箱根:岡田美術館には驚いた。

箱根。

サントリー美術館

テーマ「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ−−境界線への視線」
アンリ・ルソー(1844-1920)。レオナール・フジタ(1886-1968)。ウラジミール・アジェ(1857−1927)。
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岡田美術館。
テーマ「若冲と蕪村」。
箱根小涌谷に2013年秋にオープンした壮大な美術館に初めて入って驚きの連続だった。

  • サントリー美術館を凌駕する規模の大美術館。
  • 日本を中心とした東洋美術の美術館。日本語、英語、中国語、韓国語の解説あり。
  • 入館料が2800円と異例の高さの美術館。
  • セキュリティが最も厳しい美術館。
  • ユニバーサル・エンターテイメントの創業者・岡田が名誉館長。箱根美術館岡田茂吉とは縁はない。
  • 壮大な風神雷神図を眺めながらの足湯のある美術館。

「名言との対話」10月2日。天海。

  • 「気は長く、勤めは堅く、色うすく、食細くして、心広かれ。」
    • 安土桃山時代から江戸時代初期にかけての天台宗の僧。南光坊天海、智楽院とも呼ばれる。大僧正。諡号慈眼大師徳川家康の側近として、江戸幕府初期の朝廷政策・宗教政策に深く関与した。1536年?−−1643年。
    • 家康は天海をブレーンとして重用した。「天海僧正は、人中の仏なり、恨むらくは、相識ることの遅かりつるを」と述べている。この時、家康は68歳。天海は75歳。その後、家康も長寿を全うしたが、天海はなんと108歳まで生きたとされている。
    • 家康の死後、「大明神」とする意見が多かったが、天海は「権現」を主張。秀吉の「豊国大明神幸あるや否」と述べて通し、東照大権現となった。
    • 「長命は、粗食、正直、日湯(ひゆ)、陀羅尼(だらに)。時折ご下風(げふう)あそばさるべし」
    • 「気は長く、勤めは堅く、色うすく」は、勝海舟座右の銘と知っていたが、その源流は天海だったのだ。108歳という長寿という説の信憑性については異論があるようだが、長寿の秘訣には納得させられる。