら若い人と付きあいなさい、という福沢諭吉の言葉は真実だと改めて思う。

多摩大2年生の和泉侃君が、itunesで歌を売り出したことがfacebookの中でがわかった。「線香花火」というタイトルで歌手デビュー。芸名(今はアーチスト名というらしい)は「侃」(かん)。「いつかの夏を思い出す、切なくて良い曲です。」200円でダウンロードして聞いてみた。どういう展開になるか。http://www.facebook.com/kanizumi

私のゼミ生の4年生は20人ほどいるが、半分ほどが内々定をとっている。公務員になれそうなのが2人。郵貯銀行、JA、自動車販売(トヨタ系、外車)、IT系企業などが内々定先。厳しい社会情勢だが、この夏も連絡を取っていきたい。

日立と三菱重工の合併機運、空前の原発事故、巨大技術、円高、企業のアジアシフトの加速、、、など日本を巡る状況は予断を許さない。

本日届いた雑誌に出ていた台湾の李登輝さんのインタビューを読んだ。台湾は今回の震災で168億円もの義捐金を送ってきた。人口2300万人、物価は日本の三分の一というから、この価値は2500億円に相当するだろう。台湾の親日度はすごいことだ。

京大卒で日本陸軍少尉でもあった元総統・李登輝は、日本人の素晴らしさは日本人よりよく知っているとした上で、総理、大臣、大企業幹部、など指導者の劣化を嘆いている。そこに日本精神の喪失を見ている。台湾で今なお尊敬されている後藤新平、八田与一など素晴らしい日本人の名前もあげている。

誰もがやりたくないきつい仕事をする、公と私を区別する、国家と国民に忠誠心を持ち謙虚であること、など指導者の条件をあげている。

台湾は日本の大切な友達だ。

    合併も 事故も技術も 巨大化す 人物だけは 小型化進む

上の言葉はつい口をついて出た言葉だが、私は「出処進退」が一番大事だと思う。最近の状況をみると、この精神失われているように思う。「人物」をいかに育てるかに、今後の日本がかかっている。