以下を、堪能。
国立公文書館(竹橋)
「平成28年の春の特別展 徳川家康 将軍家蔵書からみるその生涯」。
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出光美術館(有楽町)
開館50周年「美の祝典−−やまと絵の四季」。
- 国宝「伴大納言絵巻」を中心に堪能した。
- 出光佐三「人間尊重70年」(春秋社)
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東京ステーションギャラリー(東京)
「川端康成コレクション 伝統とモダニズム」。
川端康成は美術品の蒐集家であった。
伝統(土偶、埴輪、池大雅、与謝蕪村、、)とモダニズム(ロダン、東山魁夷、古賀春江、草間彌生、、)の双方にまたがる蒐集品を軸に、川端文学の展開や文学者たちとの交流も視野に入れた企画展。
- 「雪国」
- 「伊豆の旅」(中公文庫)
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「名言との対話」4月30日。永井荷風。
- 「世間のつまらぬ不平や不愉快を忘れるには学問に遊ぶのが第一の方法である」
- 墨東奇談などの作者・永井荷風(1879-1959年)は38歳から79歳で亡くなる前日まで、42年間にわたって日記を書き続けている。胃腸を含め病気の多かった荷風の別号が断腸亭で、日乗は日記のことである。この42年間には、関東大震災があり、5・15事件があり、2・26事件があり、満州事変、そして太平洋戦争、敗戦、復興の激動期だ。4月30日に58歳で死去。
- 「余死する時葬式無用なり。、、墓石建立亦無用なり。新聞紙に死亡記事など出す事元より無用。」
- 1923年9月1日の関東大震災以降の叙述は手厳しい。天地忽鳴動す。、、糞尿の臭気堪ふべからず。、、帝都荒廃の光景哀れといふも愚かなり。、、この度の災禍は実に天罰なりといふべし。、、外観をのみ修飾して百年の計をなさざる国家の末路は即かくの如し。自業自得天罰覿面といふべきのみ。
- 文壇との付き合いを避けた荷風は、その鋭い舌鋒で文士たちを批判する。対象となったのは、菊池寛、文学者、偽君子、官、、などだ。そういう不平、不満などの憂さを晴らすには、自分の分野の研究にいそしむことが一番の方法ということだ。