3.11の衝撃、そして世界構造の変化--我々はどこに向かうべきか

5年目を迎えた多摩大のリレー講座。
テーマは「3.11の衝撃、そして世界構造の変化--我々はどこに向かうべきか」。
初回は寺島学長。
一般受講者登録者数323名。学生出席者数205名。

寺島は3回。
他は欧州観の深い野村総研出身の福島清彦、中東の酒井啓子、韓国の金美徳、人間観の深い中村桂子、バランスの岩田公雄中小企業庁長官経験者の長谷川栄一、サッカー協会出向経験のある多摩大の広瀬一郎、エネ研のスタープレイヤーだった十市勉、三重県知事から早稲田の教授になっている北川正恭

  • 世界の構造変化。1990年に27.4%だった日本の対米貿易は、2007年に16.1%、2011年には11.9%にまで下がった。
  • 中国は、1990年に3.5%、2007年にアメリカを抜き17.7%、2011年は20.6%。
  • 中国の粗鋼生産6.8億ドル(日本1.08オクドル)。自動車生産1851万台(米1100万台、日本498万台)。海外渡航者7025万人(2010年5739万人から20%アップ。5000満員が香港・マカオ)。アジア大移動時代の主柱。
  • 陸の中国と、台湾・香港・シンガポールの海の中国で構成される「大中華圏」は、2011年に29.8%。ネットワーク型発展。そしてアジアは50.2%。
  • シンガポール。70%が中華系。阿淡路島と同じ面積。人口は500万。一人当たりGDP4.9万ドル(日本は3.6万ドル)。何故か? 二つのカジノ。LCC専用ターミナル。技術・システム中心のバーチャル国家。IT。病院が多い(遺伝子を組み込んだバイオ技術からメディカルへ。薬。)ロンドン・ドバイバンガロールシンガポールシドニーユニオンジャックの矢(英語、法律や文化の共有)。
  • アジアダイナミズム。アジアとの交易で生きていく。
  • 川崎・横浜神奈川の医療推進プロジェクト。もはや京浜工業地帯はない。 羽田第二滑走路の完成。医療特区というインフラ。アジア版NIH、動物実験研究所、医療ツーリズム、2隻の医療船、医療系大学での人材育成、、、。
  • 世界の港湾ランキング。1位シンガポール、2位上海、3位香港、5位プサン、9位青島。東京26位、横浜36位。
  • プサンのハブ化。日本海物流の時代。日本の港からまずプサンに運んでそこからアジアへ、アメリカへ。
  • 山梨に着目。外環道・圏央道の進捗により関越道で新潟、そしてプサンへ。東名から太平洋へもつながる。
  • 米中貿易は日米貿易の2.6倍になった。津軽海峡を通っている。
  • 産業を育てることが重要。アジアを睨んでいるか。太平洋側と日本海側をどうつなぐかという構想力が問われている。
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