仕事始めの日は、耳学問と歩き始めの日。

仕事始めの本日からiPhoneの万歩計ソフト「Walker」で歩数を測りながら歩くことにした。
行きは永山駅から大学まで登り20分で2000歩。帰りは大学から永山駅まで下り20分で2000歩。南大沢から自宅まで15分で1500歩。

行きはiPoneでPODCASTのオンザウェイジャーナルの「ラジオ版・学問のススメ」を聞く。
国家の品格」の著者・藤原正彦がゲストで近著「孤愁---サウダーデ」(文芸春秋)について聞く。日本を愛したポルトガル文人外交官・モラエスについて、藤原の父の作家・新田次郎毎日新聞連載していて途中で絶筆になった原稿を、子の藤原正彦が書き継いで親子で完成させた本である。
新田次郎が亡くなって32年後にようやく完成した。藤原は新田次郎が亡くなった67歳から書き始めて生誕100年の年に完成している。この間、父の訪れたポルトガルや徳島を何度となく訪れて体感し資料を集め、そして満を持して書いた。著書は、新田次郎藤原正彦と二人の名前が並ぶ。

昨年訪れた徳島のモラエス館に足を運んだ。モラエスは日本を愛し海外に紹介した、もう一人のラフカディオハーンである。
私の当日のブログの最後には「この人の年譜をたどり、「モラエス--サウダーデの旅人」(岡村多希子)を読むと、恋多き、憂愁の文人モラエスの姿を偲ぶことができる。この人はもっと知られていい。」と記しているが、この度の刊行で知られることになるだろう。さっそくアマゾンで注文。
http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20120228

帰りには「レンブラントとユダヤ」というタイトルの寺島実郎さんの解説を聞く。17世紀オランダで活躍した大画家・レンブラントの不思議な深さと悲しさには、ユダヤ人との交流の影響があるという。スペインやドイツを追われたユダヤ人が共和国オランダに集まっていたのだ。